矯正治療は治療期間も長く治療費も大きくかかるため、開始するに至るまで十分検討し納得の上で始めたいものです。治療期間や診療方針はもちろんのこと、保険適応外の症例がほとんどのため、費用面においても1医院で決めるのは難しいのではないでしょうか? そこで今回、矯正治療を受ける歯科医院を選択するための「セカンドオピニオン」について詳しく解説します。ぜひ歯科医院選びにご活用ください。
納得して始める!セカンドオピニオンを考える
矯正治療を受けるにあたり、「どのような方針でどんな矯正具を使用するのか」や「治療期間や治療費はどれくらいかかるのか」など、様々な不安や悩みが出て来ることと思います。これら治療を受けるにあたり欠かせないチェック項目を押さえ、セカンドオピニオンを受けることで自身に最適な歯科医院での治療を受けていただきたいと思います。
幅広い視点や方針
矯正治療法は歯科医師によっても考え方が異なる場合もあり、得意とする分野や使用している矯正具も違いがある場合があります。セカンドオピニオンを受けることで1医院の観点で決めることなく、自身の納得のいく方法を選択することができます。
セカンドオピニオンの注意点
矯正は相談料や初期の検査料も数万円かかります。やみくもにたくさんの歯科医院を受診することはトータル的な費用や期間を考えても、逆にデメリットになることもあります。
ホームページ等を活用し、受診する歯科医院の方針など違いのある歯科医院2、3医院で検討できるのがベストです。
受診前に何に重きをおくのか整理しておく
矯正治療は年々進化しており、治療法もさまざまです。また、それぞれの治療法にメリット・デメリットがあり、開始年齢によっても向き・不向きがあります。矯正を始めるにあたり重視する点が目立たない治療方法、治療期間が短い、歯を抜かないでおこなう、治療費をできるだけ押さえるなど、優先事項などを整理しておきましょう。
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セカンドオピニオンを受けるための流れ
セカンドオピニオンは受けるためのプロセスを踏んで受けることがご自身に合った歯科医院をスムーズに決定することにつながります。
歯科医院を絞る
まずはどのクリニックを受診するのか、ホームページ等をリサーチして絞りましょう。もし現在相談中の歯科医院があった場合、特にセカンドオピニオンをしたい旨は伝えなくても構いませんが、セカンドオピニオンを受ける歯科医院には予約の時点でその旨を伝えたほうがスムーズです。
セカンドオピニオンを受ける
セカンドオピニオンを受けていないという歯科医院もあるため、予約ができたということは、クリニック側もセカンドオピニオン前提で相談に応じてくれます。現在受診中の歯科医院と比較検討できるように、具体的かつ的確にご自身の迷っている点を素直に相談してください。
セカンドオピニオンで相談するべき項目
セカンドオピニオンは、治療前に歯科医院を検討する場合と、現在治療中や治療後の保定期間に転院を迷っている場合にもおこなうこともあるでしょう。それぞれのタイミングに合わせてどのような相談内容が的確なのでしょうか?
治療開始前
矯正を始めるにあたって気になっていることを相談します。現在の状態を改善するために必要な治療法や期間、抜歯の必要性、費用の目安などが該当するでしょう。まだ治療を開始していないので、焦らず納得いくまで検討できます。必要であれば数件受けて検討することもできます。
治療中もしくは治療後
現在治療を受けているが歯並びを整える段階で不安が生じた場合、別の方針の歯科医師の見解を聞くことができます。また、治療後の不安事項の治療を受けた歯科医院と別の医院に罹りたい。もしくは不安事を相談したくても引っ越し等で治療した医院に通えないなどの場合などが挙げられます。
患者主体すぎてもNG
勘違いして頂きたくないのは、患者の要望を何でも受け入れてくれる歯科医師がいる医院が必ずしも良い歯科医院とは言えません。患者はできるだけ早く終わらせたいでしょうし、安く済む方法を望むことが多いでしょう。しかし一番大切なことは「患者にとって最適な矯正治療」です。患者が望んだことが無理な要求であれば、解るまで説明して貰えるかということの方が重要です。
セカンドオピニオンの重要性が分かったところで、歯科医院選びに専門家の意見を取り入れることの重要性もわかったかと思います。
しかし、中には、セカンドオピニオンの提供に料金が発生する場合もあり注意が必要です。
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歯科医院選びのポイント
これから受ける矯正治療をスムーズにおこない、納得のいく治療を受けるために、セカンドオピニオンを受ける歯科医院の選び方をご紹介します。
自身が納得のいく治療を提供している
先にご紹介した、自身の優先事項が最も適合する歯科医院を選ぶことが大切です。そのために必要なチェック項目は以下の通りです。
・こちらの希望を配慮してくれ、自身が納得いくまで詳しく説明してくれるか
・希望する治療方法をおこなっているか
・専門性・技術力は高いか
・院内設備は充実しているか(最新のものが導入されているか)
・滅菌消毒対策は万全か
・アクセスは良いか(自宅から定期的に通院できるか)
担当医師との相性
どんなに素晴らしい治療をおこなっていたとしても、担当医師との相性が合わなければ通院が苦痛になります。高い費用と長期的なお付き合いになることが多い治療ですから、歯科医師との相性も大きな選択ポイントとなるでしょう。
歯科医師の経験と実績
矯正治療は患者の状態の把握とどのように動かすかの見極めがとても重要です。治療計画や予測がしっかりできていれば、患者との信頼関係も十分築くことができます。矯正の知識に長け、臨床経験も豊富な矯正専門医を選ぶことで治療の可能性が広がります。
料金体系の明確さ
矯正治療は保険適応外のことが多いため、目安の料金がわからないことが不安要素となります。複数受診したい方は特に、セカンドオピニオンに必要な相談料や、検査料、診断料などが初診料にどこまで含まれているかを確認しておくとよいでしょう。
まとめ
後悔しない矯正治療のためにセカンドオピニオンはとても有効的な方法です。みなさんが最終的に信頼でき、自身が納得のいく治療を受けることができる歯科医院を選ぶことができるように、セカンドオピニオンは治療前でなくても活用できます。不安を抱えたまま治療をおこなうことがないよう、ぜひセカンドオピニオンを利用してくださいね。
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