叢生とは?リスクや歯列矯正で治るか解説!

  • 2023.08.302023.10.23
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叢生とは

叢生は、歯が適切な位置に並ばず、歯列に凹凸のある状態を指します。具体的には、歯の数とその収まるべき場所(顎の大きさ)とのバランスが取れていないために、歯が重なり合ったり、歯が歯列から飛び出ていたりする歯並びです。

叢生はガチャ歯とも呼ばれるように、見た目に悪影響を与えるだけでなく、歯磨きが不十分になりやすいことから、虫歯や歯周病のリスクが高まるといった問題もあります。

こちらも参考に:叢生(そうせい)ってどんな歯並び?おすすめの歯科矯正について

叢生の原因

叢生は多くの要因によって引き起こされることがあります。以下に、主な原因をいくつか挙げ、詳しく説明します。

あごが小さい

歯が顎の中できちんと並ぶためには、顎の大きさと、歯の数・大きさの均衡が取れている必要があります。しかし、顎が本来の歯の数に対して小さい場合、歯が適切に並ぶスペースが足りず、結果として歯が重なり合ってしまうのです。

遺伝

遺伝は、叢生の原因の一つとして度々指摘されます。両親が叢生や不正咬合の問題を持っていた場合、それが子供にも引き継がれる可能性があるのです。具体的には、小さな顎や大きな歯が遺伝することで歯が並びきらず、叢生になることが考えられます。

乳歯が虫歯になった影響

乳歯が虫歯で早く失われてしまうと、永久歯が適切な位置や角度で生えてこない可能性が高まり、それが叢生の原因となります。乳歯は、次に生える永久歯の位置を決める「目印」のような役割を果たしているため、早期に乳歯を失った場合には歯科医院での適切な介入が必要です。

叢生のリスク

叢生は単に見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や機能にも悪影響を与える可能性があります。以下は、叢生に起因する主なリスクです。

虫歯や歯周病のリスク

歯が重なり合っていると、歯ブラシやフロスなどの日常的な歯磨きが十分に行えなず、特に歯と歯の間、または歯の裏側に、食べ物の残りかすやプラーク(歯の表面に付着する細菌の膜)の停滞が起こります。

これが長期間放置されると、虫歯だけでなく歯周病の原因にもなり得ます。虫歯は歯質を溶かし、歯周病は、歯の支えである歯肉や骨に炎症を起こす歯科疾患です。どちらも重度になると、歯を失う原因ともなる深刻な疾患になります。

咀嚼の問題点

叢生によって歯が正しく噛み合わない場合、食べ物の咀嚼が十分にできなくなることがあります。噛み砕かれていない食べ物は、消化器系に負担をかけるため、消化不良や吸収不良の原因にもなり得ます。また、咀嚼が十分にできないと、満腹中枢が刺激されないことから、肥満につながりやすいことも大きな問題点です。

顎関節症の可能性

歯の位置が正しくないと、顎関節(あごの関節)に過度な負担がかかり、あごの関節や筋肉に痛みや不快感、開閉の障害をもたらす「顎関節症」のリスクが高まることがあります。症状が進行すると、開口困難や、関節の変形にも繋がりかねません。

見た目の問題

見た目の問題は、自己評価や自信を低下させる大きな要因です。叢生の見た目により、人とのコミュニケーションや社交活動に悪影響があったり、自身のコンプレックスに繋がる可能性があります。

発音の問題

特に前歯の叢生は、発音に影響を及ぼす可能性があります。正確な発音が困難になることで、コミュニケーションの障壁となる場合もあります。

 

以上のように、叢生は口腔内の健康や機能、さらには日常生活や精神的健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。早期の対処や治療が推奨されます。

叢生の治療方法

叢生の問題を解消するためには、歯科矯正治療が必要です。矯正治療の方法はいくつかあり、症状や患者のニーズに応じて適切な方法が選択されます。以下に、主要な治療方法とその特徴について詳しく説明します。

ワイヤー矯正とその特徴

ワイヤー矯正は、歯の移動にワイヤーを使用する従来の矯正治療法です。ワイヤー矯正では、歯にブラケットと呼ばれる装置を直接取り付け、そこへ矯正力を付与するワイヤーを通します。

ワイヤー矯正は比較的多くの症状に対応できる矯正方法で、抜歯を伴う重度の叢生や複雑な歯の問題にも効果的です。ただしデメリットとしては、特に表側矯正において装置が目立ちやすいこと、目立ちにくい裏側矯正でも装置の違和感が強いことが挙げられます。また、ワイヤー調整のために1カ月に1回の定期的な通院が必要であることも、忙しい方にとってはデメリットになるでしょう。

マウスピース矯正とその特徴

マウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピースを使用し、歯を徐々に移動させる治療方法になります。透明で薄いマウスピース型の装置なので、目立ちにくく、さらに装置の違和感がほとんどないのが特徴です。また、食事や歯磨きの際には取り外すことができるため、食事制限や複雑なセルフケアの必要がありません。ただし、重度の症状には対応できない、同じ歯並びをワイヤー矯正で治した時に比べると、治療期間が長くなりやすいといった可能性があります。

これらの治療方法はそれぞれに特有のメリットとデメリットがありますので、叢生の程度やライフスタイル、希望に合わせて最適な方法を選択することが重要です。

こちらも参考に:ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

矯正治療の開始時期と方法

歯並びの問題は、早ければ早いほど対応しやすいと言われることが多いですが、実際には治療の開始時期や方法は個々の状況に応じて変わります。以下、詳しくご紹介いたします。

小児矯正治療

子どもの成長期、主に6歳〜11歳までの、乳歯と永久歯が混合した時期にする矯正治療のことを、小児矯正、またはⅠ期治療と呼びます。この時期は、歯の土台でもある顎がまだ成長中であるため、歯列を広げる拡大床だけでなく、叢生の場合は急速拡大装置と呼ばれる器具によって顎を広げ、歯が並ぶスペースを確保することができます。

また、顎が成長中であることから、顎の成長を抑制、または促進して出っ歯や受け口の悪化を予防するアプローチも可能です。このように、子供のうちに矯正治療を行うことで、重度の歯列不正を予防したり、抜歯を伴う矯正治療を避けられる可能性が高まります。

成人矯正治療

永久歯列を対象とした成人矯正(Ⅱ期治療)の場合、治療に要する時間が長くなることがあります。理由としては、歯の移動に関わる骨代謝の問題から、年齢を重ねているほど歯の動きが遅くなること、叢生の場合歯を並べるためのスペースを確保するため、多くのケースで抜歯矯正が適応されることが一因です。

しかし、定期的な通院や自宅でのセルフケア、担当医の指示をしっかり守ることで、成人の場合でもスムーズに治療を進めていけます。

まとめ

叢生は、歯並びの問題として多くの人々に知られていますが、その背景にある原因や治療方法、放置した場合のリスクについてはあまり知られていません。

八重歯などの叢生は、ただ見た目が悪いだけでなく、虫歯や歯周病に加え、消化不良や肥満のリスクが高まることで、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。

叢生を気にされている方、特に自分の歯並びに不安を感じている方は、まずは歯科医師に相談することを強くおすすめします。個々の状態や治療に向いている方法は人それぞれ異なるため、専門家の意見を取り入れ、効果的で適切な治療を受けましょう。

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