若い方や社会人の方を中心に人気の高い「インビザライン」は、数あるマウスピース矯正の中で今最も普及している治療方法です。
現在でも新しい機能や素材が追加され、進化を続けています。
この記事ではインビザラインの特徴やメリット・デメリット、治療方法などについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インビザラインはどんな矯正方法?
インビザラインというのは透明なマウスピース装着し歯全体を綺麗に並べていく矯正方法です。
歯科医師が送った患者さんの歯型やレントゲン写真などのデータをもとに、アメリカのアライン・テクノロジー社がその人専用のマウスピースを作ります。
そのコンピューターに基づいて緻密に作られたマウスピースを患者様自身で1日20時間以上装着し、7~14日おきに交換しながら歯を整えていく治療法です。
インビザライン矯正の治療期間は症例によって様々ですが1年半~2年ほどかかるのが一般的でしょう。
インビザラインのメリットデメリット
インビザラインはマウスピース矯正の中でも特に優れた技術ですが、メリットがあればデメリットがある事も事実です。
実際に治療を始めて「こんなはずじゃなかった…」と後悔しない為にも、メリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
◇インビザラインのメリット
1. 薄い透明なマウスピースを使用するのでワイヤー矯正ほど目立たない
2. 計画的・段階的に歯を動かしていくので、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
3. 自分で取り外しが出来るため、食事やブラッシングを快適に行うことが出来る
4.金属で口腔内が傷つかない、金属アレルギーの心配がない
5. ホワイトニングも同時に出来る
インビザラインの大きなメリットは「矯正器具が目立たないこと」です。器具の目立ちやすいワイヤー矯正とは違い、透明で薄いマウスピースを使用するため装着していても器具が目立ちにくく、矯正していることがバレにくいです。
そのため、人前で話す機会が多い方や人目が気になって矯正に挑戦できなかった方に人気が高いです。
他にも一度装着したら自分外すことができないワイヤー矯正に比べてインビザラインはマウスピースの装着を自由に行うことができます。
そのため結婚式などのイベントでもマウスピースを外して行うことができます。
他にも金属アレルギーでも安心して治療ができることや、マウスピースを外して普通に歯磨きができるので虫歯や歯周病になりにくいといった特徴があります。
◇インビザラインのデメリット
1. 歯並びや骨格によっては使用できないケースが多い
2. 装着時間を守らないと治療の効果がでない
3. 外している時間が長くなると、マウスピースがはまらなくなったりフィットしなくなる
4. 洗浄、保管などの自己管理が必要
5. 自己理由で紛失した場合、再制作の費用が発生することがある
6. 歯科医師の技術に左右される、または専門医が少ない
7. 装着したままジュースやスポーツドリンクを飲むと広範囲で虫歯になるリスクがある
8. 歯周病やインプラントの場合は使用できない
残念ながら、デメリットの面があるのも事実です。インビザライン矯正は比較的新しい治療法ということもあり、まだまだ適応できるケースが少ないことが大きなメリットでしょう。
特に難症例や骨格に問題がある人、複数の抜歯が必要な人はインビザライン矯正だけでは、治療ができない場合もあります。
そしてインビザラインの大きな特徴は、患者さん自身でマウスピースを交換しながら装着していくことです。
そのため、しっかりとマウスピースの自己管理ができないと、治療期間が遅くなったり、歯が計画通りに進まないなどのデメリットがあります。
インビザライン矯正がおすすめな人
1.見た目や発音が気になるお仕事をされている方
2. 食事や歯磨きに制限がかかるのが嫌な方
3. マウスピースの管理がご自身で出来る方
4. 矯正中でも思い切り笑いたい方
5. 口内炎が出来やすい方
6. アレルギーがあり金属のワイヤーが使えない方
7. 大事なイベントがある方
8.スポーツや楽器を演奏される方
インビザラインは矯正器具が目立たないことが大きなメリットでもあるため、人前で話す機会が多い方や、矯正中の見た目が気になる方におすすめです。
また、虫歯や歯周病のリスクが高い方もインビザラインでは通常と同じようにケアができるので、おすすめの矯正方法と言えます。
インビザライン矯正の治療の流れ
ここでは、一般的なインビザライン治療の流れについてご紹介していきます。ケースによって、他の処置が追加されることもありますが、大まか流れは以下の通りになります。
◎初診
カウンセリング、口腔内診査、治療方針や費用や期間などの説明
↓
◎1回目の来院
3D光学スキャニングで型取りし、そのデータを米国アライン・テクノロジー社に送信
↓
◎2回目の来院
専門のオペレーターによって作成されたデジタルな治療計画をもとに、インビザライン専用のシュミレーションソフトで治療計画の修正と確認こうして出来上がった治療計画に基づくマウスピースを米国アライン・テクノロジー社に発注
↓
◎3回目の来院
虫歯・歯周病がないか最終チェック
OKならばマウスピース装着スタート!
(この時にすべてのマウスピースを受け取る)
↓
◎4回目以降の来院
主に歯科医院のチェック(およそ1~3年の期間)
初月は月に1回、その後2~3か月に1回
◎治療完了後の来院
保定装置の装着(1~3年間 歯の後戻り防止)
まとめ
インビザライン矯正は自費診療となりますが、周囲の目を気にせずに日常生活を送れる、口腔内の違和感、痛みの少ない矯正方法です。
しかしまだ従来型のワイヤー矯正ほどの確実性があるかどうかは、歯医者さんの技術や実績によって差がある事も事実です。
安易に治療費が安かったり通いやすい場所のクリニックを選ぶのではなく、症例数や実績をの多い専門医のいるクリニックを探す事も考慮しましょう。
そしてメリット・デメリットをきちんと把握したうえで、これからの矯正の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
歯科矯正について気になることがあれば、ぜひデンタルジュへご相談ください!
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