前歯が大きく見えるのはなぜ?原因・治療法・費用などを解説!

  • 2024.02.072024.02.27
前歯が大きく見えるのはなぜ?原因・治療法・費用などを解説!

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皆さんは前歯が目立つといった悩みをお持ちではないでしょうか。

こういった悩みを抱えていると、人と話したり、笑ったりするときにふと気になってしまいますよね。

そこで本記事ではそのような悩みを持つ方に向けて、原因や治療法、費用感などを紹介していきます。

本記事の要点は以下の通りです。

・前歯が大きく見える原因としては、出っ歯・相対的に前歯のサイズが目立つ・歯茎が下がっていることなどが考えられる

・治療法としては矯正治療・歯を削る・セラミック矯正が挙げられる

・前歯の矯正治療では部分矯正ができるケースがある

・矯正治療には様々な選択肢があり、専門家とも適宜相談をしたうえで決めるとよい

ぜひ参考にしてみてください!

前歯が大きく見える原因

前歯が目立つという悩みは多くの人が抱えていると思います。

実は、その背後には複数の原因が存在します。

主にここでは不正な歯並び・歯が大きい・前歯以外の歯が小さい・歯肉が退縮しているといった4つの要因について紹介していきます。

出っ歯などの悪い歯並び

前歯が顎よりも前方に位置する歯並びである出っ歯の状態だと、前歯が大きく見えてしまいます。

これは顔の横から見たときに特に顕著になります。

そのため、単に前歯が大きいことが気になるだけではなくて、横顔を整えたい方は注意しておきたいところです。

この出っ歯は重度でなければ矯正治療で治すことができ、なかには部分矯正で対応可能な場合も多いです。

歯が大きい

顎のサイズに対して前歯が大き過ぎると、バランスが取れず、前歯が特に大きく見えることがあります。

特に日本人は、顎が小さい方が多く、相対的に歯の大きさが目立ってしまうことがあります。

このように歯が大きい場合には、歯を削って整える方法がとられることが多いです。

前歯以外の歯が小さい

前歯以外の歯が比較的小さい場合も、相対的に前歯が大きく見えることがあります。

この現象は、特に前歯と隣接する側切歯の間によく見られます。

側切歯など、歯が平均と比較し以上に小さい場合、「矮小歯」と呼ばれ、この矮小歯に治療を施して改善していきます。

具体的には矮小歯を削って被せ物をしていくといった治療法が考えられます。

歯茎下がり

歯肉が後退すると、歯が長く見え、結果として前歯が大きく見える原因となります。

歯肉の健康は、見た目だけでなく、口腔全体の健康にも重要です。

歯肉の後退には複数の原因が考えられますが、特に歯周病が原因の場合は、注意しましょう。

歯周病になると口腔内にとどまらず全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、歯茎下がりの他の要因としては、強い力でのブラッシングや歯ぎしりなどが考えられます。

歯肉の退縮が気になる人は、今一度これらの観点でご自身の習慣を振り返ってみるとよいでしょう。

 

以上のように前歯が大きく見えてしまう原因を正確に理解し、自分に合った治療法を選択することが重要です。

考えられる治療法と費用感

前歯の大きさが気になる場合、様々な治療法があります。

前述のように様々な要因があるので、自身に合った治療法を検討するようにしましょう。

矯正治療をおこなう

歯科矯正は、矯正装置を用いて歯並びを改善することで前歯の見た目をより良くします。

歯科矯正にはマウスピース矯正やワイヤー矯正など、様々な方法があります。

矯正治療の費用は、全体矯正か部分矯正か、装置はどれを使用するかなどにより大きく異なります。

最も安い場合(マウスピース部分矯正)だと20万円~40万円程度で収まる場合がありますが、歯並び全体を改善する必要がある場合(全体矯正)などは100万円前後の費用を要することがあります。

例えばワイヤー矯正の全体矯正は70万円から100万円程度の費用を要することが多いです。

ただし、繰り返しますが矯正治療では、方法によって内容や費用が大きく異なることが多いので、治療法を選ぶ際は、自分の歯並びや求める結果、予算などをしっかり明確にしておくとよいでしょう。

