なぜインビザラインでの矯正治療はつらいのか
矯正治療の中でも人気が上がっているマウスピース矯正の中でも世界でも最も治療実績と信頼があるマウスピース矯正ブランドの「インビザライン」。
ワイヤー矯正よりも気楽なイメージがあるマウスピース矯正ですが、インビザラインでの治療がつらいと言われることがあります。
なぜ、つらいと言われることがあるのか、理由をご紹介します。
初期はマウスピースに違和感を感じる
インビザライン矯正を始めたばかりの方は、口の中に異物がある感覚に慣れるまで、しばらく違和感を感じることがあります。
特に、会話や飲食時にマウスピースの存在を強く意識し、違和感や苦痛を感じることがあります。
また、唾液の分泌量が増えたり、発音が少し変わったりすることもありますが、これらは時間が経つにつれて徐々に軽減されます。
マウスピースを装着する時に痛みを感じることがある
新しいマウスピースに交換する際、特に最初の数日間は歯にかかる圧力によって痛みや違和感を感じることがあります。
これは、歯が徐々に動かされている証拠ですが、患者さんによってはこの痛みが特に強く感じられることもあります。
痛みは個人差があり、時間が経過するにつれて減少しますが、痛みに敏感な方は特に不快に感じることがあります。
飲食時に毎回マウスピースを外さないといけないから
インビザラインの治療では、飲食のたびにマウスピースを外す必要があります。
これにより、食事のたびにマウスピースを外し、食後は歯を磨いてから再び装着する必要があります。
これが日常生活での不便さとなり、面倒だと感じる方もいます。
特に社会人の方や外食が多い方にとっては、この点がストレスの一因となることがあります。
一日のマウスピース装着時間が長いから
インビザライン治療の効果を最大限に発揮するためには、1日20時間以上の装着が推奨されています。
この長い装着時間は、生活に大きな変化をもたらし、初めは大きな負担となることがあります。
また、マウスピースを外す際の手間や、忘れてしまうリスクもあり、日々の生活において注意が必要です。
思ったように歯が動かない場合
インビザライン治療は個々の口内状態や歯の状態によって進行速度が異なります。
治療計画通りに歯が動かない場合、治療期間が延長したり、追加のマウスピースが必要になることがあります。
これにより、患者さんがストレスを感じたり、治療へのモチベーションが低下したりすることもあります。
インビザラインがつらい時の対処法
間食を避けて取り外しの面倒くささを減らす
インビザライン治療中は、飲食の度にマウスピースを外す必要がありますが、間食を減らすことでこの手間を軽減できます。
間食を控えることで、マウスピースの取り外し回数が減り、歯の清掃も容易になります。
これにより、日常生活におけるストレスを軽減し、治療の継続を支援します。
また、間食を減らすことは、健康的な食生活を送る上でも良い習慣となります。
痛み止めを服用して痛みを抑える
新しいマウスピースの装着時に感じる痛みに対しては、痛み止めの服用が有効です。
ただし、痛み止めは症状を一時的に和らげるものであり、長期間の使用は推奨されません。
痛みが強い場合は、担当医に相談して適切なアドバイスを受けることが重要です。
また、痛み止めを使用する際は、副作用や他の薬との相互作用に注意し、医師の指示に従うことが必要です。
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硬い食べ物を避けて痛みを抑える
インビザラインを使用している間は、特に硬い食べ物を避けることが推奨されます。
硬い食べ物は歯に強い圧力をかけることがあり、痛みを悪化させる可能性があります。
柔らかい食べ物やスープ、煮物などを選ぶことで、歯への負担を減らし、快適に治療を続けることができます。
また、適切な食事選びは口腔内の健康維持にも寄与します。
一日の装着時間を守って計画通り歯を動かす
インビザラインの効果を最大限に発揮するためには、1日に20時間以上の装着が推奨されています。
この装着時間を厳守することで、計画通りに歯が動き、治療期間の延長を防ぐことができます。
マウスピースの装着時間を維持するために、日々のルーティンを整え、リマインダーやアラームを活用すると良いでしょう。
どうしてもつらい時は担当医に相談す
治療中の不快感や痛みで悩んだ場合は、遠慮なく担当医に相談することが大切です。
治療の調整やアドバイスを受けることで、不快感を軽減し、治療を続けやすくなります。
治療計画の見直しや、マウスピースのフィット感の調整など、様々な対応が可能です。
患者さんの快適さと治療の効果を最大限に引き出すために、歯科医師との良好なコミュニケーションが不可欠です。
インビザラインとワイヤー矯正どちらがつらい?
ワイヤー矯正の方が痛みが起こりやすい
ワイヤー矯正は、金属のブラケットとワイヤーを使用し、これらが直接歯に固定されます。
矯正初期には、ブラケットが口内の粘膜に擦れることによる痛みや違和感、またワイヤー調整時の圧力による痛みが生じることがあります。
これらの痛みは、治療の進行と共に減少することが多いですが、患者さんによっては痛みが強く感じられる場合もあります。
また、矯正装置が破損した場合、緊急の歯科診療が必要になることもあります。
インビザラインの方が取り外しがあるので面倒くさい
インビザラインの治療では、飲食時にはマウスピースを取り外す必要があります。
この取り外しと装着の手間は、日常生活において面倒と感じられることがあります。特に外出先での食事や飲み物を摂る際には、マウスピースの取り扱いに注意が必要です。
また、マウスピースの取り外しによる紛失や破損のリスクもあり、患者さんにとっては心配の一因となります。
まとめ
インビザライン治療は、透明なマウスピースを使用することで目立たない矯正治療を可能にしますが、治療中に感じる違和感や痛み、日常生活での不便さもあります。
初期の違和感や痛み、飲食時のマウスピースの取り外し、長時間の装着といった点は、患者さんにとってストレスの原因となることがあります。
しかし、適切な対処法を実践することで、これらの不快感を和らげることができます。
ワイヤー矯正と比較しても、インビザラインの方が痛みが少ないと感じる人もいますが、日常生活でのマウスピースの取り外しの面倒くささは、ワイヤー矯正にはない特有の悩みです。
どちらの治療法もそれぞれのメリットとデメリットがあり、患者さんのライフスタイルやニーズに合わせて選択することが重要です。
最終的には、インビザライン治療の成功は、患者さんの協力と継続的なケア、定期的な歯科医との相談によって大きく左右されます。
つらいと感じる瞬間があっても、美しい歯並びへの夢を諦めずに、積極的に治療に取り組むことが大切です。