ワイヤー矯正の費用相場はどのくらい?種類別で値段を詳しく解説!

  • 2024.02.152024.02.20
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ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正とは、歯並びや噛み合わせの問題を正す矯正治療の方法の1つです。

ワイヤー矯正は、金属やセラミック製のブラケットと呼ばれる矯正装置を歯の表面に接着し、
ワイヤーを通して歯並びを整えます。

ワイヤー矯正は、矯正治療のなかでは最も歴史のある方法であることもあり多くの人々に選ばれています。

マウスピース矯正との違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、目指す結果は同じでも使用する装置や治療のプロセスが異なるため、患者さんによって適した選択が変わってきます。

ここでは、両者の主な違いとそれぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の最大の違いは、治療に使用される装置です。

ワイヤー矯正は、金属やセラミックのブラケットとワイヤーを使用して歯を動かします。
一方、マウスピース矯正では、透明なプラスチック製のマウスピースを用いて、段階的に歯を整えていきます。

マウスピース矯正の主なメリット

  • 透明で目立ちにくい: マウスピース矯正は透明なので、着用していても目立ちにくいです。
  • 取り外し可能: 食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活においての不便が少ないです。
  • 痛みが少ない: 弱い力で徐々に歯を動かしていくため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向にあります。
  • 口腔衛生の維持が容易: マウスピースを外して歯磨きができるため、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。

ワイヤー矯正の主なメリット

  • 複雑な矯正に対応可能: ワイヤー矯正は、重度の歯並びや噛み合わせの問題にも対応できる能力を持っています。
  • 治療期間の予測がしやすい: 計画に基づいて一貫した力を加え続けることができるため、治療期間を比較的正確に予測できます。
  • 調整が可能: 定期的な診察時に細かい調整が可能で、治療の進行に応じて最適な力を加えることができます。

どちらを選ぶべきか

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらを選ぶかは、患者さんの歯並びの状態、生活スタイル、予算、治療に対する期待などによって異なります。

目立ちにくさを重視する方や、日常生活での装置の存在を感じたくない方はマウスピース矯正が適しています。

一方で、複雑な歯並びの修正や治療期間の短縮を優先する方にはワイヤー矯正が適しているでしょう。

治療を始める前に、歯科医師としっかり相談し、自分にとって最適な選択をすることが大切です。

種類別ワイヤー矯正の特徴と費用相場

ワイヤー矯正には、主に表側ワイヤー矯正、裏側ワイヤー矯正、そしてハーフリンガル矯正の3種類があり、それぞれに特徴と費用相場が異なります。

これらの矯正方法を選ぶ際には、それぞれの特徴を理解し、自身のニーズや予算に合ったものを選ぶことが重要です。

表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、最も一般的なワイヤー矯正方法であり、歯の表面にブラケットを装着して行います。

この方法のメリットは、幅広い矯正が可能であることや、比較的低コストであることです。

全体矯正の場合、治療期間は1〜3年ほどで費用相場は約60万円から100万円程度となっています。
また部分矯正の場合は、
3か月〜1年半ほどの治療期間で約30万円から60万円程度の費用が掛かります。

裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側にブラケットを装着することで、装置が外から見えにくい点が大きなメリットです。特に社会人や目立たせたくない人に人気の選択肢です。

しかし、表側ワイヤー矯正に比べて技術的な要求が高く、また装置の製作や調整が複雑であるため、費用は高めに設定されています。

全体矯正の場合、治療期間が1〜3年ほどで費用相場は約100万円から170万円程度、
部分矯正の場合は5カ月〜1年半ほどの治療期間で約40万円〜70万円程度の費用がかかります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、歯の一部に裏側ワイヤー矯正を、他の部分には表側ワイヤー矯正を適用する方法です。

この矯正方法は、見た目の目立たなさと治療効果のバランスを考慮したい場合に選ばれます。

費用相場は裏側ワイヤー矯正と同程度またはやや安い場合が多く、

全体矯正の場合、治療期間が2~3年ほどで費用相場は約80万円~150万円程度、
部分矯正の場合は5ヶ月~1年半ほどの治療期間で約35万~65万円の費用が掛かります。

安くワイヤー矯正を行いたい方には表側ワイヤー矯正または部分矯正がおすすめ!

