歯の矯正をしたいと思っても、歯医者がたくさんあってどこに相談に行けばいいか分からない、という方は非常に多いです。
歯科矯正は非常に高額な治療費がかかるうえに、治療期間も一般的な全体矯正では約2年、保定期間もあわせると4年間程かかることも珍しくありません。
その一方で、矯正治療は自分の見た目に大きな影響を与え、歯科矯正を行ったことで口元のコンプレックスがなくなり、思いっきり笑えるようになった人もたくさんいます。
このようにリスクは大きいものの人生に非常にポジティブな影響を与える歯科矯正を行う歯医者は慎重に選ばなければいけません。
しかし多くの方が間違った矯正歯科の探し方をしています。とりあえずインターネットでよさそうな歯医者を探すのではなく、まず自分が何を求めているのかを明確にしなければなりません。
歯科矯正を探す人々と今まで8000件以上の相談実績をもつデンタルジュならではの知見を生かして正しい矯正歯科の選び方を解説します。
自分はなぜ歯列矯正をしたいのか明確にする
まずは、なぜ自分は歯列矯正をしたいのかを明確にしましょう。自分は何に悩んでいて、それをどのくらい強く解決したいと考えているのかを明確にするのです。
歯列矯正は前述したとおり、高額な費用と長期の治療期間を伴います。
そのため、「なんとなく」や「一時のノリ」でという感覚で矯正治療を開始することはできません。
自分の悩みが明確になっていない状態で、歯科矯正のカウンセリングに行っても無駄足になってしまう可能性が高いです。
なので、ちゃんと自分の悩みを明確にしたうえで歯列矯正をする歯科医院探しに臨みましょう。
歯列矯正が解決できるお悩み
一般的に歯列矯正をする理由になることが多いお悩みをご紹介します。
見た目が気になる
出っ歯等で口元の見た目が気になるから歯列矯正をしたいという人は多いです。友達との写真を見返した時に、自分の口元に少し落ち込んだり、人と会話している時に思いっきり笑えなかったりと、人によってはコンプレックスになってしまっている場合もあるでしょう。
もちろん「お見合い」「面接」「ビジネスの商談」等の場面で相手へのファーストインプレッションを左右するという影響もありますし、自分の精神衛生上もコンプレックスを抱えている状態は良くありません。
矯正治療は大変な治療ではありますが、一度行ってしまえば、その後一生、自信を持てる口元が手に入ると考えれば、良い自己投資だと考えられます。
健康上の問題を引き起こす
歯並びが悪いと健康上の問題を引き起こします。まず、歯磨きがしづらくなるので、虫歯や歯周病になりやすいです。さらに、噛み合わせが悪いと歯や顎に負担がかかりやすくなり、ひどい場合には顎関節症や肩こりにも繋がります。
その他にも噛み合わせが悪いことで咀嚼がしにくく、胃に負担がかかることもあります。
このように健康面でも様々な問題を引き起こす歯の不正咬合を歯列矯正で治療することで、いつまでも健康で自分の歯で食事を楽しむことができます。
矯正する歯科医院を探す際の6つのポイント
矯正歯科を選ぶうえで全員が気にするべきポイントは6つあります。
- 予算
- 通いやすさ
- 技術力
- 相性
- 治療法
- 自分の事情
予算
予算に関しては皆さん、当たり前に気にするポイントかもしれませんが、もしかしたら自分が想像していた矯正治療の費用相場がズレていたという可能性もあるので、しっかり確認するようにしましょう。
費用に関して自分で確認するべきポイントは、「いくらまでなら払えるか」「一括払いか分割払いか」の2点です。
全体矯正か部分矯正か、表側ワイヤー矯正か裏側ワイヤー矯正かマウスピース矯正かというように、治療方法によって治療費は異なります。また、医院によっても治療費は大きく異なる場合があります。正確な治療費に関しては、実際に検査をしてみないと分からないので、治療方法とその医院の相場感は事前に調査しておきましょう。
支払方法に関しても、分割払いに対応しているかどうかを確認する必要があります。また、医院によっては24回分割までは金利を医院が持ちますというような対応をしている医院もあるので、分割払いに関しても事前にホームページ等で確認しましょう。
矯正方法と費用の相場に関しては、こちらの記事で解説しているので見てみてください!
