インビザラインで失敗する例8選
虫歯・歯周病になった
インビザライン治療中は、マウスピースを長時間装着するため、口腔内が乾燥しやすくなります。
これが虫歯や歯周病のリスクを高める原因となります。
また、ごはんや間食を食べた後に歯磨きをしないままマウスピースを装着したりするのもNGです。
矯正治療中は特に歯磨きや歯間ブラシなどの口腔ケアを徹底することが重要です。
歯を削りすぎた
インビザライン治療では、時に歯を削る必要があります(IPRと呼ばれています)。
この際に、過度に歯を削ると歯の健康を損ねる可能性があります。
医師とよく相談し、必要最小限の処置にとどめることが大切です。
歯根吸収が起きた
インビザライン治療による強い圧力が原因で歯根吸収が発生することがあります。
歯根吸収とは、歯を動かす過程で歯根が溶けて、短くなってしまう現象です。軽度であれば問題ありませんが、重度だと歯がぐらついたりしてしまいます。
歯根吸収のリスクを下げるには、矯正治療の期間を長引かせないようにすること、医師の指示に従うことです。
歯根が露出した
マウスピースの圧力により、歯肉が後退し歯根が露出することがあります。
これを防ぐためにも、定期的な歯科診察で口腔内の状態をチェックすることが大切です。
歯並びが悪くなった
インビザライン治療は計画通りに進まないこともあり、期待した通りの歯並びにならないことがあります。
治療の進捗を定期的に確認し、必要に応じて治療計画を調整することが重要です。
噛み合わせが悪くなった
治療後に噛み合わせのバランスが悪くなることがあります。
これを防ぐためには、治療の初期段階で噛み合わせについても考慮した計画を立てる必要があります。
治療結果に納得がいかなかった
期待していた治療結果と異なることもあります。治療前に医師と十分にコミュニケーションをとり、リアルな期待値を設定することが大切です。
後戻りした
治療終了後に歯並びが元に戻る「後戻り」が発生することがあります。
これを防ぐためには、治療後の保定期間を守り、保定装置を正しく使用することが重要です。
インビザラインで失敗しないための方法
インビザライン治療を成功させるためには、以下のポイントを守ることが重要です。
インビザラインの治療実績が多い医院で治療する
経験豊富な医院選びは、成功に向けて最も重要なステップです。
治療実績が豊富な医院では、さまざまな症例に対応したノウハウがあり、安心して治療を受けることができます。
そもそも自分の歯並びはインビザラインで治療することができるのか、適切な治療計画を立てられているか、という点を実績が豊富な医院であれば適切に判断し、計画を立ててくれます。
信頼できる医院の選び方としては、まずインビザラインの治療実績数です。
ホームページ等にインビザラインでどれだけ治療をこなしているか書いてある医院もあります。
また、インビザラインを作成している会社が治療実績に応じて「プラチナプロバイダー」や「ダイヤモンドプロバイダー」といった認定資格を提供しているので、そちらを持っている医院かどうかを確認するのも良い手段です。
他には、ワイヤー矯正も対応している歯科医院だと矯正治療に関しての知見が多い歯科医院の可能性があるので、矯正担当医がいて、ワイヤー矯正も対応している医院を選ぶと安心できるでしょう。
装着時間を守る
1日に必要な装着時間は20時間以上とされています。
この時間を守らないと、治療期間が延びたり、期待した結果が得られなかったりする可能性があります。
自分でいつでも取り外しができることはインビザラインをはじめとするマウスピース矯正ののメリットである一方で、ついついマウスピースを外すことが多くて、1日20時間以上の装着を守れないと、治療期間が伸びてしまったり、計画通りに治療できない原因となってしまうので、十分に気を付けましょう。
決められた頻度で通院する
定期的な通院は、治療の進行状況をチェックし、必要に応じて調整を行うために不可欠です。
一般的にはインビザラインの治療では2-3か月に1回程度通院することが多いです。
ただし、症状などによって通院頻度は様々なので、担当医の指示に従いましょう。
担当医の指示に従って定期的に通院することで、計画通りに治療が進んでいない場合や何か問題が起こった場合にすぐに対応できます。
口内ケアを怠らない
前述したようにマウスピースをつけていると口内が乾燥しやすく、細菌が繁殖しやすいです。
そのため、食後や寝る前にマウスピースをつける前に歯磨きや歯間ブラシなどの口内ケアをしっかりと行うようにしましょう。
