すきっ歯はどんな矯正治療がおすすめ?部分矯正でも治療が可能!

  • 2023.11.022024.02.28
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歯と歯の隙間が空いている、いわゆる「すきっ歯」は、目立ちやすいということもありコンプレックスを感じやすいのではないでしょうか。特に上の前歯の間がすきっ歯だと、人前で笑うのも恥ずかしいと思う方もいらっしゃることでしょう。

今回は、そんなすきっ歯にはどのような矯正治療が適しているのか矯正治療でどのように治していくのか、また矯正治療以外で治すことはできるのかなどについてお話しいたします。すきっ歯でお悩みの方は、ぜひ参考にして下さい。

すきっ歯とはどんな歯並び?その原因は?

まず、すきっ歯とはどんな歯並びなのかについて知っておきましょう。

すきっ歯とは、一般的な呼び方であり、正式な名称は「正中離開」および「空隙歯列」です。いずれも歯と歯の間に隙間が空いている状態をいい、前歯と前歯の間に隙間が開いている場合は「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼ばれ、上顎に見られます。
いっぽう、他の部位に隙間が開いている場合は「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれます。

歯列矯正をしようか悩んでいる人のほとんどが前歯に隙間の開いている正中離開です。前歯という、最も人目につきやすい場所のため、コンプレックスに感じる人も多いようです。

すきっ歯になってしまう理由にはいくつかあり、生まれつきによる「先天的」なものと、日々の習慣でなってしまう「後天的」なものに分けられます。
では、すきっ歯になってしまう原因は何が考えられるのでしょうか。

すきっ歯になる先天的な理由

1.生まれつき歯の本数が少ない(先天性欠損歯)

永久歯の数は、親知らずを除いて全部で28本です。ところが、生まれつき歯の本数が少ない先天性欠損歯の場合、顎の大きさに対して歯の本数が少ないため、すき間が生じてしまうことがあります。

2.矮小歯

歯の大きさが標準より小さい歯を「矮小歯(わいしょうし)」と言います。矮小歯であっても、顎の大きさと調和が取れていればすきっ歯にならずに済むかもしれませんが、矮小歯に対して顎が大きめだった場合、前歯だけでなく、全体的にすき間が生じる可能性が高くなります。

3.過剰歯

歯と歯の間に、先天的に余分な歯が埋まっていることがあります。これを過剰歯といい、正中離開となることがあります。特に上顎の歯ぐきの中に埋まっていることが多く、正中離開の原因となっている場合、過剰歯を抜歯する必要があります。

4.上唇小帯の位置の異常

上唇小帯と呼ばれる上の前歯と唇側のあいだの部分にあるヒダの位置の異常も、正中離開の原因になることがあります。上唇小帯が前歯の根元まで伸びてしまうことで、正中離開になってしまいます。

後天的な理由

後天的な理由としては、舌で前歯の裏を押すなどの弄舌癖(ろうぜつへき)や、子供のころの過剰な指しゃぶりなどが挙げられます。この場合は、すきっ歯になってしまう原因を取り除かないと矯正治療後も、再びすきっ歯になってしまう可能性があります。

弄舌癖などの口腔習癖は、早めの改善が必要になりますので歯科医院で相談しましょう。舌癖トレーニングというものがあり、医院によっては舌の悪癖を改善し、お口周りの筋肉を鍛えて正しい位置へ整える指導を行ってくれるところもあります。

成人の場合、歯周病の悪化がすきっ歯を招いてしまうこともあります。歯周病菌によって歯を支える歯槽骨が吸収されてしまうと、歯をしっかり支えることが難しくなり、歯が動いてすきっ歯になってしまう可能性があります。

このように、すきっ歯になる原因は様々です。

すきっ歯だと、歯にどのような悪影響がある?

すきっ歯でいちばん気になるのは見た目だと思います。しかしすきっ歯は見た目の問題だけでなく、他にもさまざまな影響を及ぼしてしまいます。

発音がしにくくなる

前歯に隙間が開いているために、息が漏れやすく、特に「サ行」の発音がしにくいと言われています。滑舌が悪く聞こえることがあるため、社会人になる前など、人前に出る機会が増えるころにコンプレックスに感じてしまうことがあります。

虫歯や歯周病リスクが高まる

すきっ歯の場合、歯と歯の隙間の間に汚れが溜まりやすくなります。すき間があるため、歯の間に食べ物が挟まりにくいと思われがちですが、通常の歯ブラシでも磨きにくいために汚れが残り、プラークとなって虫歯や歯周病のリスクが高くなります。歯間ブラシやタフトブラシをうまく使って汚れを取り除く必要があります。

咀嚼に問題がある

歯の間に隙間があると、食べ物が噛みきれない、噛んでもしっかりとすり潰すことができないなどの咀嚼に関する問題を起こしやすくなります。咀嚼に問題があると、消化機能にも影響が出やすくなり、胃腸にも負担がかかりやすくなります

顎に負担がかかる

歯に隙間があることで、噛み合わせがズレやすくなりそのまま咀嚼することで顎に負担がかかるようになってきます。顎に負担がかかると顎関節症などのトラブルを引き起こしやすくなります。

すきっ歯にはどんな矯正治療がおすすめ?

