「口内炎を防いだり、適切に対応したりするための情報や手段が知りたい!」
「矯正治療でセルフケアをしっかりして、治療をスムーズに進めたい!」
といった人は多いかと思います。
インビザラインに関連する口内炎の理解を深め、具体的な予防策や対処法を学ぶことで不安がない状態で治療に進みたいですよね。
本記事では、これまで2000件以上の歯科相談にのってきたデンタルジュが、インビザラインの矯正治療中に口内炎になりやすいのかについて詳しく解説していきます。
本記事を読むと、インビザラインと口内炎に関する理解が深まり、矯正治療への不安が軽減され、治療を受ける決断がしやすくなるでしょう。
本記事には、「インビザライン矯正中に口内炎にならないために気を付けるべきこと」を詰め込んでいます。
ぜひ参考にしてみてください!
インビザライン矯正中は口内炎になりやすい?
インビザライン矯正は、透明で目立たないマウスピースを使用し、見た目を気にせずに矯正治療をおこなえるので人気です。
しかし、インビザラインの矯正治療中に口内炎が発生しやすくなるという話を聞いたことがある人も多いかと思います。
確かに、インビザラインの矯正中にはマウスピースという異物を口に入れるため口内炎になりやすいです。
一方で、ワイヤー矯正といった従来の矯正方法と比較すると、口の中で装置との接触が少なく、口内炎になりにくいと言われます。
ただし、あくまでなりにくいということなので、十分に注意しておくに越したことはないでしょう。
インビザライン矯正中に口内炎になる原因
ここでは、インビザライン矯正中に口内炎になる主な原因を探り、理解を深めていきましょう。
1.マウスピースとの摩擦
インビザラインのマウスピースは、口内の粘膜が傷つかないようにオーダーメイドで作られています。
さらに、縁もしっかりとられていますがそれでも、マウスピースの端などが唇や頬に当たることで、摩擦による口内炎が発生することがあります。
2.口内環境の変化
インビザライン矯正中は、マウスピースによって口内環境が変化し、細菌のバランスが崩れることがあります。
さらに、歯並びが変わる過程で、磨きにくい場所が生じ、清掃が行き届かなくなることで、口内炎を引き起こすことがあります。
3.ストレスの影響
矯正治療のプロセスがストレスとなり、免疫力の低下を招くことがあります。
特に、治療開始の直後やアライナー交換直後の痛みや違和感がストレスとなり、このストレスが口内炎の原因となることがあります。
4.アタッチメントの装着
インビザライン矯正では、歯の動きを効果的に制御するために、歯の表面に小さな出っ張りであるアタッチメントを取り付けることがあります。
このアタッチメントが、口内の粘膜に刺激を与え、口内炎を引き起こすことがあります。
ただし、アタッチメントはマウスピースを装着している間は内側に隠れるため、直接的に口内炎の原因となることは比較的少ないです。
例えば、マウスピースの装着時間が短くなってしまい、アタッチメントに触れる時間が長い場合などは注意しましょう。
口内炎の予防策
口内炎の予防にはいくつかの方法があります。
インビザライン矯正中に口内炎になることはある程度は仕方のない面があります。
特に装置の装着直後の時期は口内炎ができやすいとされています。
この時期は特に食べ物や衛生に気を付けましょう。
食べ物はやわらかいものや比較的冷たいものを意識して取りましょう。
また、食後には歯磨き・うがいをするようにして口腔衛生を保つようにすることで口内炎のリスクを下げることができます。
インビザライン矯正中に口内炎になったときの対処法
インビザライン矯正の治療中に口内炎が発生した場合には、効果的な対処法をここからは紹介していきます。
1.マウスピースを調整する
先述の通り、インビザライン矯正中に口内炎が発生する主な原因の一つは、マウスピースと口腔内の粘膜との摩擦です。
マウスピースが正しくフィットしていない場合、摩擦によって粘膜が刺激され、口内炎を引き起こすことがあります。
特にマウスピースの縁の部分と粘膜が接触することで口内炎が発生する場合が多いです。
このような状況では、マウスピースの調整が必要になります。
歯科医師はこの問題を改善するために、マウスピースの研磨などの必要な調整を施してくれます。
これにより、マウスピースが引き起こす刺激が軽減され、口内炎のリスクが低減します。
2.口内を清潔に保つ
口内炎の予防と治療のためには、口内の衛生管理を徹底することが非常に重要です。