一点注意点としては、予算は非常に重要な要素ではあるものの、あまりにも安い矯正治療や予算を気にしすぎた医院選びをしてしまうと、数年治療したけど、結局歯が動かなかったとうことや、治療後に後戻りして再治療が必要になったりする恐れが高まります。
これは全てに言えることではございますが、安いのには安いなりの理由があるということです。
特に歯列矯正は自分の健康にも影響し、多額な費用と時間がかかる治療ですので、予算だけを偏重した医院選びには気を付けましょう。
通いやすさ
歯科矯正の治療は、中程度の症状で全体矯正を行う場合は2年ほどかかる場合が多いです。さらに矯正期間とは別に保定期間というものも矯正治療には存在し、これも大体矯正期間と同じくらいかかるといわれています。つまり合計で4年ほどかかります。
そして一般的にワイヤー矯正では一カ月に一回ほど通院が必要です。
このように長い期間を要する矯正治療では、通いやすい立地にある医院を選ぶことは多くの人にとって非常に重要な要素となります。
まずは、自分の家の近くか仕事場や学校の近くで探すのが良いでしょう。仕事場とご自宅の間で通いやすい場所があればそこでも構いません。なかには、歯医者のためだけに外に出るのが億劫だから、何かついでに遊びに行けるような大き目な街で治療をしたいという方もいるかもしれません。
次に通院の手段を気にしましょう。電車や徒歩であれば問題ありませんが、車や自転車の場合は、駐車場があるかどうかも事前に確認する必要があります。
そして最後に通院するとしたら、何曜日の何時に通院することが多いかです。中には、平日に休みがあり、その曜日で通院したいと考えている方もいるでしょう。そうしたらその曜日が定休日ではない歯医者を選ばなければなりません。このように自分の生活リズムにあわせて、医院の休診日も気にしましょう。
歯の矯正の期間に関してはの記事を参考にしてみてください
技術力
歯列矯正を行う目的は、言わずとも歯並びと噛み合わせを正しく整えることです。矯正治療はその医院の方針や担当する先生によって結果は全然異なってきます。ちゃんと自分が思った通りに治療が完了するには、先生の技術力を気にする必要があります。
しかし実際のところは治療をしてみないと、先生の技術力やきちんと治療ができるのかは分かりません。ですが、現代は多くの情報を事前に調査することができるので、どれほど信頼のおける医院かどうかを調べて、カウンセリングに行く医院を選ぶのが良いでしょう。
ホームページや口コミサイトを確認して、その医院の実績や評判を全てではないにしろ知ることができます。
先生の技術力があるかどうかを判断する情報として良く使われるのが、「資格」と「治療実績」です。
資格は主に、日本矯正歯科学会の認定医以上の資格を持っているかどうかが判断基準になります。
治療実績はその医院のホームページ等に書いてあることが多いですが、年間どれほど治療をしているか等の実績です。
マウスピース矯正メーカーである「インビザライン」はインビザラインでの治療実績に応じて「ゴールドプロバイダー」「プラチナプロバイダー」のように資格を提供しています。こういった外部機関が提供している資格を持っているかどうかはよい参考情報になります。
口コミに関しては、実際にその医院で治療をしている知り合いがいれば、その人に聞くのが良いでしょう。ただしなかなかそういった人もいないと思うので、Googleマップの口コミを確認したり、ポータルサイトやその他口コミサイトがあるので、そういったところが参考として活用できるでしょう。
口コミは実際にその医院にいった患者さんの生の声なので、非常に参考になる一方で誰がいつどこで書いたものか明確でないことが多いです。口コミが必ずしもその医院の本当の評価を反映しているものではないので、その点は気を付けましょう。
相性
これは先生とご自身の人柄的な相性や医院のスタッフとご自身の相性などです。これに関しては、実際に来院して、コミュニケーションをとってないと分からない部分なので、事前に調査することはできません。
ただ長期間お付き合いする先生やスタッフなので、カウンセリングにいった際には問題ないか確認するのが良いでしょう。
治療方法
歯科矯正には様々な矯正方法があります。大きくは全体矯正か部分矯正どちらが自分にあっているのか、ワイヤー矯正かマウスピース矯正どちらが自分にあっているのかという点について考える必要があります。
医院によって対応できる治療法が異なります。そのため、治療法別の特徴を知り、自分が治療したいと思える治療法に対応している医院にカウンセリングに行くのがよいでしょう。
全体矯正か部分矯正かについては症状で決まります。
ワイヤー矯正かマウスピース矯正かという選択に関しては、症状次第ではどちらでも自分の好みで選択できることもあります。そのため、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の特徴を確認して、自分にはどちらが向いているか判断しましょう。
ワイヤー矯正の特徴についてはこちら
マウスピース矯正の特徴についてはこちら
自分の事情
次に自分に特殊な事情等がある場合はそれも考慮します。
例えば、顎関節症にお悩みで外科的な処置が必要な可能性がある場合は、外科手術等にも対応している医院に相談にいった方がいいでしょう。
お子さんの矯正治療なら、小児矯正に力をいれている医院やキッズスペースがある医院が良いでしょう。
すでに他院で治療を行っており、セカンドオピニオンとして転院するなら、セカンドオピニオンに対応している医院を選ばなければなりません。
