インビザラインは、世界で最も普及しているマウスピース矯正のメーカーです。
日本のシェア率もNo.1ですから、マウスピース矯正を検討する際に必ず一度は耳にするメーカーではないでしょうか。
しかし「インビザライン」という名称は聞き覚えがあっても「他のメーカーとの違い」と言われると、分からない方もいると思います。
そこで今回、インビザラインについて詳しくまとめました。
この記事を読めばインビザラインとは何か、メリットやデメリット、相場費用や目安の治療期間、対応できる症例、他のマウスピース矯正との違いについてなど、全てがわかります!
インビザラインについて詳しく理解し、ぜひ後悔しない矯正治療を選択するためのヒントにしてください。
インビザラインとは
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発し、提供している、歯列矯正治療方法のひとつです。
正式名称を「インビザライン・システム」と言います。
1990年に提供が開始され、多くの矯正歯科医師も推奨し治療に導入している人気の治療方法で、現在では世界100カ国以上の国々で提供されているマウスピース矯正装置です。
装置名はInvisible=透明とAligner=矯正器具を由来とする造語から作られています。
インビザラインはどんな装置?
透明で薄く柔らかい素材でできたマウスピースを、動かしたい部分に圧力がかかるように患者個々の歯並びに合わせたマウスピースを歯列全体に装着します。
治療前段階に専用の機械で歯が正しい位置へ動くまでをシミュレーションし、徐々に圧力がかかるようプログラムされた交換用アライナーを作成します。
患者はこれを歯科医師の指示に従い、定期的に交換することで、歯を動かす治療です。
ワイヤー矯正と異なり、透明で目立ちにくい素材なので目立ちにくく、矯正治療の装置が目立つことでの治療への抵抗感を感じることがありません。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの煩わしさもありません。
インビザラインのポイントは5つ!
・世界シェア率No.1のマウスピース矯正
インビザラインは国内外問わず世界中で最も利用されているマウスピース矯正といっても過言ではありません。
日本でも導入されていることが多く、よく耳にするメーカー名だと思います。
別メーカーのものもありますが、しばしば矯正用マウスピースの別称として使われるほどポピュラーなメーカーです。
・治療前に治療完了のシミュレーションができる
インビザラインは専用の3D治療計画ソフトにより、治療開始から完了までの歯の移動経過をシミュレーションし確認することができるため、より治療後のイメージが湧きやすくなります。
また、治療中に確認することで長い治療期間のモチベーションアップや維持することにも役立ちます。
・オーダーメイドのマウスピースを使用
インビザラインは患者のお口の状態に合わせて作成する、完全オーダーメイドのマウスピースを使用します。
1枚につき0.25㎜ずつ動かすように設計されたマウスピースを交換することで、動かしたい位置へ歯を誘導します。
精巧に作られていることで、従来のマウスピース矯正よりも比較的どのような歯並びにでも対応できるとされています。
・装置の煩わしさがない
インビザラインは「スマートトラック」という特殊素材で、厚みわずか0.5㎜と大変薄く作られています。
透明で密着性もあるため、矯正治療中であることに気付かれず治療を行うことができます。矯正治療の見た目が気になる方へおすすめの装置です。
・金属アレルギーでも治療可能
インビザラインは金属を使用していないため、金属アレルギーでワイヤー矯正が行えない方でも治療することができます。
素材そのものも薬事承認を受けており、アレルギーに関しての安全性も確保されていますので、安心して治療を受けていただけます。
インビザラインのメリット
インビザラインには以下のようなメリットがあります。
・装置が透明で目立ちにくい
・マウスピース矯正の中で最も取扱い医院が多い
・マウスピース矯正の中では適応症例の範囲が広い
・ワイヤー矯正よりも痛みを感じにくい
・装置の交換を自身で行えるため通院頻度が少ない
・取り外して食事ができる
・歯磨きしやすい
・ホワイトニングも同時期に可能
それぞれ詳しく解説します。
装置が透明で目立ちにくい
インビザラインは透明なマウスピースタイプの矯正装置で、装着していても目立たず、治療中だと気づかれにくいです。
また、歯ぐきの接面も薄く仕上がっているので違和感も少ないと感じる方が多いようです。
