「子どものインビザラインの具体的な情報を知りたい!」
「他の矯正方法とインビザライン・ファーストの違いを知りたい!」
といった人は多いかと思います。
子どもの矯正は子どもの負担を減らすために少しでも多く情報を集めたいと思う方が多いです。
本記事では、これまで2000件以上の歯科相談にのってきたデンタルジュが、インビザライン・ファーストについて詳しく解説していきます。
本記事を読むと、インビザライン・ファーストの治療にかかる費用やメリット・デメリットがわかります。
本記事には、「インビザライン・ファーストを検討するのに必要な情報」を詰め込んでいます。
ぜひ参考にしてみてください!
インビザライン・ファーストとは
インビザライン・ファーストは、子供たちの成長期に合わせて開発されたマウスピース矯正のプランです。
このプランは、乳歯から永久歯への生え変わり期にある子供たちを対象としており、主に6〜10歳の小学生くらいの子ども向けとなっています。
インビザライン・ファーストは、他の子どもの歯列矯正と異なり、顎を広げることと歯を移動させることを「同時に」おこなえます。
マウスピースの交換は他のインビザラインのプランと同様に1〜2週間ごとにおこないます。
インビザライン・ファーストの費用相場
インビザライン・ファーストは、子どもたちのために特別に設計された矯正治療法であり、子どもに合った治療をおこなえます。
しかし、気になるのは、この治療法にどの程度の費用がかかるのかという点です。
費用の相場
インビザライン・ファーストの費用は、治療を提供するクリニックや地域、治療の複雑さによって異なります。
一般的に、インビザライン・ファーストの治療費用は45万円〜80万円程度と言った範囲であることが多いです。
これは一見、他の子どもの歯列矯正の1期治療が30〜50万円ほどなので、高いように見えます。
しかし、先述の通り、インビザライン・ファーストでは顎を広げることと歯を移動させることを同時におこなえます。
これは、子どもの歯列矯正の1期治療と2期治療を同時に行えるようなイメージで、そこまで高額であるとは言えないでしょう。
治療期間に関しては1期治療が1〜3年程度であるのに対し、インビザライン・ファーストは1年半ほどと短くなっています。
費用に含まれるもの
インビザライン・ファーストの費用には、以下のような内容が含まれることが一般的です。
カウンセリング(無料~1万円程度)
精密検査(1万円~5万円程度)
マウスピース(アライナー)の製造費用(40万円~60万円程度)
定期的な通院や調整費用(1回あたり3000円~5000円程度)
保定期間(リテーナー:2万円~5万円程度 通院:1回あたり3000円~5000円程度)
費用を抑える方法
費用が高額になる可能性があるため、家計に与える影響を最小限に抑える方法を考えることが大切です。
例えば、医院で申し込めるデンタルローンの利用や、医療費控除の申請を検討することができます。
また、複数のクリニックで見積もりをし、治療内容と費用を比較検討することも一つの手段です。
従来の小児矯正は?
インビザライン・ファーストは、特に6歳から10歳の子供たちに向けて設計された小児矯正の治療法です。
この治療法は、乳歯と永久歯が混在する重要な成長期に、子供たちの歯並びと咬合を改善するために開発されました。
一般的な小児矯正について
小児矯正は、顎や歯が成長している段階におこないます。
一般的な小児矯正では、見た目の問題があったり、食事や口腔衛生の維持において子どもたちにとって負担が大きいことがあります。
一期治療について
一期治療は、6〜12歳までにおこなう歯の矯正を指します。
この時期は先述の通り、成長発育の段階にあるので顎や歯並びを整えやすいというメリットがあります。
この時期ではプレート(拡大床)や急速拡大装置といった装置を用いて顎を拡大し、今後永久歯が生えてくるためのスペース確保を行います。
この時期には指しゃぶりなどの悪い口腔習癖がある場合がありますが、その改善も併せて行うことができ、これらの習癖の早期解決が目指せます。
二期治療について
二期治療は、一期治療より年齢層が高く、小学校高学年から中学生くらいの永久歯が生えそろった人から受け始めることができます。
内容は、大人の歯列矯正と同じで、装置を使って歯並びを整えていきます。
その際にはマウスピース矯正をおこなうのはもちろん、ワイヤー矯正を選択することも可能です。
インビザライン・ファーストのメリット
インビザライン・ファーストは、従来の矯正治療と比較して、数多くのメリットがあります。
これらの利点は、治療を受ける子どもたちだけでなく、その保護者にとっても大きな魅力となっています。
目立たない透明なアライナー
インビザライン・ファーストの最大の特徴は、その透明なアライナーです。
マウスピースはほぼ目に見えず、子どもが学校や日常生活で人と接する際に視線を感じることが少なくなります。
これは、見た目を気にする年頃の子どもたちにとって大きなメリットとなるでしょう。
取り外し可能で衛生的
このマウスピースは取り外しが可能であり、食事や歯磨きの際に装置を外すことができます。
