矯正中に虫歯になったらどうする?矯正中に虫歯にならないための注意点解説!

  • 2024.05.24
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「乱れた歯並び・かみ合わせを治したい」でも「矯正中は虫歯になりやすい」って聞くけど実際はどうなのか、「矯正中に虫歯になったらどうすればいいのか」知りたいと考える方も多いのではないでしょうか。

せっかく矯正治療しているのに虫歯になってしまったら、元も子もありません。そこで今回は、矯正中は虫歯になりやすいのか、虫歯になってしまったらどうすればいいのか、詳しくご紹介していきます。

矯正中は虫歯になりやすい?

矯正治療をご検討されている方であれば、一度や二度「矯正中は虫歯になりやすい」といったフレーズを見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

確かに矯正治療中は虫歯になりやすい傾向がありますが、誰もが虫歯になるわけではありません。

矯正治療中は歯に矯正装置を装着する必要があるため、歯磨きの毛先が行き届かなかったり、歯磨き自体を疎かにしてしまう恐れもあり、虫歯リスクが高まってしまうことから「矯正中は虫歯になりやすい」といわれてます。

矯正治療中に虫歯になった時の対処法

では次に、矯正治療中に虫歯になった際に、どのように対処していくのか確認していきましょう。

虫歯治療を優先するケース

矯正治療中に虫歯となってしまった場合は、まず矯正治療を中断して虫歯治療を優先して行います。

また、矯正装置の種類によって、以下のように対応はさまざまです。

【ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)】

小さな虫歯であればそのまま虫歯治療へと移行できますが、ワイヤーやブラケット矯正装置が邪魔となり、虫歯治療に支障をきたすと判断された場合は、1度ワイヤーやブラケット矯正装置を外す必要があります。

ワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケット矯正装置が装着され、そこにワイヤーが通されています。そのため、ワイヤーと歯の間に食べカスが詰まったり、ブラケット矯正装置に汚れが溜まり、虫歯を発症してしまうリスクが高まります。

また、歯を動かしていく過程で、歯と歯の間に虫歯が見つかることもあります。

再び矯正装置を装着する際には料金が発生することが大半でありますので、その点についても矯正治療を開始する前に確認しておきましょう。

【マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)】

マウスピース型矯正装置の場合、取り外しが簡単であるので小さなむし歯であればそのまま虫歯治療を行い、再び現状のマウスピース型矯正装置を装着できるケースもあります。

しかし、虫歯が大きく進行して治療によってかみ合わせも変動したり、歯の形自体にも変化があった場合は、マウスピース型矯正装置の作り直しが必要になります。

マウスピース型矯正装置の製作には時間を要し、マウスピース型矯正装置の代表的メーカーであるインビザラインの場合は、約3週間~4週間必要になります。

虫歯の進行が大きければ大きいほど、マウスピース型矯正装置の作り直しを余儀なくされるリスクがありますので注意が必要です。

また、マウスピース型矯正装置の作り直しが必要になれば必然的に矯正治療の治療期間も延びることになります。

矯正治療を優先するケース

初期虫歯であれば、矯正治療を優先するケースもあります。

初期虫歯とはどのような状態であるのか、まずは虫歯になる仕組みをおさらいしていきましょう。

虫歯は矯正治療中に限らず、誰にでも起こりえる身近な疾患です。食べ物の中に含まれる「糖分」が虫歯菌のエネルギーになり、歯を溶かしていきます。

初期虫歯とは、歯の表面組織であるエナメル質が虫歯菌によって溶かされ始めた段階ですが、歯には虫歯になりかけた状態から元の状態に治そうとする特性があり、初期虫歯であれば改善が見込める状態です。

虫歯菌によって歯が溶かされ始めた現象を「脱灰」と呼びます。溶かされ始めた歯は、唾液に含まれるカルシウムやリンを吸収して、初期虫歯が改善された元の状態に戻ることもあります。この現象を「再石灰化」と呼びます。

お口の中では食事を行う度に「脱灰」と「再石灰化」が繰り返され、甘いものを沢山食べたり歯磨きを怠ってしまうと、「脱灰」の力が強まり初期虫歯の段階を経て、虫歯へと進行していきます。

虫歯は進行度合いによって、以下のように段階分けされています。

CO(初期虫歯)

エナメル質に限定して歯が溶かされている状態です。初期虫歯となっている部分は白濁しています。フッ素塗布を行なったり、お口のクリーニング、毎日の歯磨きを行い改善をめざします。

