「インビザライン・ライトの費用がどれくらいなのか知りたい!」
「インビザライン・ライトのメリット・デメリットを知りたい!」
といった人は多いかと思います。
インビザラインは多くの種類のプランがあるので一つ一つのプランの違いをしっかり把握しておきたいですよね。
本記事では、これまで2000件以上の歯科相談にのってきたデンタルジュが、インビザライン・ライトについて詳しく解説していきます。
本記事を読むと、インビザライン・ライトの治療にかかる費用やメリット・デメリットがわかります。
本記事には、「インビザライン・ライトを検討するのに必要な情報」を詰め込んでいます。
ぜひ参考にしてみてください!
インビザライン・ライトとは
インビザライン・ライトは、軽度な歯並びの乱れを持つ方に適したインビザラインの矯正治療プランです。
全体矯正や重度の症例に対応するインビザライン・コンプリヘンシブやインビザライン・モデレートといった他のプランと比べ、特に部分矯正や矯正治療後の後戻りの調整に優れています。
奥歯を含む全ての歯を動かすことが可能で、歯並びだけでなく噛み合わせの調整や歯列を少し広げる必要のある症例の治療も行えます。
しかし、マウスピースの枚数が最大14枚までという制限があり、これにより治療できる症例はごく軽度のものに限定されます。
ちなみに、マウスピース1枚当たりで動かせる距離は一般的に0.25㎜とされています。
インビザライン・ライトの良い点
インビザライン・ライトは、歯並びや噛み合わせを改善したい方に選ばれる矯正治療法です。
このプランの魅力は、短期間で効率的に軽度の歯並びの問題を解決できる点にあります。
ここからはインビザライン・ライトで治療をおこなうメリットを紹介します。
費用が小さい
インビザライン・ライトの最大の魅力の一つは、その費用の手頃さにあります。
一般的に他のプランに比べ、インビザライン・ライトの矯正費用は大きく抑えられます。
費用の目安は40万円〜70万円程度とされています。
これは70万円から90万円程度が相場とされるインビザライン・モデレートや70万円から100万円が相場とされるインビザライン・コンプリヘンシブなどと比較して低価格であると言えます。
インビザライン・ライトを選ぶことで、より経済的に歯並びを改善することが可能になります。
費用が抑えられる点は、特に予算に限りがある方や、軽度の歯並びの乱れを持つ方にとって大きなメリットとなります。
したがって、矯正治療後の後戻りを修正したい場合や部分矯正を考えている方はインビザライン・ライトを選択するとコストパフォーマンス良く治療に臨めるでしょう。
治療期間が短い
インビザライン・ライトを選ぶもう一つの大きな魅力は、その治療期間の短さにあります。
一般的な全体矯正(ワイヤー矯正)の治療期間が約1〜3年と長期間に及ぶことが多い中、インビザライン・ライトは3ヶ月から7ヶ月とという短期間で治療を完了させることが可能です。
ちなみにインビザライン・モデレートは1年半~2年程度、インビザライン・コンプリヘンシブは2.~3年程度かかるといわれています。
歯を細かく、かつ限定的に動かすことで、治療を効率的かつスピーディーに進められるため、短い期間での治療完了が実現します。
短い治療期間は、矯正治療に対する負担感を軽減します。
長期間にわたる治療は、見た目の変化だけでなく、日常生活における様々な制約や矯正装置の維持管理の手間を伴います。
しかし、インビザライン・ライトでは、比較的短期間でこれらの負担から解放され、効率的に美しい歯並びを手に入れることができます。
特に、社会人や忙しい日々を送る方にとって、治療期間の短さは大きなメリットとなり得ます。
矯正治療を受けたいものの、長い治療期間に躊躇している方にとって、インビザライン・ライトは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
治療できる歯に制限がない
インビザライン・ライトは、前歯から奥歯までの全ての歯を動かせるという大きなメリットがあります。
この特徴により、歯並びだけでなく全体的な噛み合わせの調整や歯列の拡大も可能になります。
治療できる歯に制限がないため、軽度の叢生(そうせい)、軽度の受け口、すきっ歯、軽度の出っ歯、そして矯正治療後の後戻りなど、さまざまな症例に対応することができます。
また、歯を並べるためのスペースがある程度確保されている場合には、すきっ歯を特に効率的に治療することが可能です。
ただし、使用できるマウスピースの枚数には限りがあります。
マウスピースの枚数に応じて歯を動かせる距離が変わるので、個々の歯並びや治療目的に応じて最適なプランを選択する必要があります。
歯を大きく動かす必要がある場合や抜歯が必要になる場合には、インビザライン・ライトでは対応できず、ワイヤー矯正や他のプランで治療に臨む必要が生じる場合があるため、事前に歯科医師と相談することが重要です。
インビザライン・ライトの苦手な点
インビザライン・ライトは多くのメリットがありますが、いくつかの制約も伴います。
下記のようなデメリットは、治療を検討する際に理解しておくべき重要なポイントです。
ここからはそんなデメリットについて紹介していきます。