インビザラインを使用している間は、特に平常時よりも口内の清潔を保つことが求められます。
マウスピースを取り外した後は、必ず歯を磨き、マウスピースも清潔に保つ必要があります。
また、マウスピースを装着する前には、マウスピース用のクリーナーで洗浄し、口内を清潔な状態に保ちましょう。
ただし、このときに熱湯で消毒しようとするとマウスピースが変形する場合があるのでやめましょう。
口内が清潔であれば、細菌の増殖が抑えられ、口内炎の発生リスクが減少します。
3.ストレスをためすぎない
ストレスは単に口内炎の原因となるだけでなく、全身の健康状態にも影響を及ぼします。
インビザラインでの矯正治療中は特に、治療への不安やマウスピースの違和感などからストレスを感じやすいです。
ストレスを適切に管理することは、口内炎の予防・治療に役立ちます。
息抜きの時間や運動などを通してストレスを適切に管理しましょう。
4.口内炎の薬を利用する
口内炎が発生した際は、歯科医院で処方される口内炎用の薬を使用するとよいでしょう。
これらの薬剤は、痛みの軽減や治癒を促進するのに役立ちます。
また、市販の口内炎の治療薬も利用できます。
薬を使用することで、痛みが和らぎ、ストレスも少なくなるでしょう。
ステロイド軟膏とは
口内炎の痛みに対してステロイド軟膏という薬品が効果的な場合があります。
ステロイド軟膏とは炎症の起こる流れを強く抑える事で、炎症によって起きる痛みや腫れを大きく抑える薬品です。
この薬品は口内炎の痛みを抑えることができるので痛みが激しい場合には塗布してかまいません。
ただし、場合によってはステロイド軟膏を使用してはいけない場合も多く、治りが遅くなってしまう場合もあります。
そのため、あくまでこれは応急処置として医師との相談の上で使用してください。
口内炎は口腔内の衛生を保つことで治りが早くなるので刺激の少ないうがい薬などの使用の方が推奨されます。
5.刺激物を控える
口内炎の治療中は、辛い食べ物や酸っぱい食べ物、アルコールなど、口内炎を刺激する可能性のある食品の摂取を控えることが重要です。
これらの食品は、口内炎の痛みを強くしたり、治るのを遅らせたりすることがあります。
可能であれば、柔らかくて刺激の少ない食事を心がけ、口内環境を穏やかに保ちましょう。
生活習慣も大切
インビザライン矯正中に口内炎にならないためには、日常生活の中での健康習慣が非常に重要です。
快適な矯正生活を送るためには、睡眠、栄養などの生活習慣の見直しが必要になります。
睡眠をしっかりとる
十分な睡眠は、体全体の健康維持に不可欠です。
特に、インビザライン矯正中は、体のさまざまな部分がストレスを感じやすく、睡眠不足は免疫力の低下につながります。
免疫力が低下すると、口内炎を含むさまざまな健康問題のリスクが高まります。
良質な睡眠を確保することで、体の回復を促し、口内炎の発生リスクを減らすことができます。
ビタミンB群の摂取
ビタミンB群は、口内の健康維持に欠かせない栄養素です。
特に、ビタミンB2やビタミンB6は、口内炎の予防と治療に効果的とされています。
これらのビタミンは、粘膜の健康を支え、修復を促進します。
ビタミンB群が豊富に含まれる食品、例えば、豚肉、卵、マグロなどを積極的に摂取しましょう。
タバコを控える
タバコは、口腔内のみならず全身の免疫機能を悪化させ、口内炎の原因となるだけでなく、歯の色を変える原因にもなります。
インビザライン矯正中は、マウスピースを着用しているため、タバコの煙がマウスピースに付着し、歯やマウスピースの着色・劣化の原因になることがあります。
また、タバコは血流を悪化させ、治るのを遅らせる可能性があります。
健康な口腔環境を保つためにも、タバコは極力控えることが推奨されます。
インビザライン矯正中の口内炎対策には、これらの生活習慣の見直しが効果的です。
バランスの良い食事、十分な睡眠、禁煙などを心がけることで、口内炎のリスクを減らし、矯正治療を快適に進めることができます。
まとめ
本記事では、インビザラインの治療中に口内炎ができる理由と対処法を詳しく紹介してきました。
口内炎に対処するためには、単にアライナーを調整してもらったり、薬を使用したりするだけでなく、生活習慣をしっかり整えることが大切です。
そのうえで専門的な診断と治療を受けることで適切な治療を受け、健康な歯並びと噛み合わせを実現しましょう!
もし、歯科矯正についてもっと知りたい・相談したいという場合はぜひデンタルジュに相談してみてください!