「インビザラインでの治療に不満があってワイヤー矯正を検討している」
「インビザラインでは治療できない場合もあると聞いてワイヤー矯正に変更するかも」
といった方は多いと思います。
インビザライン治療にはデメリットもあるのでワイヤー矯正についても検討しておきたいですよね。
本記事では、これまで2000件以上の歯科相談にのってきたデンタルジュが、インビザラインからワイヤー矯正に変更する場合の費用について詳しく解説していきます。
本記事は、インビザラインが自分に合わず、ワイヤー矯正への変更を検討している方にとって役立つ情報を教えてくれるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください!
インビザラインからワイヤー矯正への変更は可能!
結論からいうとインビザラインからワイヤー矯正に変更することは可能です。
インビザラインからワイヤー矯正への変更は、一定数の患者が選択しています。
ただし、ワイヤー矯正への変更を考える場合は、まずは担当の歯科医に相談することが重要です。
矯正方法の変更以外にも解決策が見つかる可能性があります。
また、ワイヤー矯正とインビザラインの違いをよく理解しておくことが大切です。
さらに、インビザラインからワイヤー矯正に変更を検討している場合には、費用面も重要な検討事項です。
本記事ではこれらの情報をさらに詳しく解説していきます。
インビザラインからワイヤーに変更する場合の費用
インビザラインからワイヤー矯正に変更を考える際、多くの方が気になるのが追加でかかる費用ではないでしょうか。
治療法をワイヤー矯正へと変更すると、新たに発生する費用や、すでに支払ったインビザライン治療の費用がどうなるのか、様々な疑問が生じるかと思います。
具体的な数字は、治療を行う歯科医院の方針や患者さんの歯の状態によって大きく異なりますが、ここでは治療法を変更する際に一般的にかかる費用を説明します。
変更時の追加費用
インビザラインからワイヤー矯正に変更する際には、追加で費用が発生することが多いです。
一般的にはインビザラインの費用に追加して10万円〜30万円ほどの費用が発生することが多いようです。
ただし、金額については医院によって異なるので事前に確認するようにしましょう。
インビザラインからワイヤー矯正に変更するのはなぜ?
インビザラインからワイヤー矯正に変更する患者さんがいる主な理由には、治療が効果的にできないことや日常生活での便利さなどが挙げられます。
以下に、その主な理由を具体的に説明していきます。
治療できない症状がある
一般的に、インビザラインなどマウスピース矯正はワイヤー矯正よりも対応できる症例が少ないとされています。
インビザラインはマウスピース矯正の中でも対応可能な症例が多い方ではありますがそれでも治療できない症状はあります。
特に、重度の噛み合わせの乱れがある場合や歯並びの乱れが激しい場合などはワイヤー矯正が適していることがあります。
そのような場合には、インビザラインで治療を試みてもうまく進まず、その結果、ワイヤー矯正への変更を検討することがあります。
装着時の違和感
インビザラインを使用する際、患者が直面する問題の一つとして装着時の違和感があるでしょう。
インビザラインのマウスピースは、矯正治療中に歯を徐々に動かしていくためのものであり、装着した時に違和感や軽い痛みを感じる人がいます。
これは、マウスピースが歯に適切な圧力をかけて動かしていく過程で起こり得る自然な反応です。
違和感の原因
①圧力
インビザラインのマウスピースは、歯に正確に圧力をかけるように設計されています。
この圧力により、初めて装着するときや新しいマウスピースに変えたときに、違和感や軽い痛みを感じることがあります。
②アタッチメント
インビザライン治療では、特定の歯に小さな突起物(アタッチメント)を取り付けることがあります。
これはマウスピースがより効果的に歯を動かせるようにするためですが、これが口内の他の部位に接触することで違和感を引き起こすことがあります。
対処法
違和感は一般的に時間が経つにつれて減少しますが、以下の対処法が有効です。
①時間の経過を待つ
多くの場合、体は新しいマウスピースに徐々に慣れていきます。
最初の数日間は特に違和感が強く感じられますが、時間が経つにつれて減少していきます。
②痛み止めの服用
必要に応じて、市販の痛み止めを使用することができます。
ただし、頻繁に痛み止めに頼る前に、担当の歯科医と相談してください。
③装着時間の調整
新しいマウスピースに変更した直後は特に、家にいる時など、リラックスできる環境で装着する時間を増やしていくと、痛みに慣れやすくなります。
装着時の違和感はインビザラインは比較的少ないとされており、口内炎にもなりにくいといわれています。
また、徐々に歯を動かすため、痛みも少ないとされています。
それでも、違和感が強い場合には担当の医師に相談してみるとよいでしょう。
なかにはアライナーを作り直すという措置を取ることもあります。
そのうえでどうしても気になる場合にはワイヤー矯正を検討しても良いかもしれません。
ただし、痛みや違和感に関してはワイヤー矯正に変更したからと言ってなくなるとは限りません。
間食を摂りにくい
インビザラインからワイヤー矯正に変更する理由として、間食を摂る際に面倒に感じる点があります。
インビザラインのマウスピースは、飲食時には取り外す必要があり、食後には口をすすいだり歯を磨いたりしてから再び装着する必要があります。
この手間が、日常生活で不便だと感じられることがあります。
間食する際に不便だと感じる点
①取り外しの手間とケアにかかる時間
