矯正治療をすると、歯並びや噛み合わせのバランスを改善することができます。
そうすると、口元は大きな変化があります。
口元は、お顔の中で重要なパーツで、印象を大きく左右すると考えられています。
そこで今回は、矯正で得られる変化についてご紹介します。
スマイルラインの変化
スマイルラインとは、笑顔になった時に見える上の歯の先端を結んだラインのことをいいます。
笑顔になった時に印象を左右するラインで、整っていると美しいと考えられています。
下唇のカーブに沿っていると女性らしい印象になり、真っすぐのラインだと男性的な印象になります。
歯並びがガタガタしていると、このラインも整わず、残念な印象につながってしまいます。
矯正治療をすると歯並びが整うだけでなく、このスマイルラインも綺麗になるため、口元が好印象になります。
スマイルラインが整って見える条件
歯の先端のラインだけでなく、歯ぐきの見え方などの要素も重要になってきますので、スマイルラインが整って見える条件をご紹介します。
- 笑った時に上唇から2~3ミリ程度前歯が見えている
- 上の歯の一番目の歯が犬歯より少し長い
- 笑った時に歯ぐきが見えすぎない・見えても1ミリ程度
矯正をすると、歯並びが整うため、スマイルラインも整いやすくなります。
Eラインの変化
Eラインは横顔の美しさの指標です。
鼻先から顎先まで一直線にラインを引いた時に口元がラインの内側にあると美しいとされています。
ただし、欧米の方と日本人は骨格が異なるため、鼻が少し低い傾向になります。
そのため、ラインの内側ではなく、ライン上でもEラインが整っていると考えられています。
「出っ歯」や「受け口」の方は、口元が出ていることが多く、Eラインから出てしまうことが多くなります。
矯正をすると、正しい位置に歯並びが整うので、口元の突出感が解消されやすく、Eラインも整いやすくなります。
輪郭の変化
噛み合わせのバランスが悪いと、筋肉のバランスも崩れてしまいます。
そうすると、顔の輪郭に影響を及ぼし、顔のゆがみにつながることもあります。
矯正治療をすると、均等に噛むことができるようになり、顔のゆがみなどが改善されやすくなります。
また、しっかり噛むことができるようになるため、顎のラインが引き締まりやすくなります。
ステキな笑顔になるためには?
笑顔がステキな方はいくつかポイントがありますので、ご紹介します。
歯並びが整っていること
顔は左右対称が美しいとされています。
同様に、歯並びも左右対称で歯のアーチにきちんと歯が並んでいると、整っている状態です。
日本人は、顎が小さい傾向にあるため、歯並びがガタガタになりやすいといわれています。
歯並びは、自然にきれいになることは少ないため、改善するためには矯正治療が必要です。
歯の白さ
歯の白さは清潔感につながります。
歯に着いている着色汚れが、歯医者の「クリーニング」で除去することができます。
そうすると、歯本来の白さを取り戻すことができます。
歯の色自体を白くしたい場合には、「ホワイトニング」が必要です。
ホワイトニングには歯医者で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。
それぞれ特徴がありますので、ホワイトニングを希望する方は歯医者に相談してみてくださいね。
ホワイトニングで本来の歯より白くなると、爽やかな印象を与えます。
歯ぐきの色
歯の色だけでなく、歯ぐきの色や状態も口元の印象のポイントになります。
歯ぐきは汚れがついたままになると、炎症を引き起こして腫れや出血を伴います。
歯ぐきの状態が悪いと、不健康そうなイメージになりやすいでしょう。
また、喫煙している方に多いのですが、歯ぐきが黒ずんでいる場合があります。
これは、たばこに含まれるニコチンやタールなどの物質が血流を悪くしてしまうため、歯ぐきの変色を伴いやすくなります。
健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっています。
その状態を取り戻すためには、治療が必要になります。
口角が上がっている
笑った時に口角が上がっていると、笑顔の印象が良くなります。
口角は、口周りの筋力も関係していて、歯並びの不正などで口が閉じにくい場合などは口が開きやすく、口輪筋の筋力も低下してしまうため、口角が下がりやすくなってしまいます。
身体の筋肉と同様に、口輪筋も鍛えることで、口角が上がりやすくなります。
また、口角が上がって笑顔になると、脳内の幸せホルモンが分泌されて、精神が安定しやすくなります。
ほうれい線なども改善されやすいため、おすすめです。
表情筋のトレーニング方法
口輪筋のトレーニング
500mlのペットボトルを準備します。
50~100ml程度の水を入れます。
- 歯を使わずに唇だけでペットボトルを加えて10秒キープをします。
- 1度休んで、繰り返し3セット行います。
水の量は無理のないところからスタートしていきましょう。
慣れてくると、スムーズにできるようになります。
ちょっと負荷がかかっているな、と思う所で留めておきましょう。
ただし、負担になるため、100ml程度までの範囲で行うことをおすすめします。
舌のトレーニング
筋肉は繋がっているため、舌の筋力は口周りに影響を与えます。
安静にしている時の舌の正しい位置は、上顎の出ている部分ですが、歯並びが悪い方は、この部分につきにくい状態です。
歯が出ていたりして、口がぽかんと開きやすく、口周りや舌の筋力が低下します。
そのため、舌がしっかり動かせるように舌のトレーニングをしましょう。
- 舌を前にべーっと出します。
- 10秒キープして、休憩して10セット行いましょう。
また、歯ぐきに沿って上から下に動かす方法もあります。
同じ方向だけでなく、反対方向も行いましょう。
速く行うのではなく、ゆっくり広範囲に行うことで、舌が鍛えられやすくなります。
まとめ
矯正で歯並びが改善すると、口元のEラインやスマイルラインが整い、輪郭に変化が出る場合もあります。
口元はお顔の中でも印象を大きく左右するため、整った歯並びは笑顔に自信を持ちやすくなります。
また、歯の白さ、歯ぐきの色、口角が上がっているなど、ステキな笑顔の条件もありますので、ご希望の方は歯医者に相談してみてくださいね。