虫歯や歯周病が発覚すると矯正治療を一時中断する必要がある場合もあるので、治療期間が長くなったり、口内のトラブルを起こさないためにも口内ケアを怠らず行いましょう。
マウスピースのケアを怠らない
マウスピースを清潔に保つためには、指示された方法での清掃が必要です。
口内ケアと同じようにマウスピース自体も清潔に保たないと口内トラブルの原因となってしまいます。
マウスピースの洗い方は担当の先生に教えてもらい、適切に洗うようにしましょう。
抜歯やIPR(歯間削り)の必要性をきちんと理解する
場合によっては、理想的な歯並びを実現するために抜歯やIPR(歯間削り)が必要になることがあります。
医師から診断をうけ、自分の歯並びの状態を正確に把握し、抜歯やIPRが必要かどうか、その目的は何かを理解するようにしましょう。
不要な抜歯やIPRを行ってしまうということもありますが、抜歯やIPRが必要なのにやりたくないからといって、無理やり抜歯やIPRを行わずに進めてしまうとかえって出っ歯になってしまったりとトラブルの原因となるので、きちんと医師の指示を聞いて、適切な治療を行いましょう。
医師の指示通りに保定する
矯正治療は、歯を動かす「矯正期間(動的治療)」と歯を保定する「保定期間(静的治療)」に分けられます。
保定期間では、保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を装着して、歯が後戻りしないように保定します。
この保定期間も医師の指示通りに決められた時間だけリテーナーを装着しないと歯が後戻りしてしまいます。
そのため、矯正が終わっても気を抜かずにしっかり保定期間に臨みましょう。
インビザラインとは
インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正治療方法であるマウスピース矯正で使われるマウスピースブランドの一種です。
従来の金属製ブラケットとワイヤーを使う矯正と異なり、目立ちにくいことが大きな特徴です。
この治療法では、複数のマウスピース(アライナー)を使用して、それを付け替えていくことにより、徐々に歯を理想的な位置に移動させます。
アライナーは2週間ごとに新しいものに交換し、計画に沿って歯を動かしていきます。
利用者は、日中も夜もマウスピースを装着しますが、食事や歯磨きの際には取り外すことができるため、生活の質を落とさずに治療を行うことができます。
インビザラインは、見た目の美しさだけでなく、使用者の快適性をも重視した治療法として、多くの人々に選ばれています。
インビザラインはマウスピース矯正のブランドの中でも世界で最も使われているマウスピースで、治療実績も多いです。
近年はマウスピース矯正ブランドも増えていますが、インビザラインは取り扱っている歯科医院も多いので、まずインビザラインを検討するのが良いと思います。
インビザラインの特徴
インビザライン治療の最大の特徴は、その透明性にあります。
マウスピースはクリアなプラスチック製で、着用していてもほとんど目立ちません。
また、取り外し可能なため、食事の際に不便さを感じることが少なく、口腔衛生の維持も容易です。
さらに、インビザラインは個々の歯にカスタマイズされ、精密な動きを実現します。
3Dコンピュータイメージング技術により、治療計画の初期段階から治療後の予想される歯並びを確認することが可能です。
この技術により、患者さんは治療の成果を事前に視覚化し、安心して治療を受けることができます。
インビザラインの費用相場
インビザラインの治療費は、治療が必要な症例の複雑さや治療期間によって異なりますが、一般的に中程度の症状で全体矯正を行う場合は70万円~110万円の範囲内におさまることが多いです。
矯正治療は費用が高額で、そこを心配している方も多いと思いますが、多くの歯科医院では分割払いやローンの利用が可能で、治療費の支払いを容易にするためのオプションを提供しています。
インビザライン治療を検討している方は、事前に複数の医院で相談し、治療費の見積もりを比較することをお勧めします。
まとめ
インビザラインは、最も人気なマウスピース矯正で、その目立たない外見と利便性から、多くの人に選ばれる矯正治療方法です。
そんなインビザラインの矯正治療で治療を失敗してしまう例を8つご紹介しました。また、それらの失敗を防ぐために気を付けるべきこともご紹介しました。
正しい知識を持ち、適切に矯正治療を行い、インビザライン矯正で失敗や後悔をせずに、きれいな歯並びを手に入れましょう。