受け口じゃなくてもしゃくれる原因は?顎が出てる際の治し方を解説します!

  • 2024.02.202024.02.27
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「顎について悩んでいて解決したい!」

「人前で自信をもって笑ったり話したりしたい」

といった人は多いかと思います。

自分の顔にコンプレックスがあると人と話すときに気になってしまうこともありますよね。

本記事では、これまで2000件以上の歯科相談にのってきたデンタルジュが、顎が出る原因である受け口・しゃくれについて詳しく解説していきます。

本記事を読むと、受け口・しゃくれに関する理解が深まり、実際に治療に進んでみようという前向きな気持ちになるでしょう。

本記事には、受け口・しゃくれの基本情報を詰め込んでいます。

ぜひ参考にしてみてください!

受け口じゃないのになぜしゃくれる?

顔のバランスに影響を与える「受け口」と「しゃくれ」は、しばしば混同されがちですが、実は全く異なる問題です。

それぞれの状態がなぜ生じるのか、そしてどのように区別されるのかを理解することは、適切な治療法を選択する上で重要となります。

受け口とは?

受け口、医学的には「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれます。

具体的には、この症状は上顎の歯が下顎の歯よりも後ろに位置する歯並びのことを指します。

受け口かを簡単に見分けるには次の3点に着目してみてください。

①下の歯が前方に出ている②下の顎が前方に出ている③前歯がかみ合っていな

受け口は成長に伴って治療が困難になる場合があります。

もし、これらのいずれかに当てはまった場合には受け口の可能性があるので早期の治療を検討してみると良いでしょう。

こちらも参考に!

【歯科衛生士監修】受け口とはどんな症状?歯列矯正で治療は可能?

しゃくれとは?

「しゃくれ」とは、下顎が顕著に前方に突出している状態を指します。

多くの場合、しゃくれは顔の輪郭に影響を与えてしまうので悩んでいる方は多いです。

一見、受け口としゃくれでは見た目が似ているように見えるので混合しがちですが、原因が異なっています。

治療法の選択にもかかわってくるので、この原因の違いを理解することが重要です。

受け口としゃくれの違いは?