従来のワイヤー矯正は装置が目立って嫌だと感じていた方や、接客業や講師など人前に出る機会が多い職業の方におすすめの矯正方法です。
マウスピース矯正の中で最も取扱い医院が多い
「マウスピース矯正」と一括りに考えると、さまざまなメーカーがありますが、インビザラインはその中でも取扱う医院が多いため、治療を受けられる医院を見つける際に医院の比較検討をしやすい装置です。
マウスピース矯正の中では適応症例の範囲が広い
先述したように「マウスピース矯正」でいえばメーカーは他にもありますが、多くのマウスピース矯正が「前歯のみを動かす治療」であることが多いです。
その点インビザラインは幅広くさまざまな歯並びに対応できるとされていますので、多くの症例で治療に活用されています。
ワイヤー矯正よりも痛みを感じにくい
マウスピース矯正は1〜2週間ごとに新しいマウスピースに付け替えて少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べると痛みを抑えることができます。
「矯正治療がしたいが痛みが心配」という方におすすめです。
装置の交換を自身で行えるため通院頻度が少ない
インビザラインは取り外せる装置なので、ワイヤーのように毎月定期的な調整が必要というわけではありません。
通院の間隔は医院によって異なりますが、ワイヤー矯正よりも通院頻度が少ない傾向にあります。
ですから、忙しく毎月の定期的な通院は難しいといった方でも治療を受けていただくことが可能な場合もあります。
取り外して食事ができる
ワイヤー矯正は固定式のため、装置にくっつきやすい素材のもの(アメやガム、餅など)は治療期間中は食べることができません。
また、通常の食事はできますが、繊維質のものや細長い形状の食べ物は引っかかりやすく、ブラケットの隙間には食べかすも残りやすくなり、食べにくさを感じてしまいます。
その点インビザラインは取り外して食事ができますので、治療前と変わらず食事を行うことができます。
歯磨きしやすい
これも食事と同様で、取り外せることで歯磨きがとてもしやすくなります。
矯正治療中は装置の隙間に歯ブラシの毛先が届きにくく歯垢が残りやすくなり、虫歯を発症してしまうケースもありますが、マウスピースタイプのインビザラインであれば、外して歯磨きできるので、口腔内を清潔に維持することができます。
ホワイトニングも同時期に可能
ワイヤー矯正は治療期間中は歯の表面に装置が付いたままになりますが、インビザラインは取り外せることや、マウスピースをホワイトニングに活用できることもあり、治療期間中でもホワイトニングが可能です。
綺麗な歯並びと白い歯を同時期に手に入れることができます。
インビザラインのデメリット
インビザラインがデメリットとなる場合もあります。
考えられるデメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
・痛みを感じる場合もある
・自己管理が必要になる
・ワイヤー矯正に比べると適応できない症例もある
・健康な歯を削ることもある
・アタッチメントを装着しなければならないことがある
・歯科医師の知識と技量に左右されることがある
それぞれ詳しく解説します。
痛みを感じる場合もある
メリットとして「痛みを感じにくい」と挙げておりましたが、痛みが全くないというわけではありません。
先述したように、歯が動く際に周辺組織に変化が起きることもあり、鈍い痛みや噛んだ時の違和感を感じることはあるでしょう。
自己管理が必要になる
適切な時期に交換したり、通院時期にきちんと受診することなどは必要になります。
取り外せる装置ということでのメリットも多いですが、その分、外している時間が長いと、計画通りに歯が動かなかったり、装置が合わなくなって入らなくなったりすることも考えられます。
また、食事の際に外し忘れてしまって色素沈着や変形を起こしたり、適切な位置に保存しておかず紛失したりすることもあるので、自己管理能力が必要となる治療方法です。
ワイヤー矯正に比べると適応できない症例もある
ワイヤー矯正はワイヤーの調整で細かい動きも可能ですし、治療途中で計画通りに動かない場合の軌道修正など、細かな調整が可能なため、幅広い症例に対応できる方法です。
インビザラインはマウスピース矯正の中では比較的さまざまな症例に対応できるとされていますが、重度な症例の場合には、マウスピースだけでは対応できない場合もあります。
中には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のメリットを活かした「コンビネーション矯正」を行うドクターもいらっしゃいます。
ワイヤー矯正についてはこちら!