このようなご自身の特殊なご事情がある場合は、それも条件に加えるようにしましょう。
自分の条件に優先度をつけよう
今まで解説してきた、「予算」「通いやすさ」「技術力」「相性」「治療方法」「自分の事情」これらの条件に対してご自身で優先度をつけると、自分にあった医院選びがしやすくなります。
例えば立地を最優先として考えているのであれば、自分が通えるエリアを絞って、そこにある医院の中から選ぶということになります。
自分が絶対に譲れないポイントと多少譲ることができるポイントを整理しておくとスムーズに医院選びができます。
カウンセリングで何を確認するべきかを明確にする
実際は医院に行ってみて、先生やスタッフとコミュニケーションをとってみて、検査をしてみないと分からないことも多いです。なので、自分が気にしている条件についてはカウンセリングで先生に質問するようにしましょう。
事前に確認するべきことを整理したうえでカウンセリングにいった方が、良い時間になるでしょう。
例えば、最も優先度が高い技術力に関しては、その先生の実績と実際に通っている友人からの話で合格点で、次に優先度が高い通いやすさについても問題ない、ただ予算100万円を超えないかどうかという点と自分の症状がマウスピース矯正でも治療可能かの二点をちゃんと確認しよう。というように事前に自分の優先度と確認するべきことを明確にしておきましょう。
矯正歯科選びに使えるサービス
自分の条件と優先度がわかったら、次はそれをもとに医院を探していきます。代表的な矯正歯科の探し方をご紹介するので、ご参考にしてみてください。
デンタルジュ
全ての人が後悔をしない矯正治療ができるようになるために、矯正歯科探しを手伝ってくれるコンシェルジュサービスです。歯のプロであるコンシェルジュがLINEで詳しくヒアリングして、適切な矯正歯科をご紹介します。今まで8000件以上の相談実績があるので、自分一人で探すより、必ず良い医院に巡り会えます。
メリット
・矯正歯科探しのプロであるコンシェルジュが相談にのって自分に最適な医院を探してくれる
・歯科矯正についての知識を教えてもらえる
・自分で探す手間が省ける
・予約まで代行してくれる
デメリット
・とにかく費用を抑えたいという人には向いていない
デンタルジュは後悔のない矯正治療をコンセプトとしたサービスですので、費用を安くすることを最優先に医院探しを行いません。
google検索/googleマップ検索
google検索やgoogleマップを活用して、自分の通えるエリアの歯科医院を検索する方法です。「新宿 矯正歯科」のようにエリアと業態をかけ合わせて検索することで歯医者を探します。
メリット
・自分が通えるエリアの医院を検索できる
・大量の医院を比較することができる
・googleマップの口コミを確認できる
デメリット
・検索結果にでてくる医院が多すぎて選べない
・医院を比較するのに時間がかかる
・口コミ情報に惑わされてしまう可能性がある
口コミは非常に効果的な情報ではある一方で、口コミはあくまでその人個人の感想である場合が多かったり、悪い口コミが書かれていたとしてもそれは矯正担当の先生ではない場合は自分には関係ないかもしれないというように、情報の信頼性に書ける部分もあるので、口コミは慎重に情報として活用するべきでしょう。
ポータルサイト
矯正歯科ネットやEPARK歯科といった歯医者を探すためのポータルサイトがあります。こういったポータルサイトには非常に多くの医院情報が登録されているので、エリアや条件で絞り込んで検索して歯医者を探します。
メリット
・大量の医院を比較することができる
・口コミを確認できる
・自分の条件にあわせて検索できる
デメリット
・医院が多すぎて選べない
・医院を比較するのに時間がかかる
・口コミ情報に惑わされてしまう可能性がある
こちらもgoogle検索と似たような特性を持っていますが、異なるポイントとしては、矯正装置や支払方法などの条件でも絞り込んで検索できる点です。
家族や友人からの紹介
すでに矯正治療を経験している知り合いから、歯医者を紹介してもらう方法です。身近な人に矯正治療を経験した人がいて、かつその人が通っている医院がとても良い医院であり、自分の条件にもあっているのであれば、最も信頼できる歯科医院の選び方だといえます。
メリット
・知り合いが体験しているため信頼できる
デメリット
・医院を比較検討できないので偏った情報になってします
・矯正治療を経験した知り合いが少なく、自分にもあっている医院である可能性は低い
知り合いの紹介は非常に信頼のできる選択肢ではあるものの、そもそもそういった知り合いがいるかどうか、いたとしても自分の条件にもあうかは分からないという部分が大きなデメリットです。
かかりつけ医に相談する
普段、歯のクリーニングや虫歯治療などでお世話になっている歯医者に矯正の相談もしてみる方法です。
メリット
・すでに知っている医院なので信頼できる
デメリット
・その医院が矯正治療も行っているか分からない
・その医院が矯正治療に関しても信頼できる医院かは分からない
医院の雰囲気や先生に対して信頼できる医院というのが大きなメリットである一方で、矯正治療という面に関しても同様に信頼できるかは分かりません。矯正を担当するのは、普段関わっている先生ではなく外部の先生という可能性も高いため、事前にしっかりと確認する必要があります。
矯正歯科を選ぶ際によくある質問
矯正歯科と一般歯科の違いは何ですか?