基本的に、すきっ歯は自然に治ることはありません。すきっ歯を治す方法のひとつとして、矯正治療があります。矯正治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正、部分矯正といった治療法があります。

すきっ歯の人は元々歯を並べるスペースがあるために、抜歯が必要ないことが多く、色々な矯正治療が可能であるという特徴があります。

特に前歯のみのすきっ歯であれば、短い治療期間で隙間が埋まり、綺麗な歯並びへと変化していくことが期待できます。
大人になってからの歯列矯正では見た目が気になるという方も多いので、半透明の審美ブラケットや透明なマウスピースであるインビザラインでの治療なら、目立たずにすきっ歯を治すことが可能です。

ただ全体的に隙間が多く、大きく歯を動かす必要がある場合はワイヤー矯正の方がスムーズに動かせることもあります。歯科医院によっては、ワイヤー矯正をおすすめされることもあるかもしれません。
逆に、マウスピース矯正のみ取り扱っている医院もありますが、ほとんどのすきっ歯はマウスピース矯正でも改善できますので、できるだけ症例数の多い医院を選びましょう。

医院によって得意な矯正治療法がありますので、ご自身の希望に沿った医院での治療が望ましいでしょう。

こちらも参考に!:ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

 

軽度であれば部分矯正もおすすめ

前歯のみのすきっ歯の場合は、部分矯正で治療することも可能です。

部分矯正とは、上下前歯6本のみを矯正器具で治療する方法で、全体矯正と比べて治療費や期間が少なく済むところが人気を集めています。

部分矯正の値段を紹介!前歯のみ治したい方に相場や費用を解説!

部分矯正の場合、前歯のみを動かして歯並びを整えるため、軽度なすきっ歯であれば綺麗に治すことができます。

しかし、部分矯正は噛み合わせまで考慮されていません。部分矯正はあくまでも見た目を治すための治療です。すきっ歯であっても、噛み合わせに問題がある場合には部分矯正で治すことが難しいため、全体矯正治療が必要になります。まずは部分矯正が可能かどうか歯科医院で相談してみましょう。

関連記事:矯正治療で「八重歯」だけを治したい!全体矯正と部分矯正はどちらがおすすめ?

選択肢として審美治療や補綴治療も

矮小歯(通常の歯よりも小さい奇形)などで、歯との間に隙間が空いてしまっている場合は、矯正治療だけでは改善されないこともあるため、補綴(歯の被せものなど)治療と併用して治療を行うことがあります。

また、ダイレクトボンディングやラミネートべニアといった審美治療やセラミッククラウンに代表される補綴治療など、矯正治療以外でもすきっ歯を治すことは可能です。

ただしすきっ歯だけでなく、出っ歯や過蓋咬合などの不正咬合がある場合、審美治療や補綴治療だけでは全体の噛み合わせまで治すことはできません。特にハの字に開いたすきっ歯は、審美治療や補綴治療では傾きを治すことはできないため、矯正治療が最適な治療法となるでしょう。

特にセラミッククラウンなどの補綴治療は、健康な歯をたくさん削らなければいけないというリスクがあります。ラミネートべニアも、歯の表面を少し削ります。
このようなリスクを承知し、納得したうえで治療を受けるようにして下さい。

ご自身のすきっ歯がどの治療法で治せるのか、まずは矯正専門医やかかりつけ医に相談してみましょう。

すきっ歯でお悩みの方は、まずカウンセリングへ

すきっ歯などで矯正治療を考えている方は、まず歯科医院が行っているカウンセリングへ足を運んでみましょう。多くの医院では有料カウンセリングを行っておりますが、エリアによっては無料カウンセリングを行っているところもあります。

カウンセリングでは、医師が実際に患者のお口の中を見てその人に合った矯正方法を提案してくれます。また、カウンセラーやトリートメントコーディネイターなどがお話を伺うところもあるなど、カウンセリングは医院によって色々です。

カウンセリングは治療の内容や費用、期間など詳しいことも聞くことができ、歯科医院の雰囲気をある程度把握できるいい機会です。

矯正治療について不安なことがあればここで質問もできますので、いくつか歯科医院をピックアップしてカウンセリングに行ってみましょう。

なお、カウンセリングはほとんどが予約制になりますので、事前に予約をしてから行くようにして下さいね。

まとめ

今回はすきっ歯と矯正治療についてお話ししました。すきっ歯は目立ちやすく、コンプレックスを感じやすい歯並びで、見た目がまず気になることでしょう。
しかし見た目以外にも発音がしにくい汚れが溜まりやすく虫歯や歯周病リスクが高まるなど、歯やお口の健康にも影響を及ぼす歯並びです。

ただすきっ歯は、他の不正咬合に比べ、元々歯を並べるスペースがあるため、色々な矯正治療で治すことが可能です。また、前歯部分のみなど軽度な症例の場合、部分矯正でも治療をすることができます。

まずは、ご自身がどの程度のすきっ歯でどの治療があっているのか知るためにも歯科医院で行っている矯正相談に足を運んでみましょう。

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