受け口としゃくれは、外見上似ていることがありますが、原因となる要素は異なります。

これらの違いを正確に理解することは、適切な治療方法を選択するうえで非常に重要です。

受け口としゃくれの違い

受け口としゃくれの主な違いは、原因となる要素にあります。

受け口は歯並びの問題であり、矯正治療によって改善が可能です。

一方、しゃくれは骨格の問題であり、場合によっては外科手術を必要とすることがあります。

すなわち、受け口は「歯並びの状態」、しゃくれは「顔の輪郭の形状」の問題ととらえるとよいでしょう。

これらをしっかり押さえて、それぞれの状態に適した治療法を選択しましょう。

受け口・しゃくれの原因 

受け口としゃくれの状態にはさまざまな原因があるのでそれぞれ確認していきましょう。

受け口の原因

受け口には主に三つの原因があります。

親からの遺伝

受け口は親から子へと遺伝することがあります。

親が受け口である場合、子供にも同様の歯並びが見られることがあります。

遺伝が原因である場合には奥歯から反対に噛み合っていたり、顎のバランスが悪かったりといった特徴があります。

顎の発達

顎の成長が不均等であることが原因で受け口を引き起こすことがあります。

特に上顎の発達不足・下顎の過成長によって、下顎が相対的に前方に位置することが受け口の原因となることがあります。

このような成長上の不均衡には舌の位置が関係していることがあります。

本来舌は上の顎にくっついているのが望ましいとされているのですが、舌が何らかの要因で下がってしまっていると下の顎が過発達することがあります。

口腔習癖 

幼少期の指しゃぶりや唇を吸う癖、頬杖や顎の不適切な動きの癖が原因で受け口となってしまうことがあります。

このような癖は、それが定着してしまう前に早い段階で止めさせることが大切です。

しゃくれの原因

しゃくれに関しても、いくつかの原因が考えられます。

親からの遺伝 

しゃくれの主な原因は骨格の遺伝になります。

そのため、親族にしゃくれの人がいる場合には子どもがしゃくれになる可能性があります。

後天的な要因

しゃくれには後天的な要因も存在します。

例えば、常時口で呼吸をする習慣があると、顎の発達に影響を及ぼし、しゃくれの原因となることがあります。

口呼吸は気道を狭めることにつながり、呼吸をしやすくするために下顎を前突させる癖がつくことがあります。

もし成長期にそのような癖があると、顎の筋肉や骨格がそれに合わせて成長してしまい、結果としてしゃくれの状態になってしまうことがあるのです。

受け口・しゃくれはなぜ問題なの?

受け口やしゃくれは単に見た目の問題にとどまらず、健康上の問題を引き起こす可能性があります。

これらの状態がなぜ問題となるのか、その背後にある原因と影響について詳しく見ていきましょう。

肩こり・顎関節症のリスク

受け口やしゃくれは、顎の位置が正常な位置からずれることで、顎関節に過度のストレスがかかり、結果的に顎関節症を引き起こす可能性があります。

顎関節症は、顎の動きに痛みや違和感を感じる状態であり、開口障害や顎のカクカクという音などが現れることがあります。

また、顎の位置のずれは頭や首、肩への負担を増加させ、肩こりや頭痛・腰痛の原因となることもあります。

歯の負担が増える

正常な咬み合わせと異なり、受け口やしゃくれのある人は、一部の歯に過剰な負荷がかかりやすくなります。

これは、食べ物を噛む際に、噛み合わせの悪さが原因で、全ての歯へ均等に力を分散できないために起こっていしまいます。

結果として、過度の負荷がかかった歯は摩耗や損傷を受けやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

咀嚼機能の低下

受け口やしゃくれが原因で顎関節がうまく使えなかったり、顎関節症になってしまったりすると咀嚼するのが困難になります。

この場合には細かく食べ物をかみ砕けないため、その後の消化プロセスへの負担へとつながってしまいます。

歯並びが原因の場合の治し方

歯並びが原因で受け口となってしまっている場合、矯正治療によって解決を図ります。

矯正治療のなかでも、表側ワイヤー矯正、裏側ワイヤー矯正、マウスピース矯正の3つを紹介していきます。

表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、最も一般的な矯正治療の方法の一つで、歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーによる加圧を通して歯を徐々に動かしていきます。

歴史も長く実績も豊富なので安心な治療方法です。

この矯正方法の最大の利点は、多くの矯正歯科医がこの方法を採用しており、幅広い症例に対応可能であることです。

しかし、ブラケットやワイヤーが目立つため、見た目を気にする人にとってはデメリットになることもあります。

裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットを取り付ける方法で、外からはほとんど見えません。

この「目立たない矯正」とも呼ばれる方法は、見た目を重視する成人の患者に特に人気があります。

しかし、治療には専門的な技術が必要であり、取り扱っている医院が少なく、コストも高くなる傾向があります。

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ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を動かす治療法です。

マウスピースは取り外しが可能で、日常生活における見た目の影響が少なく、また歯磨きがしやすいため、口内の衛生管理がしやすいという利点があります。

個々の患者に合わせてカスタムメイドされ、数週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想の位置に導きます。