表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正・ハーフリンガル矯正のうち、平均相場として最も安いのは表側ワイヤー矯正です。次にハーフリンガルが安く、最も高いのは裏側ワイヤー矯正となっています。

そのため、安くワイヤー矯正を行いたい方には表側ワイヤー矯正がおすすめです。

 

また、全体矯正と部分矯正では、矯正する歯の範囲や矯正期間の長さの違いから費用に大きな差が出ます。

そのため前歯のみなど矯正を行いたい部分が決まっている方は部分矯正がおすすめです。

 

ワイヤー矯正を選ぶ際は、それぞれの矯正方法の特徴を理解し、自分のニーズや生活スタイル、予算に合わせて選択することが大切です。

費用に関しては、事前に歯科医院でのカウンセリングを通じて、詳細な見積もりを取得することをお勧めします。

また、矯正治療を成功させるためには、定期的な診察やメンテナンスが欠かせませんので、これらの費用も考慮に入れる必要があります。

ワイヤー矯正の流れとプロセスごとの費用

ワイヤー矯正の流れとそれに伴うプロセスごとの費用について解説します。

ワイヤー矯正のプロセスは複数のステップから成り立ち、それぞれの段階で異なる費用がかかります。以下に、主なステップとその費用の相場について詳しくご説明します。

カウンセリング

ワイヤー矯正を始める前に、まずはカウンセリングを受けます。

この段階では、ドクターに歯並びや噛み合わせの状態を確認してもらい、自分の歯並びについての相談や歯科矯正に関して知りたいことを質問ができます。

カウンセリング自体は無料で行われることが多いですが、歯科医院によっては5,000円以下の費用がかかる場合もあります。

精密検査

治療計画を立てた後、精密検査を行います。

これには、レントゲン撮影や口腔内スキャンなどが含まれ、正確な歯並びや顎の状態を把握します。
精密検査には数万円(約2万円〜5万円程度)の費用がかかります。

虫歯などの治療(※必要な場合)

矯正治療を始める前に精密検査で虫歯や歯周病が見つかった場合、原則として、それらの病気の治療をまず初めに行います。

虫歯や歯周病治療に対応していない矯正専門クリニックの場合は、別の一般歯科のクリニックで虫歯や歯周病治療を行います。

これらの治療にかかる費用は、治療の内容によって大きく異なりますが、1回の治療当たり1,500〜10,000円程度かかるのが一般的です。

抜歯(※必要な場合)

矯正治療を行う際に、歯を移動させるスペースを作るために抜歯を行う場合があります。

虫歯などの治療と同様に、抜歯を行っていない矯正専門のクリニックの場合は、別のクリニックで抜歯をしてもらいます。ただし矯正のための抜歯は原則自由診療となっています。

矯正装置

矯正装置にかかる費用は、上で説明したように矯正治療の種類によって違います。それに加え、矯正装置の値段は使用されている素材の種類によっても異なります。

矯正装置の素材の種類と値段については、下の「矯正装置の種類と値段」の項目で説明しています。

矯正期間の診察

矯正治療中は歯の動きのチェックやワイヤーの調整を行うために定期的に診察を受ける必要があり、診察ごとに費用がかかります。

この費用も治療計画によって異なりますが、一回あたり数千円から1万円程度が一般的です。

ただし、トータルフィー制度で支払いを行っている際は、診察ごとの費用は掛かりません。
(トータルフィー制度に関しては下記で紹介しています)

保定装置

矯正治療が終了した後、歯が元の位置に戻らないように「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使用します。

