最近はワイヤー矯正と同じぐらい選択されるようになったマウスピースですが、マウスピース矯正と聞くとインビザラインとイメージする方が多いと思います。
実はマウスピース矯正にもさまざまな種類がありそれぞれに特徴があります。今回はマウスピース矯正の1つである「アソアライナー」についてお話しします。
マウスピース矯正をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正についてはこちら!:マウスピース矯正ができない人はいる?他の矯正治療についても紹介!
アソアライナーとは?
アソアライナー(AsoAligner)は、日本企業のアソインターナショナルが提供しているマウスピース矯正です。2010年から発売が開始された、比較的新しいマウスピース矯正になります。
インビザラインやクリアコレクトとは、違い国内のメーカーなのでマウスピースの作成も全て国内で行われます。
アソアライナーは比較的軽度の症状に対応するマウスピース矯正として歯科医院で採用されています。
また、1ヶ月ごとに新しいマウスピースを作成していくため矯正治療の途中でもむし歯治療が可能になります。
アソアライナーの特徴
ここでは他のマウスピース矯正とは異なるアソアライナーの特徴についてお話ししていきます。
3つのタイプのマウスピース
アソアライナーでは、歯形や歯型のデータを元に患者さん専用のマウスピースを作成します。
作成されるマウスピースの種類は「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3つに分かれ、ソフトからハードへと順番にマウスピースを装着しながら歯を動かしていきます。
ソフト・ミディアムのマウスピースは7日〜10日間ほど装着、ハードのマウスピースは2週間ほど装着してマウスピースを交換していきます。
他のマウスピース矯正に比べて費用が安い
アソアライナーにかかる費用は10万円〜60万円ほどと、フル矯正で100万円近くの費用がかかるインビザラインに比べても費用が安いことがわかります。
痛みが出にくい
先ほども説明したように、アソアライナーでは3つの硬さのマウスピースを順番に装着していきます。最初は柔らかめのマウスピースを装着するため、矯正をしたばかりの頃の痛みが出にくいことが特徴です。
早く矯正治療が開始できる
インビザラインやクリアコレクトは海外にマウスピースのラボがあるため、矯正治療を始めるまでには最低でも2週間〜1ヶ月の期間が必要になります。
しかし、アソアライナーは日本の会社のため、国内でマウスピースを作成することで最長でも10日以内に治療を始めることができます。
アソアライナーのデメリット
どのマウスピース矯正にもメリットの点だけではなくデメリットの点があります。ここではアソアライナーのデメリットの面についてお話ししますので、しっかりと理解しておきましょう。
重度の症例には対応できないこともある
アソアライナーは、インビザラインなど他のマウスピース矯正と比べると比較的軽度の症例に対応する矯正と考えておきましょう。
そのため、重度の叢生(凸凹の歯)や出っ歯、受け口には対応できないことがあります。ご自身の歯並びがアソアライナーでも治療できるのか判断するのは歯科医師になりますので、まずは無料相談で話を聞いてみましょう。
叢生とは?:叢生(そうせい)ってどんな歯並び?おすすめの歯科矯正について
出っ歯、受け口とは?:矯正治療が必要な不正咬合とは?問題のある歯並びについて
噛み合わせの治療には不向き
噛み合わせが大きくずれている場合の不正咬合はアソアライナーでは向いていないため、他の矯正方法で治療する必要があります。
特に奥歯の噛み合わせを改善するには歯の大きな移動が必要になるため、アソアライナーだけでは対応することができません。
前歯部分だけでなく奥歯の移動が必要と言われた方はインビザラインやワイヤー矯正の適応になります。
型取りが必要になる
アソアライナーでは、治療の途中で歯型の型取りを行う場合があります。
これは他のマウスピース矯正と違うところですが、粘土のようなもので毎回型取りをするのを負担に感じる患者さんもいるかもしれません。
特に嘔吐反射が強い患者さんはストレスになってしまうかもしれませんので、型取りの少ないインビザラインやクリアコレクトをおすすめします。
しかし、近年アソアライナーの技術も進歩しており、マウスピースを一気に作成することで型取りが不要になっているところも多いようです。
どのような方針で治療を行なっているかは歯科医院によりますので、型取りで不安に感じているのであれば事前に医院へ確認しましょう。
取り扱っている歯科医院が少ない
アソアライナーはインビザラインやクリアコレクトに比べて取り扱っている歯科医院が少ないです。そのため、近場の医院では治療ができなく遠い場所に通わないといけない方もいるかもしれません。
アソアライナーを取り扱っているかは歯科医院のHPや電話をすることで確認できますので、気軽に聞いてみましょう。
いざアソアライナーの話を聞きに行こうと思っても、行った先の医院が取り扱っていなかったり、自身の症状が適していなかったりして治療が受けられないのは嫌ですよね。
行く前にご自身の症状に最適の治療法を把握できていたら、その後の矯正治療がリーズナブルに満足度が高いものになるとは思いませんか?
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アソアライナーの適応になる歯並び
ここではアソアライナーで治療が可能な歯並びの種類について説明します。ご自身がどの程度の不正咬合なのかは歯科医師の判断になりますので、参考程度にしておきましょう。
①以前に歯科矯正をしたことがあり歯が後戻りを起こしている |
②前歯部分の軽度な凸凹やすきっ歯(奥歯には問題がない) |
③抜歯を必要としない不正咬合 |
逆に抜歯が必要な症例、奥歯の噛み合わせが悪い、重度の不正咬合はアソアライナーの適応外になることがほとんどです。ただし、ご自身では判断が難しいと思いますので必ず歯科医院で診断してもらうようにしましょう。
アソアライナー治療の流れ
①初診相談(無料相談)
まずは気になる歯科医院で初診相談の予約をとり話を聞いてみましょう。ここでは軽くお口の中を見るだけで詳しい検査はしません。どんなことでも気になることは聞いてみましょう。
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②精密検査
治療を考えている場合はまず精密検査を行います。レントゲン撮影や口腔内・顔貌の写真撮影、CTなど必要な情報を採得します。
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③矯正診断
精密検査で得た情報をもとに矯正ができるか、どのように治療を行なっていくか歯科医師が診断をします。
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④歯型の採取(スキャンの場合も)
治療を開始することになったら、患者さんの歯型を採取します。歯科医院によってはコンピューターのスキャンを使うところもあります。
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⑤マウスピースの作成(1週間から10日ほど)
歯型を元にアソアライナーのラボで患者さん専用のマウスピースを作成します。長くても10日ほどで完成します。
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⑥マウスピースの装着開始
患者さんがマウスピースを装着し、ここから本格的な矯正治療がスタートします。
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⑦定期的な通院
1ヶ月〜2ヶ月に1回と定期的に歯科医院へ通院し歯の動きのチェックやマウスピースの交換を行います。
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⑧保定期間
全てのマウスピースの装着が完了したら、リテーナー(保定装置)を作成し、歯並びの固定を行います。しっかりと保定期間をとることで歯の後戻りを防ぎます。
まとめ
今回はマウスピース矯正の一つである「アソアライナー」についてお話ししました。アソアライナーは国産のマウスピース矯正で比較的軽度の症例に対応しています。
費用もインビザラインなど他のマウスピース矯正と比べると安い設定になっていますので、軽度の不正咬合の方は一度アソアライナーを選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
ただアソアライナーは取り扱っている歯科医院が少ないため、事前にしっかりとリサーチしておく必要があります。
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