本記事では、受け口、しゃくれで悩む人にわかりやすく、簡単に治し方を説明します。
初心者向けに基本的な情報をまとめています。
受け口やしゃくれの状態ってどうやって治せばいいのかなかなか分かりにくいですよね。
特に、自身の症状に応じて適切な治療が異なるのが分かりにくいポイントではないでしょうか。
整形手術が良いのか、矯正治療がいいのか判断に困りますよね。そこで本記事では以下の内容を紹介していきます。
・受け口、しゃくれは原因が骨格にあるか否かを一つの軸として矯正治療に進むか整形手術がおこなわれるか判断される。 |
・矯正手術にはワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、自身の症状に合った方を選ぶ。 |
・骨切り手術には様々な方法がある。骨を切ることが多い。 |
・骨切り手術のリスク |
ぜひ参考にしてみてください!
受け口・しゃくれについて
受け口やしゃくれは、同じ意味で使われることが多いですが、しゃくれとは骨格が原因で下顎が飛び出ているように見える輪郭を指し、受け口とは上顎より下顎のほうが前に出ている状態を指します。
しゃくれは主に顎の長さなどが原因ですが、受け口は遺伝的な要因以外にも口周りの習慣などが原因になることがあります。
これらの状態は、見た目の印象に大きく影響し、自信のなさやコンプレックスの原因となることがあります。
さらに、虫歯・歯周病のリスクが増えたり、発音がしづらくなったりと機能的な問題もあります。
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受け口・しゃくれを改善するときれいな輪郭に
しゃくれや受け口が改善されると、顔の輪郭が整い、見た目の印象が大きく変わります。
Eラインという下顎の突端部と鼻先を結ぶ線があり、この線上もしくはやや内側に上唇と下唇があることが美しい横顔の基準とされるのですが、受け口・しゃくれを改善するとこの基準を満たせるようになることが多いです。
顎の位置が正しい位置に戻ることで、顔のバランスが整い美しさが向上すると言えます。
受け口・しゃくれの改善方法
受け口・しゃくれの問題を解決する方法には大きく分けて二つのアプローチがあります。
矯正治療を行う
矯正治療では、歯並びを徐々に正しい位置に導いていきます。
ワイヤーやマウスピースなどといった装置を使用し、時間をかけてゆっくりと歯を動かします。
この方法は、顎の骨自体に大きな問題がない場合に適しています。
骨切り手術を行う
骨格が原因の場合、骨切り手術が有効な場合があります。
この手術では、顎の骨を切り、輪郭の土台を作ります。手術は専門の医師によって行われ、顎の位置の大幅な修正が可能です。
麻酔を用いて行い、術後は2週間ほどワイヤーで顎を正しい位置に固定する必要があります。
下顎枝矢状分割術(かがくしじょうぶんかつじゅつ)と呼ばれる方法が最も実績があるといわれ、他には下顎前方歯槽部骨切り術(かがくぜんぽうしそうぶこつきりじゅつ)という方法もあります。
矯正治療の種類
矯正治療にはさまざまな種類があり、患者の状態やニーズに応じて最適な方法が選ばれます。
主にワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、それぞれに特徴があります。
ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正は、歯列矯正の中でも歴史が長く実績も豊富な方法です。
金属製やプラスチック、セラミック製のブラケットとワイヤーを用いて歯を徐々に動かしていきます。
この方法は、比較的複雑な歯並びや咬合の問題に対しても高い効果が期待できます。
ただし、装置が目立ちやすく、治療期間中の食事や口腔ケアに注意が必要です。
もし、装置の見た目が気になる方は装置を歯の裏側に付ける「裏側矯正」や目立ちやすい上の歯にだけ装置を裏側につける「ハーフリンガル矯正」などを検討してみても良いでしょう。
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マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを用いる方法です。
目立ちにくく、取り外し可能なため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。
マウスピースは定期的に交換しながら、徐々に歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正と比較すると簡単な歯並びの調整に適していますが、自己管理をしっかりする必要があります。
オトガイとは
オトガイは普段はあまり聞きなれない言葉ですよね。
オトガイとは下顎の先端部を指し、しゃくれの状態では特に目立つことが多いです。
オトガイの形状や位置によって、顔の輪郭や噛み合わせに影響を与えるため、適切な治療が求められることがあります。
オトガイの手術の流れ
オトガイの手術は、一般的には「オトガイ形成術」と呼ばれ、下顎が突出している場合にはオトガイの骨を切る手術がおこなわれます。
これは、しゃくれの状態を改善する手術の一つです。
手術は麻酔の下で行われ、オトガイ部分の骨を削ったり移動させたりして、より自然でバランスの良い顔の輪郭を作り出します。
手術時間や入院期間は症例によって異なりますが、通常は数時間から一日程度で行われます。
後遺症はあるの?
オトガイ形成術には、手術後の腫れや痛み、感覚の鈍り・しびれ、鼻づまりなどの一時的な後遺症が伴うことがあります。
また、顎の皮膚が余った結果、二重顎の状態になることもあります。
これらは通常、数日から数週間で改善します。
しかし、手術には神経を傷つけてしまうなどのリスクが伴うため、専門医との十分な相談と、詳細な説明を受けた上で手術を受けることが重要です。
どのような人に向いている?
しゃくれや受け口の矯正治療は、特に以下のような方に適しています。
しゃくれや受け口により、自信を持てない方。 |
噛み合わせの問題で食事や会話に支障を感じている方。 |
顔の輪郭にコンプレックス(ガミースマイルや口元の分厚さなど)を抱え、改善を望んでいる方。 |
矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせの機能改善にもつながるので検討してみても良いかもしれません。
まとめ
受け口やしゃくれは、適切な治療によって改善が可能です。
治療方法には、矯正治療や骨切り手術などがあり、それぞれに特徴があります。
どの治療が適切かは、個々の状態やニーズに応じて異なるため、専門医との十分な相談が重要です。
美しい輪郭と健康的な噛み合わせは生活全般においてとても満足感をもたらしてくれるかと思います。
見た目のコンプレックスや機能的な問題を解消し、より快適な日常生活を送るために、適切な矯正治療を検討することをお勧めします。