保定装置にも費用がかかり、その金額は3万円〜6万円程度です。

保定期間の診察

保定期間は一般的に矯正期間と同じくらいの長さが必要であると言われており、その間は保定装置を装着しなくてはなりません。

また、保定期間中も定期的な診察が必要となり、診察ごとに3000円〜4000円の費用が発生します。

最初のうちは1か月に一度ぐらいのペースで通院を行うケースが多いですが、治療が順調であれば、2〜3ヶ月に1回、半年に1回の頻度で通院することもあります。

矯正装置の種類と値段

矯正装置はブラケットとワイヤーという2つの装置からできています。そしてこれらの装置の値段は使用されている素材の種類によって異なります。

ここではブラケットとワイヤーの種類と費用相場について見ていきましょう。

ブラケットの種類別費用

(※金額は全体矯正の場合のワイヤーとブラケットの合計費用です)

①メタルブラケット

メタルブラケットで矯正治療を行う場合の相場は、30万円〜80万円と他の種類と比較して安くなっております。

メタルブラケットはブラケットの中では一番壊れにくいというメリットがあります。
ただ、歯の表面に接着している状態では目立ちやすいというデメリットがあります。

②プラスチックブラケット

プラスチックブラケットで矯正治療を行う場合の相場は、50万〜100万円と手ごろな価格となっております。

プラスチックブラケットは比較的目立ちにくいというメリットがあります。
ただ、強度が低いというデメリットがあります。

③ジルコニアブラケット

ジルコニアブラケットで矯正治療を行う場合の相場は、60万円〜100万円とやや高めの価格になっております。

ジルコニアブラケットはメタルと同じくらい強度に優れ、見た目も美しいというメリットがあります。

④セラミックブラケット

セラミックブラケットで矯正治療を行う場合の相場は、60万円〜100万円とやや高めの価格になっております。

セラミックブラケットは歯の色調に近いため目立ちにくく、また比較的強度が高いというメリットがあります。

 

上記のようにブラケットには素材によって様々な種類があり値段も異なります。
そしてより目立たないブラケットを選ぼうとすると値段が高くなる傾向にあります。

ただ、上記の値段は全体矯正の場合を想定したものになります。

そのため部分矯正の場合は上記の値段よりも安くなります。例えば、前歯のみの部分矯正の場合、上記の金額の5割〜6割程度の負担で済むことが多いです。

ワイヤーの種類別費用

一般的な金属製のワイヤーのほかに、より目立ちにくいホワイトワイヤーというものがあります。

ホワイトワイヤーにはメタルワイヤー(銀色)に白い塗料を塗って白くしたものと、ロジウムという白い金属でコーティングしたものがあります。

費用は通常の金属製ワイヤーより10万円程度高くなる場合が多いです。

セルフライゲーションブラケットの費用

一般的な装置のほかに、ワイヤーとブラケットを固定しないセルフライゲーションブラケットという固定装置があります。

セルフライゲーションブラケットは、従来のブラケット装置のようにブラケットとワイヤーを固定しない矯正装置です。

通常、ブラケットは歯に接着するブラケットとブラケットを縛るワイヤーをゴムなどで固定します。一方でセルフライゲーションブラケットはブラケットとワイヤーをゴムなどで固定せず、弱い力でワイヤーを保持します。

ワイヤー間の摩擦が少なく、痛みや違和感を軽減できるメリットがあります。

値段の相場は70万〜90万円程度ですが、クリニックによっては各ブラケット矯正の費用に+8万円程度の価格の場合があります。

支払方法の種類

ワイヤー矯正の費用を支払う方法には、主に「トータルフィー制」と「処置別支払い制」の2種類があります。

それぞれの支払い方法の特徴を理解し、自分の状況に合った選択をすることが大切です。

トータルフィー制

トータルフィー制は、矯正治療に関わるすべての費用を一括して支払う方法です。

治療前に全体の治療費用が提示され、その金額を一括または分割で支払います。

この方法のメリットは、治療開始前に全体の費用が明確になるため、予算管理がしやすい点です。しかし、例え治療が順調に進み、治療期間が予定より短くなったとしても、治療費用は変わりません。

処置別支払い制

処置別支払い制では、受けた治療や処置ごとに費用を支払います。

この方法のメリットは、治療の進行に応じて費用を支払うため、必要な処置のみに対して費用が発生する点です。

そのため、治療が順調に進み治療期間が予定より短くなった場合には、その分費用も安くなります。しかし、治療全体でどれくらいの費用がかかるかを事前に把握しづらいというデメリットもあります。

