矯正治療といえば「食事が心配」という人も多いのではないでしょうか?
特にデートや外食時にどうしたらいいのか。食事を楽しむことができるのか。不安になりますよね。
しかし、ちょっとしたコツや準備さえできていれば、矯正治療期間中でも食事を楽しむことは可能です。
デンタルジュへ相談をお寄せくださるユーザーは20・30代、女性も多いです。彼とのデートや友人とのランチなどを楽しみたいというお声もよく耳にします。
そこでこの記事では、デートでの食事選び、食べやすいメニューや控えておいた方がいいメニュー、そして装置ごとに異なる矯正治療中の食事について等ご紹介します。
矯正中に外食はできる?
矯正治療中でも外食は可能です。とはいえ、何でも食べられる訳ではなく、食べられるものに制限は必要となるため「楽しめないのでは?」と思って遠慮してしまう気持ちもわかります。
しかし、矯正治療期間を苦痛に感じて頂くのではなく、むしろ楽しんでいただきたいと思います。工夫次第で、楽しく外食することができるので、ぜひ外食してください!
ただし、いくつかの点を考慮する必要はあります。それは、自身の口腔内環境や装置を守ることに関係しますので、少しの知識とポイントをおさえておく程度ですので、きっとどなたも可能な注意点です
これから解説するポイントに気をつければ、矯正中でも安心して外食を楽しむことができます。
食事の選び方
飲み物の工夫
デート場所の選び方
その他の対策
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これらの工夫を取り入れることで、矯正治療中でもストレスなく食事デートや外食を楽しむことができます。自分のペースでリラックスして過ごし、楽しい時間を共有しましょう。
ワイヤー矯正中の外食で気を付けること
まずはワイヤー矯正をしている方が、外食で気をつけていただきたいことを2つご紹介します。
食べる物に気を付ける
外出中は装置を細かく清掃できないことがほとんどだと思いますので、装置にくっつきやすいもの、絡みやすいものは避けるようにしましょう。
また、装置にダメージを与える可能性がある固い食べ物も控えるようにしましょう。
矯正装置の清掃をしっかりする
食事後には矯正装置に食べ物が詰まることが予測されますので、外出先でも歯ブラシやフロスを持参し、食後に歯を清潔に保てるように準備しておくことも必要になります。
ミニサイズの歯間ブラシや携帯用のマウスウォッシュも便利です。
マウスピース矯正中の外食で気を付けること
続いて、マウスピース矯正をしている方が外食で気をつけていただきたいことを5つご紹介します。
飲食時はマウスピースを外す
食事の際は必ずマウスピースを取り外しましょう。マウスピースを装着したまま食べると、食べ物や飲み物がマウスピース内に入り込み、虫歯や歯の着色の原因となります。
ウスピースを取り外すためのケースを常に持ち歩き、食事中に安全に保管できるようにしましょう。
マウスピースを再装着する前には口内ケアをする
食事後は必ず歯を磨き、マウスピースを装着する前に口腔内を清潔に保ちましょう。歯に食べ物の残りがあると、マウスピースを装着した際に虫歯や歯茎の炎症を引き起こす可能性があります。
外出先でも携帯用の歯ブラシやフロスを持参し、食事後に使用できるように準備しておくと良いでしょう。
マウスピース専用ケースを持参する
外食時には、持ち運びに便利なケース、携帯用の歯ブラシ、フロス、ミニマウスウォッシュを準備しておくと便利です。
忙しい時や歯磨きができない状況では、少なくとも口を水でよくすすいでからマウスピースを装着するようにしましょう。
飲み物の選択に気を付ける
水以外の飲み物を飲む際も、マウスピースを取り外しましょう。特に、糖分が多い飲み物や炭酸飲料、着色料が含まれる飲み物は避けるべきです。
マウスピースを装着したまま飲むと、飲み物がマウスピース内に入り込み、虫歯や歯の着色のリスクが高まります。
食事後の注意
食事が終わったら、できるだけ早くマウスピースを再装着するようにしましょう。長時間外したままだと、矯正の進行が遅れる可能性があります。
また、マウスピースを再装着する前に、マウスピース自体も清潔に保つようにしましょう。定期的に専用のクリーナーや洗浄液で洗浄することをお勧めします。
矯正中に避けるべき食べ物
矯正装置は大きく分けて、ブラケットワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。
どちらも気をつけなければならない飲食物もあれば、装置ごとに気を付ける飲食物が違う装置もありますので、参考にしてください。
どちらも気をつけたほうが良い飲食物
粘着性が高い食べ物
キャラメル、ガム、ヌガーなど粘着性の強いお菓子や餅などは、装置にくっついたら取れにくいので避けましょう。
ワイヤー矯正で気をつけた方が良い飲食物
固い食べ物
ナッツ類、硬いパン、クラッカー、生の野菜などは避けましょう。これらはワイヤーやブラケットにダメージを与える可能性があります。
繊維が多い食べ物
コーン、ポップコーン、肉の筋などは、元々歯に詰まりやすい食材ですから、ワイヤーやブラケット装置にも詰まりやすいです。
また、ニラやネギ、もやしなど細長いものも絡みやすく、外ではなかなか取りづらいため注意が必要です。
マウスピース矯正で気をつけた方が良い飲食物
着色しやすい食べ物
ケチャップやソース、カレーなど色素の強い食べ物は、透明なマウスピースに着色しやすいです。飲み物も注意が必要で、コーヒーやワインなどもマウスピースをしたまま飲んでしまうと、着色してしまうことがあります。
その他矯正中の食事で気を付けること
パートナーや同伴者と矯正の知識を共有しておく
外出先で食事ができるとはいっても、制限される食材や食べる際に負担がかかることもあります。
そのため、せっかくの外食を楽しむためには、同行者へ事前に矯正治療中であることをお知らせしておきましょう。
事前に食べにくいものや避けたい食材などが分かっていれば、お店選びの段階で気をつけることができます。
違和感を感じたら放置しない
食事中に矯正装置が壊れたり、ワイヤーが曲がったりした場合は、すぐに歯科医に相談してください。
装置が変形したままになっていると、適切な力がかからなくなり、矯正治療が計画通りに進まなくなる可能性もあります。
また、ワイヤー矯正は装置が当たって粘膜を傷つける恐れもあります。
デートの時におすすめのメニューは?
