子供の歯科矯正は顎を広げる?悪影響はある?子供の歯科矯正の仕組み

  • 2023.11.302024.02.28
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「子供の歯科矯正は顎を広げる?」「顎を広げて大丈夫なのかな?」と子供の歯科矯正でお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

今回は子供の歯科矯正の仕組みや顎を広げる歯科矯正について詳しく説明します。ぜひご覧ください。

子供の歯科矯正は顎を広げるって本当?

結論から申し上げますと、子供の歯科矯正で顎を広げるのは事実です

ただし、子供なら誰でも顎を広げるわけではありません。

以下で顎を広げる理由についてお話ししていきます。

子供の歯科矯正で顎を広げる理由とは?

理由

子供の歯科矯正で顎を広げる理由は「永久歯が生えてきた際に綺麗に並べるスペースを確保するため」です。

子供の頃の顎の成長を利用する形になるので、大人になってからでは顎を広げることは難しくなります。

顎の成長が10〜12歳ごろまでにはほぼ決まるため、それまでに顎を広げる処置が可能です。

子供の歯科矯正では誰でも顎を広げるわけではなく、歯を並べるスペースが足りないなどの理由があっておこないます。

子供の歯科矯正で顎を広げる方法とは?

子供の歯科矯正で顎を広げる方法は、「拡大装置」という装置を使用して上顎を広げていきます。

拡大床は主に2種類あり、1つ目は「急速拡大装置」で名前のとおり比較的すばやく顎を広げるものです。2週間〜2ヶ月ほどかけて広げていくので、痛みを感じやすいでしょう。

2つ目は「緩徐拡大装置」です。緩徐拡大装置は1〜2年ほどかけて徐々に広げていくため、比較的痛みを感じにくいといわれています。

広げられるスペースが広いのは急速拡大装置ですが、どちらがお子さんに合っているのかは歯科医師とよくご相談ください。

顎を広げることのメリット

メリット

ここでは顎を広げることのメリットについて説明していきます。

口呼吸を改善できる

顎を広げるときに鼻腔も一緒に広がるため鼻呼吸がしやすくなるのです。

鼻呼吸になると口が乾燥しづらくなるため虫歯や歯周病、口臭が出にくくなります。

また、鼻呼吸は口呼吸よりもウイルスを体内に取り込みにくくなるため、風邪やインフルエンザ予防にもつながるでしょう。

永久歯が並ぶスペースを確保できる

そのままの歯列のアーチだと永久歯を並べきることができなくても、顎を広げることで永久歯が並ぶスペースを確保できる可能性が高くなります。

抜歯矯正(便宜抜歯)を避けられる

歯を並べきるスペースが足りないと、キレイに並べるために便宜抜歯をしてから歯列のアーチにおさめることになります。

子供のときに顎を広げておくと、便宜抜歯をしなくても歯列のアーチにおさめてキレイに歯を並べられるでしょう。

歯科矯正の抜歯は健康な歯を抜くことになり、躊躇する方も多いため抜歯を避けられるのは大きなメリットといえます。

抜歯についてはこちら!

歯科矯正では必ず抜歯をしなければいけないの?抜歯のメリット・デメリットは?

歯列や骨格のバランスを整えられる

上顎の成長をうながして、歯列や骨格のバランスを整えることができます。

子供の歯科矯正には2段階ある

子供の歯科矯正は2段階あります。1期と2期について説明していきます。

1期歯科矯正

1期の歯科矯正は5〜6歳の乳歯と永久歯が混在しはじめた時期から、12歳ごろまでにおこなう矯正です。

主に、顎の成長を利用して顎を広げたりバランスを整えたりする目的でおこないます。

2期歯科矯正

2期の歯科矯正は12歳以降におこない、生えそろった永久歯を動かして歯並びをキレイにしていく治療です。

大人の歯科矯正と似ているのはこちらになります。

顎を広げることによる悪影響ある?

顎を広げることによる悪影響は、全くないとはいえません。

しかしながら、お子さんの成長に合わせて顎を広げることで悪影響をできる限り避けた治療をおこなうことはできます。

上顎を広げすぎると下顎と合わなくなる

拡大装置で広げられるのは上顎だけです。

そのため、上顎を広げすぎると下顎とのバランスが悪くなり、上下の噛み合わせが上手く合わなくなる可能性があります。

顎を広げても便宜抜歯が必要になることもある

上下の顎のバランスを考えると、広げられる顎の幅は限られています。

顎の大きさの割に歯が大きいケースなどは、顎を限界まで広げても永久歯を並べきれない可能性があるのです。

そのような場合は、抜歯や歯のスキマを削る処置をおこなって歯並びを整えることになります。

子供におすすめの矯正方法は?

子供におすすめの矯正方法は以下のとおりです。ぜひ、お子さんに合ったものを選択してくださいね。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は歯に装置が直接ついているため、マウスピース矯正のように矯正装置の装着時間不足で歯が動いていないといったことはないです。

お子さんだけで装置の自己管理をするのは難しいので、取り外せないワイヤー矯正なら装置の装着時間不足を気にせずに治療できます

そのため、装置のつけ外しの手間がいらないことがワイヤー矯正のメリットです。

また、ワイヤー矯正は長い歴史があり、どの症例にも適用可能な歯科矯正となります。

ただし、矯正装置が歯の表面にあるためどうしても目立つのがデメリットです。

また、装置が取り外せないため食事やブラッシングが矯正前よりも不自由になります。

細かい部分に食べ物が挟まりますので、ブラッシングだけではなくタフトブラシや歯間ブラシをもちいて丁寧におこなうのがオススメです。

ワイヤー矯正ついてはこちらに詳しく!

ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

マウスピース矯正

マウスピース

マウスピース矯正の大きなメリットは、矯正装置が目立ちにくいことです。

近くで凝視しなければ、ほとんど気づかれることはないでしょう。

また、マウスピース矯正はお子さんが自分で取り外せるため、食事やブラッシングは矯正前と同じようにおこなえます。

デメリットは、マウスピースの自己管理が必要不可欠なところです。

マウスピースは1日20時間以上つけなければならないですが、お子さんの管理だけでは限界があります。

そのため、親御さんが一緒になって装着時間・交換頻度といったマウスピースの管理をする必要があるのです。

特にマウスピースの装着時間が足りなくなると、治療計画どおりに歯が動かない可能性がありますので注意してください。

こちらも参考に!

歯の矯正でマウスピース矯正が人気を集める理由とは?どのようなメリットやデメリットがある?

まとめ

まとめ

「顎を広げる」というと躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、顎を広げることで将来的には抜歯矯正を避けて歯をキレイに並べられる可能性が高くなります。

顎を広げられるのは、子供の今だからこそできる歯科矯正です。

痛みがでやすいものでは、お子さんが続けられるか心配と感じる親御さんは歯科医師と相談の上、比較的痛みを感じにくい緩徐拡大装置を選択するのもひとつの手といえます。

顎を広げて歯を並べるスペースをしっかり確保したら、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯列を整えていくのがオススメです。

歯並びや噛み合わせは一人ひとり違いますので、一番お子さんに合った方法で治療を進めていきましょう。

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