一般歯科とは、虫歯治療やお口のクリーニングなどの保険診療も行っている医院のことです。一般歯科の場合は、矯正専門医の先生が常駐しているパターンと月に一回など、定期的に外部から矯正の先生が医院に来て治療をするというパターンがあります。後者の場合、通える日に制限があるので、事前にどちらのパターンか確認するようにしましょう。
矯正歯科とは矯正治療に特化した歯科医院のことです。矯正の専門医が開業し、院長として運営していることがほとんどなので、矯正歯科で条件にあう医院があるのであれば、矯正専門の医院の方が間違いはありません。
認定医とは何ですか?
日本矯正歯科学会が矯正治療について十分に知識と技術力をもっていると判断した場合に認定されるものです。認定医からさらに上位の称号として専門医、そしてさらに上位には臨床指導医として認定されます。一般的に認定医以上の資格を持っている先生は信頼できると判断されます。
認定医の先生でなくても、ちゃんと技術力と実績を持っている先生はたくさんいるので、近くに認定医の先生がいる医院がなくても安心して、自分にあった医院選びをしましょう。
カウンセリング時に何を聞くべきですか?
自分があらかじめ優先度をつけておいた条件に関して、その医院は条件を満たしているかを確認することが大切です。
技術力を一番に考えているのであれば、担当してくれる先生は矯正の専門医かどうかを尋ねたり、分割払いが条件であれば、分割払いができるかどうかを聞くべきです。
カウンセリングで確認するべきことについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ご参考にしてみてください。
歯科矯正に伴うリスクは何がありますか?
あります。
一番のリスクは思った通りに歯が動かないというリスクや後戻りして再治療が必要になってしまう場合でしょう。こういったことが起こらないように先生言われた通りに通院して、矯正装置を装着するべきです。
他には、多額な費用がかかることや数年単位の治療期間が必要なことです。経済的な計画や数年は通院して矯正装置や保定装置を装着するということを想定したうえで治療に臨みましょう。
マウスピース矯正のブランドはどうやって選ぶべきですか?
近年マウスピースブランドは非常に増えています。ブランドによっては、前歯の矯正だけに特化しているものや全体矯正もできるものなど対応している症例も様々で、また通院回数や費用も非常に幅広いです。
自分が何を重視するかを明確にしたうえで、それぞれのマウスピースブランドの特徴を確認して、選ぶ必要があります。
代表的なマウスピースブランについては、以下の記事でまとめておりますので、ご参考にしてください。
まとめ
歯科矯正は多額な費用が掛かり、数年の治療期間を要する、非常に大変な治療です。しかし、きれいな歯並びは見た目を美しくするだけでなく、前進の健康にポジティブな影響を与えます。特に歯の寿命を延ばすことにも繋がり、いつまでも自分の歯でおいしい食事を楽しめます。
この大変な治療を行うための歯科医院は慎重に選ぶべきです。矯正ができる歯科医院は全国に非常にたくさんあるので、いったいどこが自分に最適なのか迷う方も多いでしょう。
まずは、自分がどんな条件を優先度高く持っているのかを明確にしましょう。そのうえでその条件にあう歯医者さんに行って、初回の相談で自分の条件に当てはまるかを確認して矯正治療に臨みましょう。
自分一人ではちゃんと選べるか心配という方は、ぜひ「デンタルジュ」をご活用ください。今まで8000件以上の相談実績があるコンシェルジュがあなたにあった歯科矯正の医院探しを手伝います。全てLINEで完結して、もちろん利用は無料なので使わない手はありません。
👇デンタルジュについて詳しくはこちら👇