歯科矯正で顎関節症は改善する?悪化する?疑問にお答えします

  • 2023.10.192024.02.28
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歯科矯正を検討している方の中には、顎関節症の改善を望んでいる方もいるでしょう。

その一方で、逆に歯科矯正を受けることによって顎関節症になったり、症状が悪化したりしないか不安になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、歯科矯正で顎関節症は改善されるのか、それとも悪化するのかについて解説します。

そもそも顎関節症とは?

顎関節は食事や喋るなど、あごの動きをサポートするために欠かせない関節です。そして顎関節には、「関節円板」と呼ばれるクッションの役割をもつ組織があります。

顎関節症は、この関節円板がズレて、あごやお口にさまざまな症状が現れる病気のことです。

顎関節症の症状

顎関節症になると、以下のような症状が現れます。

  • 口を開けると音が鳴る
  • 噛み合わせに違和感を覚える
  • 口が大きく開けられない
  • 口を開けると痛みが出る
  • あごが疲れやすい

また、顎関節症になると、あごだけでなく身体にも以下のような影響を及ぼす可能性があります。

  • 頭痛/肩こり/腰痛
  • 耳鳴り/めまい
  • 目の疲れ/充血
  • 歯や舌の痛み
  • 味覚異常
  • 口腔乾燥

顎関節症の症状は多岐にわたり、個人差が大きいのが特徴です。早期の適切な対処で症状の軽減が期待できますが、放置すると悪化し日常生活に支障をきたすことがあります。

顎関節症の原因

顎関節症の原因はさまざまで、一般的には以下のようなことが挙げられます。

  • 歯並びや噛み合わせの悪さ
  • あごの酷使による顎関節の損傷や変形
  • ストレスによる筋肉の過緊張
  • 頬杖や猫背など生活習慣の影響 など

これらの原因の中には、単独で顎関節症を引き起こすものもあれば、複数の原因が重なって症状が出ることもあります。そのため、顎関節症の原因を正確に特定するには、歯科医院で詳しい検査と診断が必要となります。

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顎関節症が治療可能かどうかは、実際に歯科医院に行き、専門の先生にお話を聞くのが一番です。また、医院によって見解が異なることもあるので、複数の医院で話を聞いてみると良いでしょう。その際に、信頼できる医院選びをすることが重要です。

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顎関節症でも歯科矯正できる?

顎関節症の方でも、歯科矯正は可能です。

しかし、矯正装置をつけることによって噛み合わせが変化し、顎関節に負担がかかることがあります。また、顎関節症の症状が重度であれば、顎関節の治療を優先する場合があります。

顎関節症の方が歯科矯正を受ける際、症状や程度にあわせて適切な矯正装置を選択することが大切です。

歯科矯正の装置の種類には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などさまざまなものがあります。

ご自身ではマウスピース矯正を希望していても、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。どの装置が適切なのかは、精密検査を受け、担当の歯科医師とよく相談して慎重に検討しましょう。

歯科矯正で顎関節症は改善される?

結論から言うと、歯科矯正によって顎関節症の症状が改善されることがあります。

なぜなら、歯並びが整い噛み合わせが改善されると、噛む力がバランス良く分散されて顎関節への負担を減らすことができるからです。

ただし、顎関節症の原因が歯並びや噛み合わせ以外にある場合、歯科矯正だけでは改善しないことがあります。歯科矯正で顎関節症が改善されるかどうかは、適切な診査・診断を受ける必要があります。

歯科矯正中に顎関節症になる?

歯科矯正中は噛み合わせの位置が変化するため、一時的にあごに痛みや違和感などといった顎関節症の症状が現れることがあります。

また、マウスピース矯正で上下に装置をつける場合は、口の開け閉めが制限されてしまい、顎関節に負担を与えてしまうことも。

しかし、適切な治療計画と歯科医師の管理のもとで歯科矯正を行うため、そのリスクは最小限に抑えられます。

万が一、矯正中あごに違和感を覚えたり、痛みを伴ったりする場合は、担当の歯科医師と相談し、適切な処置を受ける必要があります。

歯科矯正中の顎関節症の症状は、ほとんどの場合一時的なものですが、放置すると悪化する可能性があるため注意が必要です。

また、顎関節症のリスクがある方は、事前に担当の歯科医師と相談し、適切な矯正装置を選択することが大切です。

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顎関節症と診断されたら

顎関節症は、歯科医師によるお口の診察や触診を行い、開口度や噛み合わせの状態などを確認します。また、レントゲン撮影やCT撮影を行って骨や軟組織の状態を確認することも。

このような検査を行い、顎関節症と診断された場合は、物理療法や行動療法などで治療するのが一般的です。

顎関節症の治療法

治療方法には、マウスピース療法、理学療法、薬物療法などがあります。また、生活習慣の見直しやストレスの軽減など、日常生活でできる対策もあります。

マウスピース療法

歯型にあわせて作製した特殊なマウスピース(スプリント)を使用して、噛むことによる顎関節への負担を軽減し、症状の緩和を目指す治療法です。

理学療法

マッサージやストレッチ、温罨法(おんあんぽう)など、あご周辺の筋肉の緊張をやわらげ、血行を良くします。また、筋肉に電気刺激を与えたり痛みをやわらげるレーザーを照射したりすることもあります。

薬物療法

顎関節症の薬物療法には、以下のようなものがあります。

  • 鎮痛剤:顎関節症による痛みをやわらげるために使用します
  • 筋弛緩薬:顎関節周りの筋肉の緊張をやわらげるために使用します
  • 抗うつ薬:ストレスが原因で顎関節症が悪化する場合、抗うつ薬が使用されることがあります

生活習慣を見直す

生活習慣の見直しで、症状の改善や予防につながることがあります。

  • 食べ物を噛むときは両側の歯で噛むように心がける
  • ストレスをため込まない
  • 睡眠時は枕の高さや寝姿勢に気をつける
  • 無理な口の開け閉めをしない

顎関節症の治療方法は、症状や進行度などによって異なります。症状が軽度の場合には、マウスピース療法、ストレスの軽減、日常生活の見直しなどが行われます。一方、症状が重度な場合には、外科手術が必要となることもあります。

まとめ

歯科矯正によって顎関節症の症状が改善される場合もありますが、悪化する可能性もあります。なぜなら、歯科矯正によって噛み合わせが改善され、顎関節の負担が軽減される一方で、矯正装置が原因で症状が悪化することがあるからです。

そのため、顎関節症の方が歯科矯正を受ける際には、症状や程度に応じた適切な治療計画が必要になります。歯科医師と相談し、正確な診断を受けたうえで、安心して歯科矯正を受けるようにしましょう。

デンタルジュでは患者さん一人ひとりに合ったベストな歯科医院をご紹介していますので、お気軽にご相談ください。

 

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