矯正治療で「八重歯」だけを治したい!全体矯正と部分矯正はどちらがおすすめ?

  • 2021.06.292021.07.15
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少し前にアイドルの影響で流行った「八重歯」ですが、健康面から見ると八重歯は不正咬合(問題のある噛み合わせ)の一つになります。

全体の歯並びはそこまで悪くないのに八重歯だけがとび出ていて目立つ!という方は、「八重歯だけを矯正で治したい」と考えることもあるのではないでしょうか?

今回は八重歯だけを矯正治療で治すことは可能なのか、八重歯の矯正治療方法など詳しく説明していきます。

「八重歯」とは?


よく私たちが使う八重歯と言う言葉の語源は「弥重歯」だったそうです。「強く重なっている歯」と言う意味があり、後に「八重歯」と言う漢字になりました。

歯科では「叢生(そうせい)」と呼ばれ歯が重なって生えてしまっている、元の位置からズレてバラバラの位置になってしまっている不正咬合のことを指します。

私たちは八重歯と言うと「犬歯」をイメージします、八重歯は重なっている歯なので本来の意味は犬歯だけではないようです。

しかし、犬歯は特に人からも見えやすい部位になり目立ちやすいことから矯正治療で治したいという人が多いようです。

八重歯になってしまう原因

八重歯になってしまう大きな原因の一つが「顎が小さいこと」です。

顎が小さいと歯が並ぶスペースがないために歯列から飛び出てしまい八重歯のように目立つ歯が出てきます。

特に日本人は欧米人に比べて顔が小さく顎の骨も小さいので、歯並びが悪くなりやすく八重歯が目立つ方が多いです。

八重歯だけを矯正で治すのは可能?


結論から言うと八重歯だけを矯正で治療するのは「可能」です。

といっても、八重歯1本といった細かい矯正は難しいですが、前歯部分などの部分矯正で治療することができます。ただし、部分矯正は誰でもできるといったものではありません。

噛み合わせに大きな問題がある方は、部分矯正が適応にならないこともありますので事前に歯科医院に相談しましょう。

部分矯正だけでなく全体矯正で八重歯を治療する方法もありますので、次で全体矯正と部分矯正についてお話ししていきます。

八重歯の矯正には2通りの方法

八重歯を治すのには、基本的に2通りの方法があります。歯並び全体を治療する「全体矯正」と、前歯部分のみを矯正する「部分矯正」です。それぞれ詳しく説明していきますね。

①全体矯正

全体矯正は奥歯を含めた歯並び全体を矯正する方法です。

八重歯の部分はもちろんですが、奥歯の歯並びから整えていくので、噛み合わせをしっかりと合わせられるといった大きなメリットがあります。

矯正治療で重要なのが見た目の美しさだけでなく「噛み合わせ」です。噛み合わせに問題があると、顎関節症や頭痛、歯へのダメージなど健康に大きな問題を引き起こしていきます。

特に八重歯が極端に前に出ていたり、元の位置からズレている人は顎が小さく他の部分も歯並びも悪いことが多いため、全体的な矯正で歯並びを整えることをおすすめしています。

全体矯正はワイヤー矯正や歯の裏側にワイヤーをつける裏側矯正、目立ちにくいマウスピースを使ったインビザラインなどさまざまな種類がありご自身にあった矯正方法が選べます。

全体矯正のデメリットとしては、高額な費用がかかることと矯正期間が最低でも2年はかかることです。

しかし、費用と期間はかかりますが見た目も美しく、噛み合わせも治るので将来的にみてもお口の健康に良いと言えるでしょう。

②部分矯正

部分矯正は歯並びの一部分を矯正する方法です。

基本的には目立ちやすい前歯部分(上の前歯3本、下の歯3本計6本)を矯正するものが一般的です。最近では、部分的に矯正を行う部分矯正を扱う医院も増えてきており、特に若い方から人気があります。

部分矯正の大きなメリットは費用が安く気軽に挑戦できることです。さらに全体矯正よりも矯正期間が短く半年から1年ほどで治療が終了することがほとんどです。

ワイヤー矯正の他にもインビザラインのようなマウスピース矯正など幅広い種類から選べるようになっているのも嬉しいところです。

部分矯正にはデメリットも多いことを知っておく


気軽にできると人気の部分矯正ですが、八重歯だけが目立たなくなればいい、奥歯の噛み合わせは重要視しないという人が、ここ最近多く見受けられる気がしました。

そこで、部分矯正を考えている方はデメリットの面があるということも知っておきましょう。

●噛み合わせは治らない

部分矯正は歯並びの一部分だけを矯正するため、噛み合わせを治すことはできません。

そのため、噛み合わせに問題がある方や噛み合わせによって顎関節症などの悪影響が出ている方は悪化する恐れがあるため全体矯正で治療を行うことをおすすめしています。

また、部分矯正をすることで噛み合わせが少し変わり問題が出てくることもあります。

●歯を削ることがある

全体矯正では、奥歯を後ろに下げたり、抜歯をおこなうことで歯が並ぶスペースを作っていきます。しかし、部分矯正ではそのような処置を行わないので前歯にスペースを作るために歯を少量削ることが多いです。

削る際には歯と歯の間を削りますがエナメル質をほんの0.3~0.8mm 削る程度なので大きな問題はないとされていますが、まれに知覚過敏のような症状が出ることがあります。

●仕上がりが完璧ではないことも

全体矯正の場合は、全体の歯並びを時間をかけて行うためとてもきれいな見た目になりますが、部分矯正は最低限の時間とスペースで行うために完璧ではない仕上がりで終了することもあります。

もちろん最初の歯並びよりはキレイになりますが、完璧な歯並びをお考えの方は全体矯正をおすすめします。

どちらか迷ったら歯科医師へ相談しよう

部分矯正は「審美目的のための矯正」、全体矯正は「審美目的+噛み合わせの治療」という大きな違いがあります。

一概にどちらがおすすめとは言い切れません。

患者様の歯並びの状態や、希望を聞きながら歯科医師がベストな矯正方法を提案してくれます。その際には、部分矯正を取り扱っている歯科医院などいくつかの歯科医院で話を聞いてみて下さいね。

まとめ

特に人の目につきやすい八重歯はコンプレックスに感じる人が多く、矯正治療で治したいと考えている方も多いです。

噛み合わせにも問題がある方は、基本的に全体矯正をおすすめしますが、噛み合わせに問題がない場合や最小限の費用で矯正をしたいと言う方には部分矯正という方法もあります。

どちらか迷っている方は、まず歯科医院で相談するようにしましょう。

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