矯正治療後に使用する「リテーナー」を解説!目的・種類などわかりやすく

  • 2024.02.052024.02.27
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歯科矯正でリテーナーというものがあることはご存じでしょうか?

リテーナーとは矯正装置をつけて治療を行う期間が終わった後に、歯を保定するために使用する装置のことです。

本記事はそんなリテーナーについて初心者にもわかりやすく紹介していきます。

本記事の要点
・リテーナーとは静的治療に使用し、歯の後戻りを防ぐための装置
・リテーナーは期間を守ってサボらずにつける
・リテーナーには主にマウスピースタイプ・ワイヤータイプ・プレートタイプの3種類がある
・リテーナーの洗浄方法、紛失・破損時の対応など

ぜひ参考にしてみてください!

リテーナーとは?

矯正治療を経て得られた美しい歯並びを長期間保持するために欠かせないのが「リテーナー」です。

矯正治療では治療期間を「動的治療」期間と「静的治療」期間に分けます。

動的治療では矯正装置を用いて歯を動かしていきます。

しかし、矯正治療で移動した歯は元の位置に戻ろうとする傾向(後戻り)があり、リテーナーはこの動きを抑制し、新しい位置に歯を安定させる役割を果たします。

このリテーナーを装着する期間を「保定期間」といい、静的治療の期間はこのリテーナーの装着が中心となります。

リテーナーは、マウスピースタイプ・ワイヤータイプ・プレートタイプの3つの主なタイプに分けられ、それぞれに利点と注意点があります。

治療後の保定期間中、リテーナーを適切に使用することで、歯並びの後戻りを防ぎ、長期間にわたる矯正治療の効果を確かなものにしていきます。

保定期間とは

保定期間は、矯正装置を外した後に歯が新しい位置に安定するまで継続される期間です。

この期間は通常、2〜3年に及び、個人の状態や治療内容によって異なります。

ただ、一般的にはリテーナーはできる限り付け続けるのがおすすめです。

保定期間中にリテーナーを使用することで、歯が移動してしまうリスクを最小限に抑え、矯正治療の成果を維持することが可能です。

この期間中は、定期的な歯科診察を受け、歯並びの状態を確認し続けることが重要です。

後戻りとは

矯正治療後に歯が元の位置に戻ろうとする現象を「後戻り」と呼びます。

この後戻りは、矯正治療を受け、歯を動かしたのちに起こる現象であり、特に治療直後の数年間(2年程度)は発生しやすいとされています。

適切なリテーナーの使用は、この後戻りを防ぐ最も効果的な方法の一つです。

リテーナーを正しく使うことで、歯並びが安定し、矯正治療の成果を長く保つことができるのです。

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リテーナーをつけるときのポイント

リテーナーの使用は、矯正治療後の保定期間において非常に重要です。

正しくリテーナーを使用することで、矯正治療の成果を長期間維持することができます。

しかし、リテーナーの使用にはいくつかの重要なポイントがあります。

決められた期間つける

リテーナーを正しい期間、適切な方法で使用することは、矯正治療の成功を左右する重要な要素です。

治療を終えた直後は、特にリテーナーを毎日着用することが推奨されます。

時間にして毎日20時間以上の装着が望ましいといわれます。

治療後の初期段階では、歯が移動しやすいため、リテーナーの適切な使用が不可欠です。

着用期間は、治療を担当した歯科医師の指示に従ってください。

自己判断でやめない

リテーナーの使用を自己判断でやめるのは危険です。

矯正治療後の歯並びはまだ不安定であり、リテーナーを早期に外すことで、せっかく頑張った矯正治療の成果が水の泡になってしまうかもしれません。

歯並びの状態が安定したと感じたとしても、定期的に通院をし、担当医の指示に従うことが重要です。

リテーナーの種類

矯正治療後に使用されるリテーナーには、主に3つの種類があります。

マウスピースタイプ・ワイヤータイプ・プレートタイプの3種類で、それぞれのリテーナーは、特徴があるのでしっかり理解していきましょう!

こちらも参考に!