健康な歯を削ることもある
インビザラインは「抜歯を必要としない」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし抜歯せずに矯正しようとすれば、スペースが不足するため、抜歯以外で歯並びを整えるためのスペースを確保する必要があります。
そこでIPR法(ディスキング)を行います。歯の側面を全体的に薄く削り、少しずつ隙間を作ることで、トータル的にスペースを作る方法です。
健康を損なわない程度しか削りませんが、健康な歯を削ることに抵抗がある人はデメリットに感じることもあるでしょう。
アタッチメントを装着しなければならないことがある
ワイヤー矯正のように、歯の表面に装置を付けたくないという理由からインビザラインを選ぶ方もいらっしゃると思います。
確かにインビザラインは透明で薄い素材なので目立ちにくいのですが、歯の表面に歯が滑るのを防いだり歯の動きを微調整したりしやすいように「アタッチメント」を取り付ける場合もあります。
ワイヤー矯正ほど目立ちませんが、これをデメリットと感じる方もいるかもしれません。
歯科医師の知識と技量に左右されることがある
インビザラインは歯科医師でありインビザラインが主催する講習会に参加すれば「インビザラインドクター」として治療を行うことができます。
専用の機械があればシミュレーションなども行えますし、基本的にはマウスピースの交換で動かしていくので、矯正治療の知識や技術が豊富でなくても治療が行えてしまうのが現状です。
矯正治療は計画通りに進むとは限らないため、インビザラインであっても知識と技術が豊富な歯科医師に治療をしてもらわないと、理想の歯並びにならない可能性もあります。
インビザライン矯正が難しい症例はある?
インビザライン矯正だけでは歯列を整えることが難しい症例もあります。
どのような事例があるのか、よくあるケースをいくつかご紹介します。
骨格が関係する重度の出っ歯や受け口
顎のズレなどが大きくなく、歯列を整えることで改善出来る範囲を超え、骨格の歪みなども起こっている重度の出っ歯の場合は、骨格自体を外科手術等で矯正する必要が出てくるため、マウスピースで歯を動かすだけでは治療が難しい場合があります。
重度のスペース不足があり抜歯が必要な場合
スペース不足がどれくらいあるのかによって変わるため、すべてのスペース不足がマウスピース矯正NGということではありません。
しかしスペース不足から抜歯を伴う矯正治療の場合、前歯が内側に倒れこむリスクや噛み合わせが深くなるリスクがあるため、ワイヤーで細かい調整が必要と診断されることがあります。
埋伏歯がある場合
レントゲンで埋伏している歯がある場合には、マウスピースでその歯に力を加えることができません。そのため牽引もしくは抜歯する等の処置なども併用して治療を行う必要があります。
インビザラインの治療の流れ
インビザラインの治療の流れをご紹介します。
ワイヤー矯正とは治療開始までの流れが異なりますので、確認しておいてくださいね。
①初診相談
まず1回目の来院から治療を開始することはありません。
初回は、歯列矯正治療を行うにあたってのカウンセリングが主になります。
矯正治療の概要の説明だけの場合もあれば、現在の歯並びの確認や、虫歯・歯周病の有無を確認などを行い、適応症例になりそうか等確認することもあります。
多くの場合「iTero(アイテロ)」という専用の3Dスキャナーを用いて口腔内を撮影しシミュレーションを行います。
そのデータを元に歯科医師から、部分矯正になるのか全体矯正になるのか、おおよその治療期間や費用の概算などの説明があります。
カウンセリングの行き先の医院を選定するのが難しいと感じる場合にはデンタルジュにご相談ください!
こちらの記事も参考に!
②精密検査
治療開始をお決めになられたら「精密検査」を行います。
矯正治療はさまざまな角度からの診断を踏まえて、歯並びだけでなく骨格や願望の変化なども診ていきます。
レントゲン撮影やお顔・口腔内の写真撮影、再度iTeroによるスキャニングなどを行い、矯正歯科治療の計画を立てるための詳しい検査で資料を集めます。
③検査結果と治療計画の説明
精密検査の診断結果を元に、矯正歯科医師が治療計画を立案します。
基本的にはiTeroで治療経過予想は確認できますが、生活習慣やお口周辺の癖などによって、計画通りに動かないこともあります。
さまざまな資料から総合的に分析を行い、治療計画を説明します。
治療をお決めになられたら、同意書のご説明と契約書へのサインをしていただきます。
④インビザライン治療スタート
ご契約完了後、アライン社へインビザライン作成を発注しますので、治療開始まで約90日ほどお待ちいただきます。
交換用アライナーが届いたら、いよいよ治療スタートです。
⑤リテーナーの定期交換と歯科医院の定期検診
月に1回来院し、マウスピースの交換と虫歯や歯周病の兆候は無いか、歯磨きのチェックと磨き方指導などもあります。
初めは1ヶ月に1回ですが、交換を自宅で行いながら、通院は2、3カ月に1回のペースになることもあります。(医院によって定期検診の間隔が変わることがあります)
この治療を1〜3年動的治療期間を継続しながら、少しずつ歯並びと噛み合わせを整えていきます。
⑥動的治療終了後の保定期間
動的治療が終了したら、歯の後戻りを予防するため、保定装置(リテーナー)を装着します。
インビザラインのリテーナーは同じようにマウスピースタイプになることがほとんどですので、これまで同様、保定期間の決められた1日の装着時間を守って継続して装着します。
また、歯科医院の定期検診も受けながら、後戻りしていないか、虫歯や歯周病になっていないかなどのチェックも引き続き行います。
インビザラインでどうやって歯が動く?
