歯列矯正で行う骨切りとは?保険適用になる?

  • 2023.12.272024.02.28
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骨切りとは

「歯列矯正で骨切りをするって本当?」、「骨切りってなに?」というように歯列矯正で行う骨切りについて疑問を持っている方もいるでしょう。

今回は骨切りが必要になる症例や保険適用の条件などよくある疑問に対して詳しく説明いたします

歯列矯正で行う骨切りとは?

歯列矯正で行う骨切りは、顎の骨のバランスや大きさが原因でおこる不正咬合治療のための外科手術です。

正式名称は「顎矯正外科治療」といい、文字通り外科治療で骨を切るものとなります。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正のような一般的な歯列矯正だけでは難しいと診断されたときに手術がおこなわれるのです。

骨切りのやり方は数種類あり、患者さまの症例に合わせて選択されます。

こちらも参考に!

受け口、しゃくれを整形手術で治すには?矯正治療も含めて簡単に解説

下顎枝矢状分割術

下顎枝矢状分割術はSSRO(Sagittal Split Ramus Osteotomy)とも呼ばれています。

下顎の骨を矢状方向(身体の前面から背面へ)に切り、金属の板で固定する手術です。

適用できるケースが多く、下顎の骨切りの中では最もポピュラーにおこなわれている手術となります。

上顎骨切り術

別名「ルフォー1型骨切り術」とも呼ばれています。

上唇の内側の歯ぐきを切り開き、そこから上顎の骨を切って事前に決めていた位置に移動させるものです。

チタンでできたプレート、または吸収されるプレートで骨を固定させます。

チタンも吸収される素材のプレートもそのままでも問題ないですが、気になる方は術後およそ1年後にチタンプレートを除去することも可能です。

上顎の骨切りではよくおこなわれている手術となります。

分節骨切り術

別名「歯槽骨切り術」とも呼ばれています。

上下の前から4番目もしくは5番目の歯を抜いて、そこの歯槽骨を切る手術です。抜歯した分の大きさの骨を切り、チタンのプレートで固定します。

オトガイ形成術

下顎の唇の下あたりを切り開き、そこからオトガイ(顎の先)の骨を切る手術です。

患者さまに合ったエステティックライン(Eライン)を考慮し骨を留める位置を決定して、チタンのプレートで固定します。

骨切りが必要な症例

手術

歯列矯正をする患者さま全員が骨切りをしないといけないわけではありません。

骨切りが必要な症例を紹介いたします。

上顎前突症

上顎前突症は上の前歯が前に出過ぎてるケースとなります。

いわゆる、出っ歯の状態です。

歯の生え方や傾斜など歯並びだけが問題のケースもありますが、重度の上顎前突で顎の骨格が原因ですと骨切りが必要な可能性もあります。

【歯科衛生士監修】出っ歯の原因と影響について。歯列矯正で治るのか解説!

下顎前突症

下顎前突症は下の前歯が上の前歯よりも前へ出ているケースとなります。

一般的にいうしゃくれている印象がある状態です。

噛み合わせの悪さも気になりますが、下顎前突症は顎の関節や筋肉に負担をかけます。

また、歯の生え方だけではなく下顎前突症は顎の骨に問題のある状態が多く、骨切りが必要となるケースが多いです。

【歯科衛生士監修】受け口とはどんな症状?歯列矯正で治療は可能?

骨切りは保険が適用される?

保険

歯列矯正は基本的には保険外診療です。

しかしながら、骨切りの中には保険が適用されるものもあります。

それでは、保険が適用されるケースはどのようなものなのでしょうか。

こちらも参考に!

保険診療できる矯正歯科はある?保険適用になるケースや症例とは

骨切りで保険が適用される症状とは?

骨切りで保険が適用される症状は「顎変形症」です。

顎の骨に問題があるのが原因で日常生活に支障があったり、下顎が大きく前にでていたりと顎変形症の診断を受けると保険適用となります。

審美目的での骨切りは、保険適用されませんので注意しましょう。

ご自身の症状が保険適用されるのかどうかは歯科医師へご相談ください。

歯科矯正で顎変形症は治せる?外科矯正について

どこで骨切りしても保険適用される?

保険適用で骨切りをするには、厚生労働省の一定の基準を満たしている指定医療機関での骨切りのみとなります。

また、保険適用するには決められたルールどおりに治療する必要がありますので、歯科医師とよくご相談の上治療を進めてください。

骨切り手術を行う場合は入院するの?

入院

結論から申し上げますと、基本的には歯列矯正で骨切り手術を行う場合に入院は必要ありません。

そのため日帰り手術となり、入院の準備をしなくても手術可能です。

骨切り手術はどんなケースでも入院はいらない?

患者さまの症状によっては1泊2日ほどの入院が必要なこともあるでしょう。

入院する場合には、着替えや洗面用具などを患者さまご自身で持ち込むことになります。

入院に必要なものは病院によって異なりますので、手術予定の病院に聞いてみてくださいね

骨切り手術の痛みはどのくらい続くの?

骨切り手術後の強い痛みは数日続きます。

その間は痛み止めを処方されますので、無理せずに服用するようにしてください。

また、最も腫れやすいのは手術後3~4日目あたりです。

骨切り手術のダウンタイムは?

骨切り手術後のダウンタイムは1~2週間を目安にしてください。

ただし、大きな腫れは2~3週間ほど続くでしょう。

小さな腫れは半年~1年ほどで落ち着いてきます。

術後1ヶ月は腫れだけではなく内出血も目立つ可能性もあるので、気になる方はマスクなどで隠すと過ごしやすいです。

骨切り手術の後は何日くらい安静にするの?

ダウンタイム中の1~2週間は安静にしてください

ダウンタイム中に仕事や学校へいく必要がある方は、腫れが目立たないようにマスクをしていくのがオススメです。

また、手術後すぐの入浴は血流がよくなって腫れる可能性がありますので避けましょう。

シャワーは翌日以降から、入浴は3日後以降からが目安です。

散歩や軽い運動はダウンタイム後から可能ですが、術後1ヶ月くらいは激しい運動を避けてください。

まとめ

まとめ

ワイヤー矯正やマウスピース矯正など一般的な歯列矯正だけでは改善が難しい場合には、骨切りが行われます。

骨切り手術をすると痛みがでて腫れますので術後すぐに普段と同じ生活を行うのは難しいでしょう。

そのため、骨切りは仕事や学校のスケジュールにゆとりがあり、術後数日はゆっくり休める日に設定するのがオススメです。

骨切りは顎変形症の診断を受けて、一定の基準を満たしている施設で受ければ保険適用されます。

審美目的の自費診療とは違い、決められたルールで治療する必要がありますが保険適用されると費用を節約できるでしょう。

骨切りは日帰りとはいえ外科手術ですので、歯科医師とよく相談してくださいね。

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