歯科矯正中に「虫歯」が出来たらどうなる?矯正中に虫歯にならないために

  • 2023.10.192024.02.28
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歯科矯正中は歯に装置をつけるため、虫歯が出来やすい環境にあります。そのため、矯正前の検査では虫歯がなかったにもかかわらず、矯正中に虫歯が出来てしまうことがあります。

出来てしまった虫歯は、そのまま放置というわけにはいかず、早めの対処が必要です。

そこで、本記事では歯科矯正中に虫歯が出来てしまったらどうなるのか、矯正中の虫歯を予防する方法などについて紹介します。

歯科矯正中に虫歯が出来たらどうなる?

歯科矯正中に虫歯が出来た場合、虫歯治療を優先して行います。なぜなら、虫歯を放置すると進行してしまうことに加えて、矯正がスムーズに進まないこともあるためです。

初期の虫歯であれば矯正治療を優先することもある

しかし、初期の虫歯であれば矯正治療を優先することがあります。

また、矯正過程が終盤の場合、矯正治療を優先し、保定期間に移行してから虫歯治療を行うこともあります。歯科矯正中の虫歯治療は、矯正方法によって対応が異なります。

ワイヤー矯正中に虫歯になった場合

ワイヤー矯正の場合は、虫歯が出来た箇所によって対応が異なります。たとえば、噛む面に出来た虫歯は、ブラケットやワイヤーなどがついたままでも虫歯治療が可能です。

また、ブラケットの周囲や歯と歯の間などに出来た虫歯は、ブラケットやワイヤーがついたままでは虫歯治療が行えないため、一旦外して虫歯治療を行います

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マウスピース矯正中に虫歯になった場合

マウスピース矯正は取り外しができるので、矯正前と同様に虫歯治療を行うケースが多いです。

しかし、虫歯が大きいとマウスピースが合わなくなる可能性があります。その場合、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。

いずれも小さな虫歯であれば、削って詰めるだけで済むため1回で完了します。しかし、大きな虫歯や神経まで到達した虫歯は、複数回の通院が必要です。

そのため、矯正治療を中断しなければならず、治療期間が延びてしまうこともあります。

歯科矯正中は虫歯が出来やすい理由

歯科矯正中は虫歯が出来やすい傾向にあります。そのため、矯正前の検査では虫歯がなかったにもかかわらず、矯正中に虫歯が出来てしまったという方は少なくありません。

なぜ矯正中は虫歯が出来やすいのでしょうか。その理由は以下の通りです。

・汚れがつきやすい
・歯磨きが難しい
・口の中が乾燥しやすい

汚れがつきやすい

ワイヤー矯正の場合、矯正治療が終わるまで歯の表面にブラケットとワイヤーはつけたままになるため、食べかすや歯垢が溜まりやすいです。

特に矯正開始直後はまだ歯並びが整っていません。

そこに凸凹があるブラケットをつけるので、汚れがつきやすい状態になります。また、マウスピース矯正も歯を動かすために「アタッチメント」という装置を歯の表面につけます。

ブラケットよりも小さな装置で数も少ないのですが、周囲に汚れが溜まりやすく虫歯の原因となることもあります。

どの矯正方法も矯正前よりも虫歯が出来やすい傾向にあるため、矯正中は虫歯にならないように丁寧なケアが大切です。

歯磨きが難しい

ワイヤー矯正では、ブラケット・ワイヤー・バネ・ゴムなどさまざまな装置がついたままになります。歯ブラシをあてても毛先まで届かないことが多く、セルフケアは困難です。

また、マウスピース矯正は取り外しが可能で普段通りに歯磨きができるため、虫歯が出来にくいと言われています。しかし、虫歯になるリスクがないわけではありません。

食事をしたあと歯磨きせずに再装着すると、マウスピースと歯の間に食べかすや汚れを閉じ込めてしまうため、虫歯が出来やすくなることがあります。

口の中が乾燥しやすい

マウスピース矯正の場合は、口の中が乾燥することで虫歯のリスクを高めてしまうことがあります。

マウスピース矯正は1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。そのため、装着中は歯に唾液が流れにくく、口の中が乾燥しやすい状態になります。

口の中が乾燥すると虫歯菌が繁殖しやすくなるため、虫歯が出来やすくなるのです。

また、唾液には食べかすや細菌を洗い流す自浄作用があります。マウスピースを装着すると歯に唾液が届きにくくなるため、虫歯になるリスクを高めてしまいます。

歯科矯正中の虫歯を予防する3つの方法

歯科矯正をスムーズに進めるためにも、矯正中の虫歯予防は重要になります。ここでは、歯科矯正中の虫歯を予防する3つの方法について紹介します。

セルフケアを丁寧に行う

どの矯正方法であっても矯正中のセルフケアは重要です。特にワイヤー矯正では、歯に装置がついているため、歯ブラシが届きにくくなります。通常の歯磨きでは毛先があたりにくいので、歯間ブラシタフトブラシなどを使って磨く必要があります。

ブラケットの周囲、ワイヤーの下など鏡を見ながら1本1本丁寧に磨くのがコツです。

また、マウスピース矯正の場合は、通常通り歯磨きができるので、歯と歯の間や歯ぐきの境目を歯間ブラシやフロスを使って汚れを落としましょう。

矯正中は間食を控える

矯正中は虫歯のリスクが高まるため、間食を控えるのも一つの手です。

ジュースやチョコレートなど甘い飲食物は、虫歯菌の働きを活発にさせてしまいます。また間食の回数が多くなると、お口の中が常に酸性の状態が続くため、虫歯が出来やすい環境になります。

とはいえ、間食が好きな方もいるでしょう。矯正中の間食は無理に我慢する必要はありません。

時間や回数を決めて食べる、キシリトールなど虫歯になりにくい甘味料にする、食べたあとは歯磨きするといった工夫をするだけでも虫歯予防につながります。

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定期的にクリーニングを受ける

矯正中は定期的にクリーニングは必須となります。いくら丁寧に歯磨きをしても、毛先が届きにくい歯と歯ぐきの間やブラケット周囲には汚れが溜まるものです。

歯科医院のクリーニングでは、歯ブラシでは落としきれない汚れまでしっかり落とすことができます。また、歯質を強化するフッ素塗布を行うところもあります。

クリーニングの頻度はお口の中の状態にもよりますが、矯正装置を調整する際に一緒に受けておくと安心です。

こちらも参考に:矯正治療中は虫歯になりやすい!虫歯予防でキレイな歯と歯並びを手に入れましょう

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まとめ

矯正装置がついていると歯ブラシが難しく汚れがつきやすい状態になるため、矯正中に虫歯が出来てしまったという方は少なくありません。矯正中に虫歯が出来た場合、虫歯治療を行います。

小さな虫歯であれば削って詰めるだけで済みますが、大きな虫歯は矯正治療を中断して虫歯治療を優先することもあります。

虫歯治療を優先することで治療期間が延びてしまうこともあるので、矯正中は虫歯にならないように丁寧なケアと定期的なクリーニングで予防することが大切です。

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