マウスピースといえば、噛み合わせの調整を行う治療や、スポーツの際にお口を怪我しないように保護するために使うイメージがあると思います。
ですから、歯列矯正で「どうやってマウスピースで歯が動くの?」と疑問に思う方もいるかも知れません。そこで、マウスピースでどうやって歯が動くのか、歯が動く仕組みをご説明します。
歯が動く仕組みはワイヤー矯正と同じです
インビザラインも歯が動く仕組みはワイヤーと同じです。「歯根膜」という歯を支えている顎の骨の周辺組織の働きを利用して動かします。
①矯正装置に押されて力が加わるとその力が歯根膜に伝わります。
すると歯が動いて押された側の歯根膜が縮み、押した側の歯根膜が伸びます。
↓
②歯根膜は歯と歯槽骨(顎の骨)の間を一定の厚みに保とうとする性質があります。
そこで押されて縮んだ側の歯根膜は間隔を開けるために骨を溶かして歯が動く隙間が生まれます。
また、伸びた側の歯根膜はその隙間を縮めようと新たな歯槽骨を作り、隙間が埋まります。
↓
③マウスピースは動かしたい歯に圧力がかかるように設計されています。
定期的に押す力が加わるようにマウスピースを交換することで、徐々に動かしたい位置へ歯を誘導する仕組みです。1枚のマウスピースで動かせるのは約0.25〜0.35mmです。
歯科医師の指示の下、定期的に新しいマウスピースと交換を繰り返します。
↓
④理想の歯並びに整った後は、保定期間に入ります。
動かした歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置(リテーナー)を毎日決められた時間装着することで、後戻りを予防します。
インビザラインの費用相場は?
インビザラインは歯科医院を対象に提供されるシステムのため、患者が直接アライン社で購入することはできません。
必ず歯科医院での精密検査を受けてのオーダーになります。
アライン社へ歯科医院が支払う費用が決まっていることから相場費用はありますが、自由診療になるので料金体系はクリニックごとに設定費用が異なります。
以下に、一般的な相場費用をご案内いたします。参考にしてみてください。
・部分矯正の場合 30~60万円
・全体矯正の場合 80~100万円程度
・複雑な症例の場合 100~140万円程度になることもある
治療開始前にかかる費用の相場
マウスピース矯正費用に関しては、治療開始前にかかる費用も加味しておきたいものです。
こちらに関しても、医院によって設定費用が異なりますので、参考程度になりますが、治療費とプラスして総額どれくらいになるのか、検討する際にトータルコストで見比べるようにしておきましょう。
・初回受診時(カウンセリング) 無料~5000円程度
・精密検査・診断 10,000~50,000円程度
・調整料 無料(治療費に含まれる)もしくは1回3,000~5,000円程度
・保定装置(リテーナー) 20,000~50,000円程度
・抜歯(1歯につき) 5,000~10,000円程度
医院によってはトータルフィー制度を設け、総額を事前に提示し、調整ごとに毎回費用がかかることのないように設定しているケースもあります。
医院によって費用はさまざまですので、事前にしっかり内容を確認しておきましょう。
インビザラインの治療期間の目安は?