そのうえで自身の希望を伝え、歯科医師と相談しながら最適な選択をすることが重要です。

歯を削る方法

前歯を削って形を整える治療法がとられる場合もあり、ストリッピングやIPRなどと言います。

この方法では表面の「エナメル質」を削り形を整えていきます。

エナメル質は歯の表面を覆う硬い層のことで、少量であれば削っても健康面の問題はありません(削りすぎると知覚過敏などの症状が出てしまうことがあります)。

日本では一般的に安全であるといわれているのは歯の一本当たり0.5㎜となっています。

この方法では、大きな修正はできない他、一度削ってしまった部分はもとに戻すのは困難なので注意が必要です。

こちらも参考に!

歯列矯正で行う「IPR」とは?メリット・デメリットやタイミングについて

セラミック矯正

セラミック矯正では、セラミックの被せ物や貼り物を用いて前歯の形状を美しく修正します。

色や形が自然な歯に近くなっているので見た目が気になる人にとっては良い選択肢かもしれません。

この方法では一方で、歯を動かさず抜歯や歯を削るといったアプローチがとられるのでそこに抵抗感がある人は注意しましょう。

ちなみにセラミック矯正は歯科医師から反対されることが多い治療法の一つです。

その理由としては、

・歯が犠牲になる(長期的に見て歯を失いやすい)

・虫歯や歯周病のリスクが上がる

・付け替えの必要がありその際に自身の歯を削る、抜歯する必要がある

といったものが挙げられ、これらをしっかり踏まえたうえで判断するとよいでしょう。

費用は、使用するセラミックの種類や治療範囲により異なりますが、一般的には歯一本あたり10万円から20万円程度が目安です。

歯科矯正の種類

前歯を目立たなくする方法の中でも特に矯正治療について解説していきたいと思います。

矯正治療は、主に使用する装置によってマウスピース矯正・ワイヤー矯正に大別されます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを用いた治療法です。

取り外し可能で、日常生活における見た目の影響が少ないため、人と話す機会の多い社会人にも人気があります。

インビザラインをはじめ様々な選択肢があるので自分に合ったマウスピースメーカーを選ぶ必要があります。

特に、前歯の治療の場合には、部分矯正で完結する場合も多く、他の歯並びの治療よりお手軽にできることが多いです。

一方で、費用や期間を抑えようとし、無理に自分に合っていない選択をするとかえって治療が失敗し、再治療のコストや期間がかかってしまう恐れがあるのできちんと適切な治療法を選びましょう。

費用は治療範囲によりますが、一般的には部分矯正なら20万円〜60万円程度、全体矯正なら80万〜100万円程度とみておけば良いでしょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は装置をつける場所によって「表側矯正」と「裏側矯正」に大別されます。

表側矯正とは、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法で、治療実績が豊富で対応できる症例も多いです。

広範囲の歯並びの問題に対応可能で、ほとんどの矯正歯科で取り扱っています。

しかし、装置が目立つため、見た目を気にされる方には不向きかもしれません。

費用は治療範囲や期間により異なりますが、一般的には70万円から100万円程度が目安です。

 

裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する方法で、装置が目立ちにくいのが特徴です。

表側矯正の見た目が気になる方におすすめです。

一方、取り付けに高い技術が必要とされるため、取り扱っている医院が限られるだけでなく費用は表側矯正よりも高くなります。

一般的に費用は90万円から140万円程度です。

 

他にも、装置が目立つ上の歯のみ裏側矯正で下の歯は表側矯正でおこなう「ハーフリンガル矯正」というものもあるので、それぞれご自身の症状に合った方法を選択するようにしましょう。

こちらも参考に!

ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

前歯が大きいと判断する目安

前歯が「大きい」と感じるかどうかは、数値で定義するよりも、個人の顔立ちや顎の大きさ、全体的な歯並びとのバランスによることが多いです。

つまり、特定の基準以上という観点で「大きい」と判断することは難しく、見た目の印象や機能的な問題に基づいて評価されます。

すなわち、前歯の大きさは相対的に判断してみると良いでしょう。

参考までに、一般的なサイズとしては、幅が男性で8.6㎜程度・女性で8.5㎜程度、そして長さは10~11mm程度となっていますが、もし、ご自身が気になる場合はサイズにかかわらず専門家に相談してみても良いかもしれません。

部分矯正とは?