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マウスピースタイプ

マウスピースタイプのリテーナーは、無色透明で薄く柔軟な素材で作られており、歯全体にフィットします。

このタイプのリテーナーは目立ちにくく、取り外しが可能で、日常生活への影響が少ないことが特徴です。

また、歯全体を覆う形状をしており、保持力をしっかり持っています。

マウスピース矯正と使用感が近いのでそちらに慣れている人は違和感なく使用できます。

ただし、着脱可能な分、しっかりとした自己管理が求められます。

ワイヤータイプ

ワイヤータイプのリテーナーは、金属のワイヤーを歯の裏側に接着剤で装着する形で保定します。

そのため、着脱することはできません(調整等は通院時)が、特につけ忘れのリスクもありません。

歯の裏側に装着する分、装置は見えにくいです。

一方で、歯の裏側にあり、歯磨きが難しくケアに難点があります。

プレートタイプ

プレートタイプのリテーナーは、プラスチックのプレートにワイヤーがついたもので、取り外しが可能です。

このタイプは、ワイヤーが歯の表面に来る分、器具が少し目立つことがあります。

形状の問題で、マウスピースタイプより保持力が劣りますが、一方で歯ぎしりなどによってダメージを受けにくくなっています。

リテーナーの選択にあたっては、自己判断ではなく矯正治療を行った歯科医師の指導を受けることが重要です。

各タイプのリテーナーにはメリットとデメリットがあり、個々の状況やニーズに応じた最適な選択が求められます。

リテーナーの洗浄方法

リテーナーを清潔に保つことは、口腔衛生を維持し、リテーナーの効果を最大限に発揮するために不可欠です。

適切な洗浄方法は、リテーナーの種類によって異なります。

マウスピースタイプの洗浄

透明なマウスピースタイプのリテーナーを洗うにはぬるま湯を注いだコップをまずは用意しておきます。

そして、そこに①洗浄液②リテーナーの順で入れます。

その後、一定時間付けたら、リテーナーをよくすすぎ再装着しましょう。

ワイヤータイプの洗浄

ワイヤータイプのリテーナーは取り外すことができないので、柔らかい歯ブラシを使用して優しくブラッシングします。

隅々まで丁寧に清掃し、その後水ですすいでください。

その際ですが、強く磨きすぎないようにしましょう。

なぜなら、強くブラッシングしすぎるとリテーナーを損傷してしまうリスクがあるためです。

頑固な汚れは歯科医院で落としてもらうようにしましょう。

プレートタイプの洗浄

プレートタイプのリテーナーも、マウスピースタイプ同様に、専用の洗浄液で洗浄することが望ましいです。

また、マウスピースタイプも同様ですが、使用後は常に清潔な状態を保つために、一日一回の洗浄を行うことが重要です。

リテーナーの正しい洗浄方法を守ることで、リテーナーの寿命を延ばし、口腔内の健康を保つことができます。

破損・紛失した場合にはすぐ相談を

リテーナーは、適切に管理されていれば長期間使用できますが、取り外しが可能なタイプは破損や紛失の可能性もあります。

リテーナーが破損したり紛失したりした場合、速やかに歯科医師に相談することが重要です。

破損した場合の対処法

リテーナーが破損した場合、自分で修理を試みるのは避けてください。

不適切な修理は、リテーナーの効果を損なうだけでなく、口腔内に損傷を与える可能性があります。

破損を確認したら、できるだけ早く歯科医師に連絡し、指示に従ってください。

紛失した場合の対処法

リテーナーを紛失した場合も、早急に歯科医師に連絡しましょう。

リテーナーの着用が中断されると、先述のとおり歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。

歯科医師に相談し新しいリテーナーを作成してもらいましょう。

リテーナーの破損や紛失は、矯正治療の過程で避けられないこともありますが、迅速な対応が重要です。

正しい管理とケアを心掛け、万一の事態に備えておくことが肝心です。

まとめ

リテーナーの装着は、矯正治療後の歯並びを維持するために不可欠です。

リテーナーは保定期間に使用され、歯の後戻りを防ぐ役割があります。

リテーナーにはマウスピースタイプ、ワイヤータイプ、プレートタイプなどがあり、それぞれの特徴と適切な洗浄方法を理解することが重要です。

また、リテーナーが破損したり紛失したりした場合は、速やかに歯科医師に相談することが求められます。

リテーナーの正しい知識を得て、美しい歯並びを長く保ちましょう。

そして、ぜひとも矯正治療を素晴らしいものにしてください!

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