インビザラインは、一般的には1年半から3年ほどかかると言われている治療方法です。
ただし症例に合わせたいくつかタイプに分かれています。歯並びの状態によって、交換枚数なども変わってくるため、治療期間が変わりますので、目安となる治療期間を装置のタイプ別にご紹介します。
部分矯正
全体を動かす必要がなく、軽度なズレなどを整えるだけで済むと診断された場合に用いる治療方法です。
インビザラインエクスプレス、インビザラインライト、インビララインGOがあります。
・インビザラインエクスプレス 3~4カ月 最大7枚まで
並べられるスペースがある前歯の軽微な乱れや、矯正後の後戻り症例などが対象のプランです。
「気になる部分だけ治したい」「短期間で安価に済ませたい」といったニーズに応える方法ですが、適応症例と診断されないと提案されないこともあります。
・インビザラインライト 最大5か月 最大14枚まで
こちらも軽度の不正歯列が対象のプランです。
矯正範囲に制限はありませんが、枚数が少ないため、部分矯正として用いられることが多い方法です。すきっ歯や出っ歯、ズレなど、重度ではない不正歯列の矯正に適しています。
・インビザラインGO 最大7カ月 最大20枚まで
比較的軽度な不正歯列が対象です。主に前歯の部分矯正に適したプランです。
アライン・テクノロジー社提供のスマホアプリで口腔内を撮影しアップロードすることで、すぐに治療可能かどうかを判断できる特徴があります。
全体矯正
奥歯も含め、全体的に歯を動かして咬み合わせも含め正しい位置に誘導する矯正方法です。
インビザラインモデレート、インビザラインコンプリヘンシブがあります。
・インビザラインモデレート 1年程度 最大26枚まで
中等度の不正歯列が対象となる全体矯正のプランです。奥歯も含め全体に動かすことができますが、コンプリヘンシブに比べて枚数は少ないので、適応症例と診断されれば、比較的リーズナブルに全体矯正を行うことができます。
・インビザラインコンプリヘンシブ 1年半~3年程度 最大99枚まで
比較的どのような歯並びでも適応可能と言われている矯正方法で「インビザラインフル」とも呼ばれるプランです。
最大99枚となっているため「交換枚数無制限」と提示している医院も多く、導入医院はこのタイプが一番多いです。
その他
インビザラインには、乳歯との混合歯列期から使用できる「インビザラインファースト」や、10代の時期に行う「インビザラインティーン」などのラインナップもあります。
成長期に合わせたお子さまの治療にも活用されている治療方法です。
治療期間は成長度合いによって個々に違いますので、歯科医師にお尋ねください。
インビザラインの「認定ランク」とは?
インビザラインには、歯科医師の年間症例数に応じて認定される「ランク」があります。
そのランクを目安にすれば、症例数が多い=経験豊富という目安にもなりますので、歯科医院選びの参考にする事もできます。
ただし、症例数が多いからといって腕が良いということに直結はしません。
中にはワイヤー矯正も選択肢として行う医院もあり、そのため症例数が伸びていないだけという医院もあります。
医院選びの際に参考にしていただくことはできますが、あくまでも目安としてお考えいただければと思います。
・レッドダイアモンドプロバイダー:年間1000症例以上
・ブルーダイアモンド・プロバイダー:年間750症例以上
・ブラックダイヤモンドプロバイダー:年間401症例以上
・ダイヤモンドプロバイダー:年間151症例以上
・プラチナエリートプロバイダー:年間101症例以上
・プラチナプロバイダー:年間51症例以上
・ゴールドプロバイダー:年間21症例以上
・シルバープロバイダー:年間11症例以上
・ブロンズプロバイダー:年間1症例以上
「インビザドクター」も目安のひとつ
認定ランクとは別に「インビザドクター」という称号があります。
インビザライン治療を検討中の方や医院選びで迷っている方が、安心して治療に望めるようにと、治療実績数をベースとし、専門的知識と技術を持ち合わせたインビザライン専門医として認定するものです。
インビザライン治療経験数が50症例以上のドクターのみを「インビザドクター」として認定し公式HPで紹介されています。
・インビザスーパードクター
インビザラインの治療経験数が累計50症例以上のドクターを「インビザスーパードクター」として認定しています。一般的に「インビザドクター」といわれるのはこの称号です。インビザライン矯正における確実な治療計画を立てるために必要な経験数として設けられました。
・インビザゴールドドクター
インビザライン治療経験数が累計100症例以上のドクターを「インビザゴールドドクター」として認定しています。
より的確な治療が行える必要な経験数として設けられている、ワンランク上の称号です。
・インビザプラチナドクター
インビザライン治療実績が累計500症例以上のドクターを「インビザプラチナドクター」として認定しています。
ゴールドドクターよりもさらにプロフェッショナルな治療が行える経験数として基準を設けられた最上級の称号です。
まとめ
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも信頼性の高さやさまざまな症例への対応力などから、多くの矯正歯科医師が導入している治療方法です。
国内シェア率も№1と称されており、医院選びの際にも比較検討しやすいかと思います。
ただしシェア率が高いだけに、安易に医院を選ぶと、経験が浅い歯科医師が治療することになるといった可能性もあります。
まずは導入している歯科医院をいくつかピックアップしてカウンセリングを受けましょう。
本文内で出てきた内容を参考に、確実な治療を受けられる医院や、希望のタイプのインビザラインの取扱いはあるかなども参考に選ぶことをお勧めいたします。
そして実際に検査を受け、自身の歯並びが対象になるかどうかも診断してもらいましょう。
デンタルジュでは、ご希望の通院エリアや取扱いがあるかなども加味しながら医院をお探ししてご案内しております。
医院選びに困ったら、ぜひ一度デンタルジュへご相談ください!
こちらも参考に!