ガミースマイル知っていますか?放置するリスクとは

  • 2024.02.27
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「歯ぐきが目立って気になる……。」

口元の印象は顔のイメージに大きく関係してきます。

笑った時に歯ぐきが目立ってしまうと、見た目にコンプレックスを抱いてしまい、口を覆いながら笑ってしまうことも。

話すことをためらってしまい、消極的になってしまうケースもあります。

そんな歯ぐきが目立つ原因として「ガミースマイル」が考えられます。

そこで今回は、ガミースマイルとそのまま放置した時のリスクについてご紹介します。

ガミースマイルって何?

ガミースマイルとは、笑った時に歯ぐきが見えすぎてしまう状態をいいます。

口を横に広げて笑った時に、通常は歯ぐきが少し見えている程度です。

しかし、上顎の歯ぐきが3ミリ以上見えている場合には、ガミースマイルと考えられています。

チャーミングと捉えられる場合もありますが、見た目が特徴的なので、コンプレックスを抱くことも少なくありません。

ガミースマイルになる原因はいくつか考えられ、審美的な影響だけでなく、機能的にも悪影響を及ぼしている場合があります。

ガミースマイルの原因に対してアプローチしていく必要があり、治療をするためには、ガミースマイルの原因を知ることが大切です。

ガミースマイルの4つの原因とは?


1 歯の生えている位置が低い・歯が短い

歯ぐきの見え方は、「歯の位置」や「歯の長さ」も関係しています。

歯の生えている位置が低い場合や歯が短い場合には、歯ぐきが見えやすく、ガミースマイルになりやすい傾向になります。

特に歯が小さい「矮小歯」の場合には、歯ぐきが見えやすくなるため、ガミースマイルと感じるケースが多くなります。

矮小歯は全体的に歯が小さい場合もありますが、特定の1本だけ小さいこともあります。

この矮小歯の原因は、ビタミンDの欠乏や遺伝などが考えられます。

2 遺伝的な要因

骨格や歯の大きさが遺伝的な要因が関係していることがあり、血縁の方にガミースマイルの方がいる場合、その可能性が考えられます。

必ずしもガミースマイルが遺伝することはありませんが、お子さまの成長段階の方が顎の発達を利用した矯正で対応できますので、口元を確認してあげてください。

ガミースマイルの原因にもよりますが、6〜12歳の段階であれば、早期に治療を開始すると顎の成長を促しながら歯並びを整えることができます。

早い段階で、見た目を改善できるので、コンプレックスにならないメリットもあります。

3 上顎が過剰に発達している

上顎の骨が過剰に発達していると、歯ぐきがめくれやすくなり、ガミースマイルになりやすいです。

さらに前歯が出ていると、「出っ歯」の状態になり、口元に強いコンプレックスを抱きやすくなります。

唇がきちんと閉じられないと、お口の中が乾燥しやすくなり、口臭やむし歯、歯周病のリスクが高くなってしまいます

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4 上唇を持ち上げる筋肉が強い

上唇を持ち上げる筋肉が強い場合にも、必要以上に唇が持ち上げられてしまい、歯ぐきが見えすぎてしまうことがあります。

また、上唇が薄い場合にも、歯ぐきが見えやすくなるので、ガミースマイルになりやすいです。

ガミースマイルを放置する2つのリスクとは?

1 口元にコンプレックスを抱きやすい

ガミースマイルは笑った時に歯ぐきが強調されやすいので、笑うことに抵抗があることも少なくありません。

口を覆ってしまったり、消極的になってしまったりするケースもあります。

年齢を重ねるごとに症状が改善していく傾向になりますが、ホワイトニングや矯正など口元に関心が集まっている中で、口元にコンプレックスを抱いたまま生活するより、気になる部分を改善して口元に自信がある方が、よりよい生活を送れるでしょう。 

症状によって、治療法もさまざまですので、まずは相談して笑顔に自信を持てるようにすることをおすすめします。

2 むし歯や歯周病のリスクが高い

ガミースマイルは唇が上がりやすいので、お口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には、むし歯菌や歯周病菌を洗い流す作用が期待できるため、お口の中が乾燥すると、唾液の働きが弱くなってしまいます。

そうすると、むし歯や歯周病のリスクが高くなるだけでなく、口臭を引き起こしてしまうケースもあります。

お口の環境を整えるためにもガミースマイルを治療しましょう。

ガミースマイルの治療とは?

歯並びが原因の場合

矯正治療 

歯並びが原因になっている場合には、矯正治療が適用になります。

患者さまの歯並びによって、どの矯正方法が適用になるか異なる場合がありますが、一般的には、「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」から治療方法を選択します。

歯並びの不正が強い場合には、ワイヤー矯正の方が適用範囲は広いので、ワイヤー矯正が適用になることもあります。

お口の状態に応じて、治療計画を立案しますので、まずはクリニックに相談してみましょう。

こちらも参考に!

ワイヤー矯正の種類や費用を解説!ワイヤー矯正とマウスピース矯正どっちが向いてる?

唇の筋肉や上唇が原因の場合

注射による治療

注射で筋弛緩効果のある薬を注入して、筋肉の働きを緩やかにする方法です。

注射による治療なので、術後の負担は少ないですが、3〜6ヶ月程度の効果といわれています。

効果を持続するためには、継続的に注射をする必要があります。

継続的に注射していると、効果が長くなりやすいといわれています。

上唇粘膜切除術

上唇の筋力が発達し過ぎている場合に適用になります。

上唇の裏側と歯ぐきの一部分を切除して、縫合する手術です。

唇から見える歯ぐきの面積を小さくすることを目的にしています。

手術時間はそれ程かかりませんが、外科手術が必要になります。

歯ぐきが原因の場合

歯肉整形(歯肉切除)

歯ぐきが過剰に発達している場合には、歯の長さが短く感じ、歯ぐきが目立ちやすくなります。

歯ぐきが正常に見えるように歯ぐきを切除して歯肉整形する方法です。

ただし、歯肉整形だけすると、歯ぐきが元通りに戻ってしまう可能性があります。

そのため、セラミックと同時に行う場合もありますが、セラミックの被せ物をする場合には、歯を削る必要があるので、歯の寿命を縮めてしまう可能性がある点を考慮して検討する必要があります。

まとめ

ガミースマイルは、チャーミングに捉えられることもありますが、機能的にも問題がある状態です。

むし歯や歯周病のリスクが高くなりますし、審美性でコンプレックスを抱いてしまうこともあります。

原因に応じて治療法もいくつかありますので、まずはクリニックに相談してみましょう。

 

 

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