どちらを選ぶべきか

現在、トータルフィー制度を行っている医院は少ないです。
ですが、どちらの支払い方法を選ぶかは、患者さんのライフスタイルや家計状況、治療計画の確実性などをしっかり考慮して判断しましょう。

一括での支払いが可能で、費用の総額を事前に知りたい場合はトータルフィー制が適しています。一方で、治療の進行に応じて支払いをしたい、または治療計画の変更の可能性を考慮したい場合は、処置別支払い制が適していると言えます。

どちらの方法も、矯正治療を受ける前に歯科医院とよく相談し、自分にとって最適な支払い方法を選択することが重要です。

ワイヤー矯正は保険が適用される?

ワイヤー矯正治療は、一般的に自由診療に分類されるため、健康保険の適用外となることがほとんどです。これは、ワイヤー矯正が美容目的で行われることが多いため、必要不可欠な医療行為とは見なされないからです。したがって、治療費は全額自己負担となります。

ただし、特定の条件下では、健康保険が適用される場合があります。
例えば、先天的な顎の異常や交通事故などによる外傷後の治療など、医療的な必要性が高いケースでは、一部の治療費が健康保険によってカバーされる可能性があります。

このようなケースでは、治療を受ける前に、担当の歯科医師や医療機関に相談し、保険適用の可否について確認することが重要です。

ワイヤー矯正を検討している場合、治療費用に関する詳細や保険適用の可能性については、事前に歯科医院でしっかりと確認し、計画的に治療を進めることをお勧めします。

ワイヤー矯正の費用が高すぎると感じる場合

ワイヤー矯正の費用が高すぎると感じる場合には、費用負担を軽減するためのいくつかの方法があります。

これらの方法を活用することで、治療を受けやすくなる可能性があります。

院内分割を利用する

いくつかの医院は、治療費を分割して支払う「院内分割」というシステムを独自に行っています。院内分割を利用することで、一括払いの負担を減らし、月々の支払いを計画的に行うことができます。

また、院内分割は金利がかからないことが多いため、家計にやさしいです。

ですが、このシステムは医院の負担が大きいため対応している医院は少ないです。また、分割払いの条件や利用できる回数は医院によって異なるため、事前に確認が必要です。

デンタルローンを利用する

デンタルローンは、歯科治療費を借りるためのローンです。分割払いができるため、まとまった費用が用意できない方におすすめです。

平均金利は年5%前後と一般的な個人向け融資サービスに比べて低くなっております。

18歳未満の方は、親の同意を得て保証人になってもらった上で親の名義で申請が可能です。

クレジットカードの分割払いを利用する

この支払い方法は、矯正特有の分割払いではなく、一般的なクレジットカードの分割払いのことです。

クレジットカードの分割払いに対応している医院は、院内分割やデンタルローンに対応している医院よりも多くなっています。

ただし、他2つの支払方法に比べて金利が高いというデメリットがあります。

部分矯正を検討する

全体的な矯正治療ではなく、気になる部分のみを矯正する「部分矯正」を選択することも一つの方法です。

部分矯正は、必要な治療範囲が限定されるため、全体矯正に比べて費用を抑えることが可能です。ただし、症状的に部分矯正では対応できない場合は、無理に部分矯正で治療をすると、失敗する可能性が高くなるため注意が必要です。

 

これらの方法を通じて、ワイヤー矯正の費用負担を軽減し、計画的に治療を進めることが大切です。治療を検討している際には、これらのオプションについて歯科医院で相談し、自身に合った支払い方法や治療計画を選択してください。

まとめ

ワイヤー矯正には治療法や使用する材料に様々な種類があり、何を選択するかによって費用が大きく異なります。そのため矯正治療を検討する際は、自身の経済状況及び矯正治療に求めることを事前に整理しておくことが大切です。

その上で、まずは実際に医院に足を運び、しっかりとしたカウンセリングを受け、費用がどのくらいかかるのかを知ることから始めましょう。

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