飲食のたびにマウスピースを外して、再び装着するまでに口腔ケアをする必要があるため、忙しい中での間食や飲み物の摂取が不便になります。
②公共の場での着脱
外出中や職場での飲食時にマウスピースを外し、再装着することは、特に人前では抵抗を感じる行為になりがちです。
これが理由で、外出時の間食を避けるようになる人もいます。
③衛生的な管理
マウスピースを安全で衛生的に保管し、適切に清掃するためには準備が必要です。
特に、外出時にマウスピースを管理するのは難しいでしょう。
対処法
インビザライン治療をより快適に進めるためには、以下の対処法が考えられます。
①飲食のタイミングをあらかじめ決める
一日の飲食を計画し、マウスピースの着脱を最小限に抑えることが効果的です。
特に外出先では、飲食を控えるなどの工夫が必要になります。
②携帯用の口腔ケアセットの使用
小さな歯ブラシやミニサイズの歯磨き粉、マウスピースケースを常に携帯することで、外出先でも衛生的にマウスピースの管理が可能になります。
③水分補給を工夫する
水は、マウスピースを装着したままでも摂取可能です。
水分補給はマウスピースを外さずに行うことができるため、口寂しい場合には意識的に水分を摂るようにしましょう。
取り外しが面倒、装着時間を確保できない
インビザライン治療を選択する際に、マウスピースの取り外しの面倒さや、必要な装着時間を確保することが面倒であると感じる場合があります。
効果的な治療のためには、マウスピースを1日に20時間以上装着することが推奨されていますが、忙しい日常生活ではこの時間を確保するのが難しい場合もあります。
仕事や学校などで忙しい中で、装着時間の要件を満たすことがストレスに感じることも少なくありません。
対処法
①モチベーションを保つ
治療の目標や期待する結果を明確にすることで、日々の面倒さに対するモチベーションの維持につながります。
治療期間中は、目標を視覚化することで、短期的な不便に耐えられるようになるでしょう。
②歯科医とのコミュニケーション
装着時間の確保に関する悩みや、マウスピースの管理についての質問は、歯科医と定期的にコミュニケーションを取ることで、解決策を見つけることができます。
また、治療計画の調整が必要な場合には、迅速に対応することが可能です。
インビザラインからワイヤー矯正に変更するときの注意点
インビザラインからワイヤー矯正への変更を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。
これらの点を理解したうえでインビザラインからワイヤー矯正に変更するようにしましょう。
ワイヤー矯正にもデメリットがある
ワイヤー矯正は、矯正治療の中でも特に実績が豊富で、広く行われている方法です。
その有効性は広く認められていますが、治療法を選択する際には、そのデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。
ここでは、ワイヤー矯正における主なデメリットを解説します。
装置が目立つ
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用し歯の表側から加圧するため、口元が目立ちます。
特に大人の患者さんの中には、社会生活や仕事上での見た目を気にされる方も多く、これがデメリットと感じられることがあります。
ただし、そういった場合には、裏側矯正やハーフリンガル矯正といった方法で対処することも可能です。
口内炎のリスク
ブラケットやワイヤーが口内の粘膜に擦れることで、口内炎を引き起こすリスクがあります。
特に治療初期には、患者がこの不快感に慣れるまで、一定の時間が必要となります。
インビザラインでも口内炎になることがありますが、比較的、口内の粘膜との摩擦が少なく口内炎になりにくいと言われています。
歯磨きがしにくい-虫歯・歯周病のリスク
ブラケットとワイヤーがあることで、歯ブラシが届きにくい部分が出来てしまい、歯磨きが難しくなります。
これが原因で、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
虫歯・歯周病ができるとそちらの治療が優先されることもあり結果的に治療期間が延びてしまうリスクがあります。
そのため、日頃からの丁寧な口腔ケアが求められます。
治療期間の長さ
インビザラインと比較すると、ワイヤー矯正は治療期間が長くなる傾向があります。
通院頻度が多い
インビザラインは配布されたアライナーを自身で交換しながら進めていくという形なので通院回数もそこまで多くはなりません。
具体的には2か月に1回程度となります。
一方、ワイヤー矯正は歯の動きに合わせてワイヤーを調整する必要があるので、1か月に1回程度の頻度で通院しなくてはなりません。
治療中の不快感
ワイヤーの調整時には、時に強い圧力が歯にかかり、痛みや不快感を感じることがあります。
担当の医師と相談し慎重に決定しよう
インビザラインからワイヤー矯正に変更する際に必ずしもメリットだけではありません。
そのため、変更前には担当の医師と相談し慎重に変更を決定したほうが良いでしょう。
もしも、アライナーが合わない場合には作り直すこともできます。
まとめ
本記事では、インビザラインからワイヤー矯正に変更する場合の費用や理由などを紹介してきました。
加えて、変更対象のワイヤー矯正にもデメリットがあることをお伝えしました。
そのため、インビザラインからワイヤー矯正に変更する際には担当の医師と綿密なコミュニケーションを取り、よく考えたうえで決断するとよいでしょう。
慎重な判断をして少しでも治療を効果的に進めていけるようにしましょう!