治療できる歯並びに限界がある
インビザライン・ライトは、インビザライン・モデレートやインビザライン・コンプリヘンシブといったプランと比較すると治療できる歯並びには一定の限界があります。
主に軽度な歯並びの乱れに適用されるインビザライン・ライトは、使用できるマウスピースの枚数が最大14枚に限られています。
使用できるマウスピースの枚数は歯を移動できる距離と関わっているので、大きく歯を動かさなくてはいけない重度の症例には対応できません。
例えば、奥歯を大きく動かしたい場合や、歯並びの乱れが重度である場合には、インビザライン・ライトではなく、使用できるマウスピースの枚数に制限のないインビザライン・コンプリヘンシブといったプランを検討する必要があるかもしれません。
事前に自身の症例がインビザライン・ライトで治療するのに適切なものか必ず確認しておきましょう。
マウスピースを追加できる回数に制限がある
インビザライン・ライトのもう一つの重要な特徴は、マウスピースを追加できる回数に制限があることです。
具体的には、治療開始後、マウスピースの追加は最大2回までとされています。
この制限は、インビザライン・ライトが主に軽度な症例を対象としており、比較的シンプルな矯正治療を前提としているためです。
インビザライン矯正では、治療計画に基づいて特定の歯並びへと段階的に歯を動かしていきますが、治療中に期待した通りに歯が動かない場合があります。
このような場合、理想的な歯並びへの調整を目的とした「リファインメント(マウスピースの作り直し)」と呼ばれるプロセスが必要となることがあります。
インビザライン・ライトを選択した場合、このリファインメントでのマウスピース追加は2回までとなってしまいます。
しかし、3回以上リファインメントがおこなわれるケースは珍しくないため、この制限はデメリットとなるでしょう。
そして、制限回数を超えた分は追加で料金が発生するので注意しましょう。
追加できるアライナーの枚数に制限があることは、インビザライン・ライトを選択する上での重要な点です。
インビザライン・ライトで対応可能な症例
インビザライン・ライトは、さまざまな歯並びの問題に対応できます。
主に対応可能な症例としては、以下のようなものが挙げられます。
・すきっ歯(正中離開・空隙歯列): 一般的に「すきっ歯」と呼ばれる状態で、歯と歯の間に隙間があるケースです。
インビザライン・ライトでは、これらの隙間を適切に閉じていくことが可能です。
・出っ歯(上顎前突・口ゴボ): 上あごの前歯が前方に突出している状態です。
これをひっこめ、よりバランスの良い歯並びへと導きます。
・受け口: 下あごが上あごよりも前に出ている状態。このような咬み合わせの問題もインビザライン・ライトで改善を目指せます 。
・クロスバイト(交叉咬合・反対咬合): 上下の歯が正常な位置関係を持たず、交差して咬み合っている状態です。
・八重歯・歯並びがガタガタ(叢生): 歯が密集して生えているために、歯並びが乱れている状態です。
また、上記以外にも、インビザライン・ライトで対応可能な症例は存在します。
しかし、対応できるのはあくまで軽度の症例のみになるので重症の場合にはインビザライン・モデレートやインビザライン・コンプリヘンシブといったプランを利用するようにしましょう。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの違い
インビザライン Goとインビザライン・ライトの主な違いは、治療の対象範囲とアライナーの枚数、治療期間にあります。
インビザライン Goは主に前歯限定のプランで、治療の対象となるのは前歯から第二小臼歯までです。
アライナーの枚数は最大20枚であり、治療期間は3か月から半年、追加アライナーは1回までです。
これに対し先述の通り、インビザライン・ライトは全体的な矯正を目的としており、最大14枚のアライナーで治療を行い、治療期間は3ヶ月から7ヶ月、追加アライナーは2回までとなっています。
インビザライン Goは、主に前歯の軽微な歯並びの修正に適しており、奥歯は動かせません。
インビザライン Goを選ぶ場合、前歯が少し重なり合っている、少し捻じれている、すきっ歯の修正、あるいは前歯が少し前に出ている場合などに適しています。
治療を検討している場合、個々の歯並びや治療目的に最適なプランを選択するためにも、歯科医師との十分な相談が重要です。
経験豊富な歯科医師による専門的な診断とカウンセリングを通じて、自分に最適なインビザラインのプランを選ぶことができます。
まとめ
本記事では、インビザライン・ライトの費用について詳しく紹介してきました。
インビザライン・ライトは他のプランと比較すると軽度の症例向きです。
その分、期間や費用は抑えられるので、自身の症状が軽度である場合にはこちらのプランを利用するとよいでしょう。
医院を選定する際には、事前に適切な知識を持つ専門家と相談したうえでおこなうとよいです。
専門的な診断と治療を受けることで適切な治療法を選択し、健康な歯並びと噛み合わせを実現しましょう!
もし、歯科矯正についてもっと知りたい・相談したいという場合はぜひデンタルジュに相談してみてください!