これまでは一般的な食事の際の注意点をご紹介しましたが、次は「デートの時」にスポットを当ててみました。
デートで美味しい食事を楽しみたいと思っても、歯列矯正中であることで食事に苦労した苦労したくありませんよね。
そこで、デート中の食事で矯正治療期間でも楽しく・美味しく食事ができる最適なメニューをご紹介します。事前に知っておくと、お店選びなどの参考にしていただけると思います。
柔らかい食材を選びましょう
矯正治療中は食べづらさの考慮も必要ですが、痛みを感じることもあるため、やわらかい食材にしておくのが良いでしょう。
例えば、蒸し魚や豆腐料理、芋やかぼちゃなどの蒸し野菜などがおすすめです。これらは食べやすく、装置にも大きな負担をかけることがない食材です。
細かく刻んだ食材
大きくかぶりつくような食事は装置に負担が大きいため、細かくカットされたような料理の方が好ましいです。
例えば、サラダは葉物よりも細かく刻んだコブサラダにしたり、パスタはロングパスタよりもショートパスタを選ぶなど、同じメニューでも食べやすさで選ぶのがコツです。
ペースト状や液体の食品
スープやスムージー、ピューレ状の料理は食べやすく栄養も摂りやすいでしょう。ヨーグルトやプリンなども食べやすいのでおすすめです。
飲み物は着色しないものを意識
マウスピース矯正は色素の強いものは着色しやすく、熱い飲み物は変形の恐れがあるので、外して飲むようにしましょう。
水やお茶、フルーツジュースなどがおすすめですが、コーヒーやワインなどはマウスピースは変色してしまいます。また、ワイヤー矯正は装置自体は変色しませんが、装置にかけるゴムやブラケットを透明や白いものを選んでいる場合は、変色する可能性があるので注意が必要です。
矯正治療中の食事デートの楽しみ方は?
自宅で食事をする時には気にならなくても、恋人と外食するとなると「装置に食べ物が挟まったら恥ずかしい」「食べにくい食事だったらどうしよう」と心配になると思います。
矯正治療中にデートで外食をスマートに楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。
大きな口を開けずに食べる
ワイヤー矯正の場合は、どうしても食べかすが詰まりやすくなります。食事中は大きな口を開けずに食べることを意識しておきましょう。
できるだけ小さくカットして口へ運ぶ
前歯で噛み切る必要のある食材は、ワイヤーやブラケットに挟まりやすくなります。ナイフやフォークでひと口大にカットしてから口へ運ぶようにしましょう。
食後はレストルームで清掃
外出先に歯間ブラシやワンタフトブラシを持参し、食後に挟まってしまった食べかすをレストルームで清掃しましょう。
マウスピース矯正を口腔内に戻す場合も、清掃してからが基本です。
ただし、デート中はあまり長時間かけて清掃はできないと思いますので、帰宅後にしっかり歯磨きの仕上げをしましょう。
マウスウォッシュの活用
清掃する時間がない時は、マウスウォッシュでうがいするだけでも違います。
少しはつまりを解消できたり、食物残渣による口臭なども気になる人は、携帯用のコンパクトなマウスウォッシュを持参しておくのもおすすめです。
まとめ
矯正治療中でもデートや外食を楽しむためには、柔らかい食べ物を選び、硬いものや粘着性のあるものを避けることがまず大きなポイントです。
ワイヤー矯正の場合は食べやすさと詰まりにくさ、マウスピース矯正は変色や変形に特に注意が必要です。
飲み物はストローを使ったり、食事はお箸を使って細かくして口に運ぶなど、装置があっても食べやすい飲食の仕方を工夫するのもおすすめです。
何よりもまず、矯正治療中であることを事前に相手に伝えておくと、リラックスしてデートを楽しむことができると思います。