ただし、すべての症例に適用できるわけではないので注意が必要です。

マウスピース矯正には様々なブランド・メーカーがあるので自身に合った物を選ぶのが大切です。

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骨格が原因の場合の治し方

顔の骨が原因のしゃくれや重度の噛み合わせの問題がある場合には、矯正治療だけでは完全には解決できない場合があります。

このような場合には外科手術が必要になることがあります。

外科手術による治療

顎の骨格異常に対する外科手術は、顎の位置や形状を根本的に改善することを目的としています。

この手術では下顎、上顎、あるいは両方の顎の骨を切開し、適切な位置に再配置することで、顔貌のバランスを整えます。

手術は、一般的に全身麻酔のもとで行われ、手術方法や範囲は個々の患者の状態に応じて異なります。

手術後の回復期間

手術後は、腫れや痛みが生じることがありますが、これらは通常、数週間で改善します。

もし痛みがひどい場合には痛み止めを服用しても良いです。

術後一か月程度は腫れのみでなく内出血が目立つこともあるので、気になる人はマスクなどで隠すと良いでしょう。

手術後の回復期間中は、顎に負荷をかけないように食事や生活に注意を払う必要があります。

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子どもの場合の治し方 

子どもの受け口・しゃくれを矯正する方法には、マウスピース型の装置、上顎前方牽引装置、チンキャップなどがあります。

これらの装置は、子どもの成長段階や矯正が必要な歯並びの種類に応じて選択されます。

受け口は時間がたつにつれて治療が難しくなっていきます。

できれば子どものうちに治療を済ませてしまうと負担が減るかもしれません。

マウスピース型の装置

マウスピース型の装置は、取り外し可能な透明なプラスチック製の装置で、特に3〜10歳程度の早期の段階で用いられます。

この装置は、起きているときの1時間と就寝時に装着することで、口周りの筋肉を適切に働かせ、歯が並ぶスペースを作り出します。

例えば、プレオルソやT4Kといったマウスピース型の装置が子どもの矯正治療によく用いられます。

上顎前方牽引装置

上顎前方牽引装置による治療は、7〜10歳の子どもが取り組むことが多いです。

この装置は、上顎の成長を促進し、下顎の成長を抑制することで、顎のバランスを整えます。

装置は夜間の寝ている時間に装着するだけで問題ありません。

10歳以下だと上顎の成長が残っているため効果が高くなります。

チンキャップ

11〜18歳の子どもはチンキャップという装置を用いて治療をおこなっていきます。

この装置を用いることで下顎の過成長を抑制し、顎のバランスを改善します。

装置は1日10時間ほど装着します。

11歳以降の子どもは上顎の成長が完了しているのでチンキャップを用いて、下顎の成長を抑制することで治療をしていきます。

受け口・しゃくれは保険適用されるの? 

受け口やしゃくれの治療に関して保険適用されるか否かはとても気になりますよね。

基本的には矯正治療は審美目的として自由診療となるケースが多いですが中には保険が適用される場合もあります。

ここでは、受け口やしゃくれの治療における保険適用のケースについて説明します。

保険適用されるケース

受け口やしゃくれの治療が保険適用となる主なケースは、顎変形症に関連するものです。

顎変形症とは、顎の骨の成長異常により、正常な噛み合わせや顔貌が得られない状態を指します。

この症状は顎関節症と酷似していますが、顎変形症では上下のあごの骨が著しくずれており、矯正治療のみでは改善することはできません。

他にも厚生労働大臣が定める先天性疾患に当てはまる場合は保険適用されることがあるので確認してみるとよいでしょう。

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手続きと注意点

保険適用を受けるためには指定された医療機関での治療が必須となります。

保険適用の範囲や条件は、症例によって異なるため、事前に医師としっかりと相談し、必要な手続きを確認しておくことが大切です。

まとめ 

本記事では、顎が出ている場合、受け口もしくはしゃくれの状態である可能性があり、それらの原因や治療法などを紹介してきました。

受け口は歯並びの問題、しゃくれは骨格の問題でありそれぞれにあった治療法を選択することが大切です。

これらは、外科手術を行わなくてはいけない場合もあり、手術の流れや保険適用の可能性などを知っておくことも大切です。

受け口・しゃくれの治療は、適切な専門知識と経験を持つ医師のもとで行うのがベストです。

専門的な診断と治療を受けることで適切な治療法を選択し、健康な歯並びと噛み合わせを実現しましょう!

もし、歯科矯正についてもっと知りたい・相談したいという場合はぜひデンタルジュに相談してみてください!

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