歯並びを歯並びを綺麗にするために歯科矯正を考えている方は、事前に色々とリサーチすることが多いと思います。
矯正をした方の口コミの中で「人中が伸びた」または「人中が縮んだ」といった感想を目にした方もいるかもしれません。
人中はお顔の中心にあるので、もし歯列矯正によって伸びたり縮んだりする場合はお顔の雰囲気も変わってしまいますよね?
今回は歯科矯正をすると人中が伸びるのか?それとも縮むのか?についてお話ししていきます。ぜひ最後までご覧ください。
人中とはどの部分?
人中は鼻と口の間にある縦の溝です。人中の長さは人によって異なり、長めの方も入れば短めの方もいます。
一般的に人中が長いと老けてみえ、短いと若くみえると言われています。
日本人の人中の平均は1.5cmほどとされており、2cm以上の長さがある方は人中が長めです。
人中の長さにコンプレックスを感じている方も多く、最近では人中を短くするメイクや人中短縮手術などの美容整形なども流行っていますよね。
それほど、人中を短くしたいと考えている方が多いようです。
せっかく歯並びを綺麗にするために歯科矯正をしても人中が伸びてしまうのは嫌!と感じてしまうかもしれません。
では、歯科矯正で人中が伸びる、または縮むという噂は本当なのでしょうか?
次の項目で説明していきます。
歯科矯正で人中は伸びる?縮む?
結論から言いますと歯科矯正によって人中の長さが伸びる、縮むということはありません。
歯科矯正では「歯」を動かすために、人中が物理的に伸びることはないからです。
しかし矯正治療によって歯が動いたことでお口元の印象が変わり、それによって人中が伸びた、または縮んだような感じがすることがあります。
歯科矯正で人中が伸びたと感じるケース
ここでは矯正をすることで人中が伸びたと感じやすいケースをいくつかご紹介します。
抜歯をしないで歯科矯正をしたケース
歯を並べるスペースがあまりないのに抜歯をせず矯正治療をすると前歯が前に出てしまうことが多く、口元が前に出たような印象になります。
すると口周りの皮膚が引き伸ばされ、人中も伸びたような印象になることが多いです。
しかし、歯が並び切るスペースがない場合、抜歯をすることがほとんどです。
無理に抜歯をせずに行うと人中が伸びる他に、歯の後戻りなどトラブルが起こることもあるので注意が必要です。
抜歯に対して不安な感情を持っている方のなかには、なるべく抜歯をしないで矯正をしたいと考えている方が多いですが、美しく健康な歯並びをするには抜歯をする必要もあるということを理解しておきましょう。
口元を後ろに下げすぎたケース
元々出っ歯さん(上顎前突)などの方が歯科矯正によって前歯を後ろに大幅に下げた場合、口元が以前よりもフラットになり、人中が伸びたような印象になることがあります。
しかし、これは大幅に下げすぎてしまった場合でレアなケースです。
適切に口元を下げる場合は、人中が伸びたようにみえることはなく逆に人中が短くなったような印象になることがあります。
部分矯正をしたケース
部分矯正とは歯の一部分(主に前歯)のみを矯正治療するものですが、基本的に抜歯をすることはありません。
歯が並ぶスペースがないまま並べようとすることで前歯部分が前に出るようになり、お口周りの皮膚も引っ張られて人中が長くなったように感じることがあります。
ご自身が部分矯正の適応であるか、また部分矯正をする場合はディスキングなどを行い歯を並べるスペースを確保していくのかしっかりと歯科医師と相談しましょう。
部分矯正について知りたい方はこちら!
歯科矯正が人中が短くなったと感じるケース
ここでは歯科矯正をすることで人中が短くなったと感じるケースについていくつか紹介します。
出っ歯(上顎前突)を治療したケース
出っ歯さんは、歯が前に出ているため口元がもっこりとしていて口周りの皮膚が前に伸びているため、人中も長く伸びているような印象になりやすいです。
そのため、歯科矯正で歯を後ろに下げることによって前歯が適切な位置に戻り、口元がスッキリすることで人中が以前よりも短くなったと感じることがあります。
ただし重度の上顎前突で骨格に問題があるケースは通常の矯正治療だけでは難しいため、外科矯正が必要になることがあります。
口ゴボを治療したケース
口ゴボとは唇を閉じた状態で横から見た時に口元が前に突出している状態です。
特に出っ歯さんや上下の前歯が前に傾いている歯並びの方に見られやすく、口周りが前に出ていることから人中も長い印象に見られがちです。
歯科矯正によって治療を行うと、前歯が後ろに下がり人中が短くなったような印象になります。
こちらも参考に!
口周りの筋肉が衰えて人中が長く感じることも
矯正期間中は、矯正器具がお口に入っていることにより通常よりも話しにくいと感じることがあると思います。
そうすると、話す量が減ったり、お口を動かす頻度が減り、結果的にお口周りの筋肉が衰えてしまうといったことがあります。
咀嚼筋や表情筋が衰えてしまうと、顔にたるみができてしまい人中が伸びたような印象になることがあります。
矯正中や矯正後は顔のマッサージや、お口周りの体操を意識して行い筋肉をよく使うようにしましょう。
お口周りの筋肉の鍛え方は検索するとたくさん出てきますので、ご自身が続けやすいものを見つけましょう。
毎日お風呂に入っている時に行うなど、意識的に習慣づけることで若々しいお口周りでいることができます。
まとめ
今回は歯科矯正をすることによって人中が伸びてしまったり、縮んでしまったりするのか?という疑問についてお話ししました。
矯正治療によって人中が伸びたり縮んだりすることはありませんが、お顔の印象が変わることによって人中の長さが変わったように見えることもあります。
特に無理に非抜歯矯正を行うことで、歯が前に出てしまい人中が長くなったように感じることがあるようです。
逆に出っ歯さんや口ゴボさんが矯正治療を行うと、口元が後ろに下がり人中が短くなった印象に感じることが多いようです。
歯科矯正をすることで人中が伸びてしまわないか気になるという方は、まず矯正の経験が豊富な歯科医師に相談してみましょう。
デンタルジュでは一人ひとりにあった歯科医院探しのお手伝いをしています。ぜひお気軽にご相談ください。