C1

エナメル質がさらに溶かされ、虫歯部分は黒く変色しています。冷たいもので歯がしみたりします。

C2

エナメル質の下に位置する象牙質まで虫歯が進行しています。歯の神経(歯髄)に刺激が伝わり冷たいものに加え、甘いものでも歯がしみたり、痛みが生じます。

C3

歯の神経にまで虫歯が進行している状態です。熱いものでも歯が痛むようになり、何もしなくとも継続する痛みが生じます。

C4

歯のほとんどが虫歯菌によって溶かされた状態であり、抜歯が検討されます。

矯正治療中に虫歯にならないためのポイント

矯正治療中に虫歯になってしまうと、矯正治療を中断せざるを得ないケースもあるため、虫歯予防のポイントを押さえておきましょう。

歯磨きをしっかりする

毎日の歯磨きは、虫歯予防に直結します。どんなに歯科医院でクリーニングを行なったとしても、日々のセルフケアが十分でなければ、虫歯リスクが高まります。特に矯正治療中はブラケット矯正装置が死角になり、汚れが溜まりやすい環境であるので、歯科医院で歯磨き指導を受けましょう。

ここでは代表的なブラッシング方法をご紹介します。虫歯の原因となる虫歯菌は、歯と歯ぐきの境目や表面に溜まる「プラーク」に潜んでいます。プラークを取り除くことが、虫歯予防につながります。

■バス方法

歯と歯ぐきの間に歯ブラシの毛先が届くように斜め45度に当てます。この時に強くゴシゴシ磨いてしまうと歯ぐきや歯の表面が傷ついてしまう恐れもございますので注意が必要です。優しく細かく歯ブラシを動かしましょう。

■スクラビング方法

歯の表面に歯ブラシの毛先を直角に当てて、優しい力で細かく動かしながら磨きましょう。ただ、ワイヤー矯正で歯表面にブラケット矯正装置が装着されている場合は次にご紹介するタフトブラシや歯間ブラシを活用することをおすすめいたします。

タフトブラシ・歯間ブラシを使用する

一般的な歯ブラシではブラケット矯正装置が妨げになり、毛先がすみずみまで行き届きにくくなります。

局所部分を磨けるタフトブラシや、歯間ブラシのワイヤーの角度を調整して、歯とワイヤーのすき間などの汚れを掻き出して行きましょう。その際には、必ず鏡を見ながら行いましょう。

食生活に気を付ける

表側矯正をはじめとするワイヤー矯正の場合、ワイヤーとブラケット矯正装置の間に食べ物が挟まったり、粘着性の高いキャラメルやグミが付着して取りづらくなってしまいます。この状態は虫歯を誘発してしまう原因となるため注意しましょう。

マウスピース型矯正装置の場合は、マウスピースを外して食事や歯磨きを行なえるため、あまり食生活に影響を与えないものとなりますが、粘着性の高いキャラメルやガムなどは歯に付着しやすく、そのままマウスピース型矯正装置を装着してしまうと、虫歯になりやすいため注意が必要です。

定期的に歯科医院へ通院する

矯正治療中であれば定期的に歯科医院へ通院していただいているかと思いますが、セルフケアだけでは虫歯予防が十分であるとは言い難い状況です。ですので、予定通りに来院していただいて、状況に応じてプロフェッショナルケアである歯のクリーニングなどを受けましょう。

矯正治療前に虫歯がある時はどうする?

矯正治療前に虫歯がある場合は、虫歯治療を優先して行います。ここでポイントなのが、矯正治療を受けている歯科医院で虫歯治療が受けられないケースもあるということです。

そのような場合は普段から通われている一般歯科を取り扱う歯科医院で、虫歯治療を受けていただく必要があります。

治療する範囲は、矯正治療も虫歯治療も同じお口の中や歯に限定するものですが、複数の「診療科目」が存在します。

歯並び・かみ合わせの治療を専門に行う「歯科矯正」、虫歯や歯周病といったポピュラーな疾患の治療がメインとなる「一般歯科」、親知らずの抜歯は「歯科口腔外科」といったように治療目的に応じて診療科目が異なります。

矯正治療を専門的に行う医院でなぜ虫歯の治療ができないのか、疑問に感じる方も中にはいらっしゃるかと思いますが、こういった取り扱う「診療科目」の違いから生じます。

また稀に一般歯科で歯科矯正の治療を実施しているケースもありますが、外部から矯正専門医を呼び寄せ月に数回の矯正治療の日を設けている医院もあります。

矯正治療を検討する際には、矯正専門の医院なのか、一般歯科も併設され虫歯治療も同じ医院で受けられるのか確認しましょう。

まとめ

今回は矯正治療中虫歯になりやすいのか、矯正治療中に虫歯になってしまったらどうすればいいのかなどをご紹介してまいりました。歯並びを治すことは、虫歯予防に繋がりますが、虫歯治療中は一時的に虫歯リスクが高まりますので、歯科医師や歯科衛生士と相談しながら集中的にケアを行うことが大切です。

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