これにより、食べ物の矯正装置への詰まりや歯の汚れ、口臭のリスクを大幅に減らし、口内衛生を維持しやすくなります。
痛みが少ない
インビザライン・ファーストは、複数枚のマウスピースを使って段階的に歯を動かすため、歯にかかる力がそこまで大きくならないようになっています。
そのため、子どもでも強い不快感・違和感を感じずに取り組めるでしょう。
成長期の顎の発達をサポート
インビザライン・ファーストは、子どもの顎の成長を考慮して設計されています。
顎の成長を促進し、適切な時期に永久歯が生えるためのスペースを確保することができます。
先述の通り、歯並びの調整と顎の成長に同時に取り組めるので治療期間が短縮されるのは大きなメリットです。
インビザライン・ファーストのデメリット
インビザライン・ファーストは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これらのデメリットを理解し、事前に対策を講じることで、治療の効果を最大限に引き出し、不都合を最小限に抑えることができます。
装着時間の管理が必要
インビザライン・ファーストは1日に20時間以上の装着が必要とされています。
この装着時間を守らないと、治療効果が得られない、または治療自体が延長される可能性があります。
子どもが装置を自由に取り外せるため、装着時間の管理と維持は保護者も協力してきちんと行う必要があります。
正しい装着が必須
インビザライン・ファーストのマウスピースは正確に装着されていなければなりません。
正しく装着しないと、歯の動きを妨げ、治療期間の延長や望ましくない結果を引き起こす可能性があります。
子供自身が装着方法をしっかり理解し、正しく実行できるかが鍵となります。
治療の適用範囲に限りがある
インビザライン・ファーストは多くの症例に対応可能ですが、重度の咬合異常や特定の歯列矯正には適さない場合があります。
その場合には従来の矯正治療で解決を目指す場合もあります。
そのため、治療を開始する前に、歯科医師による詳細な診断が不可欠です。
費用が高く感じられる
先述の通り、インビザライン・ファーストは従来の矯正治療法に比べて費用が高額になる場合があります。
ただし、これも先述の通り、子どもの歯列矯正の1期治療と2期治療を同時に行えると考えるとその限りではありません。
期間も短縮されるので、インビザライン・ファーストで治療に取り組むと子どもの負担を減らすことができるでしょう。
紛失・破損のリスク
マウスピースの取り扱いには注意が必要で、特に取り外した際に破損・紛失のリスクがあります。
子どもは特にこういったリスクが高いのでより注意を払いましょう。
インビザライン・ファーストで矯正治療する際の注意点
インビザライン・ファーストは、先述のようなデメリットがあるので、最適な結果を得るためにはいくつかの重要な注意点があります。
特に以下のような点に注意するとリスクを最小にすることができるでしょう。
装着時間の厳守
先述の通り、装着時間はしっかり守るようにし、治療期間の延長といった事態にならないように注意しましょう。
定期的な通院
治療期間中は、定期的に歯科医師のもとを訪れ、進捗をチェックしてもらいましょう。
事前にトラブルのリスクを発見し早期に対応できるようになります。
口内衛生の維持
インビザライン・ファーストは取り外し可能なため、食事や歯磨きが容易ですが、歯周病・虫歯に注意しましょう。
歯周病や虫歯になるとそちらの治療が優先されることがあるので矯正治療の期間が延びてしまいます。
間食を含め、何か食べ物を食べた後は忘れずに歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう
また、アライナー自体も定期的に清掃し、細菌や汚れの蓄積を防ぐ必要があります。
アライナーの紛失や破損に注意
特に活発な子どもの場合、アライナーを紛失したり破損したりするリスクがあります。
アライナーを安全な場所に保管し、使用していない時は専用のケースに入れる習慣をつけましょう。
紛失や破損が発生した場合は、すぐに歯科医師に連絡して対処しましょう。
治療計画の理解と協力
インビザライン・ファーストでの治療を成功させるためには、治療計画を理解すると同時に、それに対する子どもの協力が不可欠です。
治療の目的、期間、必要な手順を明確に理解し、保護者が子どもをサポートしてあげられるとよいでしょう。
まとめ
本記事では、インビザライン・ファーストについて詳しく紹介してきました。
インビザライン・ファーストは他の小児矯正の方法と比較すると子どもの負担が少ないといえるでしょう。
一方で、様々な注意点もあるので気を付けながら治療を進めていきましょう。
費用については45万円〜80万円程度となっています。
従来の矯正方法と比較し、より子どもに合った方法はどちらか判断して決めてください。
医院の選定に関しては、事前に適切な知識を持つ専門家と相談したうえでおこなうとよいでしょう。
専門的な診断と治療を受けることで適切な治療法を選択し、健康な歯並びと噛み合わせを実現しましょう!
もし、歯科矯正についてもっと知りたい・相談したいという場合はぜひデンタルジュに相談してみてください!