最近では、歯科矯正を始める人も多くなっています。
矯正治療が始まると、長期間装着していなくてはいけない「矯正器具」ですが、気になるのが矯正中の食事ではないでしょうか?
今回は、矯正中の食事について各矯正方法と一緒にご説明していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
歯科矯正中の食事について
歯科矯正中は食事に制限があるの?と思われる方もいると思いますが、基本的に矯正中は大きな食事制限はありません。
ただし、矯正中の段階や使っている矯正器具によって食事に気をつけなければならないことがありますので、理解しておきましょう。
ワイヤー矯正中の食事について
ワイヤー矯正は歯にワイヤーを固定するブラケットと歯列全体に通すワイヤーによって歯を動かしていく矯正方法です。
もっとも主流の方法で、現在は歯の表側につける「表側矯正」と矯正器具を歯の裏側につける「裏側矯正」があります。
ワイヤー矯正中は、マウスピース矯正と違い矯正器具をつけたままでも食事ができるのが特徴で、そのため間食も自由にすることができます。
ガムやキャラメルなどの粘着質な食べ物
ワイヤー矯正中の食事で気をつけなければならないのが、粘着質なものを食べないようにするということです。
ガムやキャラメルなどの粘着質なものを食べると凸凹した矯正器具やワイヤーに絡み付いてなかなか取れなくなってしまいます。
特に砂糖が多く含まれているキャラメルやハイチューなどのお菓子は、残ってしまうと虫歯の原因にもなってしまいますので、矯正中はできるだけ避けた方がいいでしょう。
固い食べ物
また、ワイヤー矯正を始めたばかりの頃や新しいワイヤーに交換した際には強い力が歯にかかり、痛みを伴うことがあります。
その時に硬いものを噛んでしまうとさらに痛みが悪化する原因にもなるため、食事の際はできるだけ柔らかいものを食べるようにしましょう。
ひどい人では、痛みでフライドポテトすら食べられなかった!という人もいます。ちなみにこの痛みは3日ほどで落ち着くことがほとんどです。歯が動いている痛みだと思ってじっと我慢しましょう。
麺類にも注意
また、ワイヤー矯正は歯の表面に複雑な構造でくっついているために、麺類などが絡みやすくなっています。
食事の後には、器具に挟まってしまっていることがほとんどですので、食後には丁寧に歯磨きをするようにしましょう。
マウスピース矯正の食事
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使って歯を動かしていく矯正方法になります。
もっとも有名な「インビザライン」を初め、最近ではクリアコレクトやキレイラインなどさまざまなマウスピース矯正が出ています。
ワイヤー矯正と違って、食事の際には矯正器具であるマウスピースを外せることから、普段と変わらずに食べることができ、歯磨きも簡単だと若い人から人気のある矯正方法です。
マウスピース装着したまま食事はNG
マウスピース矯正中の食事の注意点としてもっとも重要なことが、マウスピースを装着したままの食事がNGであることです。
「それなら外せばいいし、ワイヤー矯正よりも簡単だ!」と思う方もいるでしょう。
しかし、マウスピース矯正は1日に22時間以上装着する必要があり、食後には必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着する必要があります。
そのため、気軽に間食ができないといったデメリットがあります。マウスピース矯正中は食事のスケジュールを決めておくことで装着時間を守りながら食事を楽しむことができます。
基本的になんでも食べてOK
ワイヤー矯正と違い食事の際にはお口の中に、矯正装置が入っていない状態ですので、基本的には何を食べてもOKです。
麺類も、粘着質なものも普段通り食事を楽しむことができます。
ただ、他の矯正方法と同じように矯正を始めたばかりの頃や新しいマウスピースに交換したばかりの頃は、痛みを感じやすいため固い食べ物は避けるようにしましょう。
これから矯正治療を始めようとしている方は、矯正中って食事どうするのだろうと思っていた方もいるのではないでしょうか。
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矯正治療を始めたばかりの食事
矯正治療が始まり、初めて矯正装置をお口の中に装着したら、ほとんどの方が感じるのが「重い痛み」です。虫歯のようなズキズキした痛みではなく、ジンジンするような重い痛みを感じます。
私たちの歯は「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる顎の骨で支えられており、矯正装置により動かしたい方向に力をかけると、骨が吸収され歯が動きます。
この、 骨が吸収される時に痛みの原因となる物質を放出するため、痛みを感じてしまいます。
この時歯を支えている歯槽骨はとても敏感な状態ですので、固いものを噛んでしまうとさらに痛みが悪化し、頭痛や顎の痛みにも繋がってしまいます。
矯正治療を始めたばかりの頃は、固いものを避けておかゆやうどん、スープなど柔らかいものを食べるようにしましょう。
また、治療を始めたばかりの頃だけでなく新しい矯正装置に交換した時(ワイヤーやマウスピース)も痛みを感じやすいので固いものは食べずに柔らかいものにしておきましょう。
矯正中は飲み物にも注意
特にマウスピース矯正の場合ですが、マウスピースを装着したまま水以外の飲み物を飲むことは避けるようにしましょう。
お茶やコーヒーはマウスピースが着色する原因にもなりますし、甘い飲み物はマウスピースの内側に入り込んで虫歯の原因になってしまいます。
また、熱い飲み物はマウスピースが変形してしまう原因にもなりますので、気をつけましょう。
まとめ
今回は歯科矯正中の食事についてお話ししました。ワイヤー矯正の場合は、食事中もお口の中に矯正装置があるため、装置にくっついたり絡まったりする粘着質な食べ物や麺類には注意が必要です。
マウスピースは矯正装置を外して普段通り食事ができますが、マウスピースをつけたままの食事はできませんので食事の時間が限られるといったデメリットがあります。
また、矯正を始めたばかりの頃や装置を交換したばかりの頃は、痛みを感じやすいため、痛みを悪化させないためにも固いものは食べないようにしましょう。
最初は食事の際に違和感を感じたり、食後はすぐに歯磨きをしないといけなかったりと不便に感じることも多いかと思いますが、キレイになった歯並びをイメージしてコツコツ頑張っていきましょう。