部分矯正は字の通り、歯列の一部分だけを対象に行われる矯正治療です。

先述の通り、前歯の治療では部分矯正で対応できる場合がありますが、そもそも部分矯正とはどのようなものなのか解説していきます。

部分矯正のメリット

部分矯正は主に、前歯のみや特定の歯を対象に行われます。

この方法の最大のメリットは、治療範囲が限定されているため、治療期間が短縮される点、全体矯正に比べて費用が抑えられる点です。

気になる部分だけお手軽に治療したい方向けの治療法であると言えます。

部分矯正のデメリット

一方で、部分矯正にはいくつかのデメリットも存在します。

部分矯正では、本格的な歯並びの改善をおこなうことはできません。

対応できる症例も限られており、前提として奥歯の噛み合わせに問題がある場合などは対応不可能です。

すなわち部分矯正は、軽度の症例の見た目を軽く改善する方法というイメージです。

 

以上のように、部分矯正と全体矯正の最大の違いは、治療範囲と目的にあります。

部分矯正は限定された範囲の問題に対処するための治療であり、全体矯正は歯列全体のバランスを整え、噛み合わせを改善することを目的としています。

部分矯正を選択する際は、本当に自分の症例が部分矯正で対応可能かというところを担当の医師としっかり話し合って決めましょう。

矯正治療の追加費用について

矯正治療の大半を占めるのが装置代となっており、多くの方はここに注目しがちです。

しかし、これ以外にも費用が発生する場合があり、例えば、診断料・調整料・精密検査代などが挙げられます。

部分矯正を考えている方で、格安マウスピースメーカーなどを検討している方は、これらの料金がどのように設定されているか(宣伝で目にする費用の中に含まれているか)をしっかり確認しましょう。

歯科医院の選び方

矯正治療を成功させるためには、適切な歯科医院を選ぶことが非常に重要です。

以下のポイントを参考に、自分にとって最適な歯科医院を選びましょう。

コミュニケーションのとりやすさ

矯正治療は、患者の具体的な悩みや要望に応じて様々な選択肢が考えられます。

そのため、歯科医師とのコミュニケーションがスムーズに行える歯科医院を選ぶことが大切です。

初診時やカウンセリング時に、自分の悩みや希望をしっかりと伝えられるか、また、歯科医師からの説明が理解しやすいかどうかを確認しましょう。

比較検討する

一つの歯科医院だけでなく、複数の医院で相談を受けてみることをお勧めします。

治療法の提案や費用見積もりは医院によって異なるため、比較検討することで、自分にとって最適な選択ができるようになります。

また、医院の雰囲気やスタッフの対応も比較する際の重要な判断基準の一つです。

比較に困る場合には専門家の判断をあおぐ

比較検討することの重要性を述べましたが、そうはいっても、歯科医院の数はコンビニエンスストアの数よりも多いといわれており、自身に合った医院を探すのは大変だと思います。

その際には、専門家のアドバイスを適切に取り入れると精度高く、自身に合った医院を探すことができるでしょう。

まとめ

前歯の大きさに関する悩みは、多くの人が抱えています。

今回紹介したように、前歯が大きく見える原因は様々で、それに対応した治療法も多岐にわたります。

治療法は、矯正治療、歯を削るなどがあり、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で選択することが重要です。

なかでも部分矯正は、特に前歯のみの治療に適しており、費用と治療期間を抑えつつ、見た目の改善を目指すことができます。

しかし、全体的な歯並びや噛み合わせの問題を解決するためには、全体矯正が必要になる場合もあります。

治療法を選択する際には、歯科医師としっかり相談し、自分の状態に最適な方法を見つけ出しましょう。

 

最後に、前歯の大きさに悩んでいる方が本記事を参考に少しでも減ることを願っています。

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