部分矯正の適応範囲は?矯正方法の適切な判断とは

  • 2024.04.12
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部分矯正とは?

部分矯正の特徴

部分矯正は、歯列の全体ではなく、特定の部位のみを対象に行われる矯正治療のことです。

この治療は、主に見た目に影響を与える前歯など、特定の範囲の歯並びを改善したい場合に選択されます。

部分矯正は、全体的な歯並びは良好だけれども一部に問題がある場合や、矯正治療の期間や費用を抑えたい場合に選ばれることが多いです。

部分矯正の治療方法

部分矯正には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、様々な種類の矯正装置が使用されます。

治療方法は、患者の歯並びの状態や矯正を希望する範囲、治療期間、予算などに応じて、歯科医師が最適なプランを提案します。

 

表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、ブラケットという装置を歯の表面に取り付け、そこにワイヤーを通し、ワイヤーの引っ張る力を利用して歯を動かしていきます。

あらゆる症例に対応していて、比較的費用が安いことが特徴です。また、最も歴史が長く、一般的な矯正方法になります。

 

裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、表側ワイヤー矯正と同じくブラケットとワイヤーを使って矯正する方法になります。

歯の表側に装置を装着する表側ワイヤー矯正に対して、裏側ワイヤー矯正は装置を歯の裏側に装着するため目立たなく、矯正しているのに気づかれにくいことが特徴です。

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、動かしたい歯並びに合わせて透明のマウスピースを作成し、歯を動かしていく矯正です。

上記のブラケットとワイヤーを使った矯正方法は歯に固定して取り外しができないのに対して、マウスピース矯正は取り外しが可能で食事や歯磨きなどの際にマウスピースを外して普段通り行えることが大きな特徴になります。

 

部分矯正の治療期間

部分矯正の治療期間は、矯正する範囲や目的、患者さんの口腔内環境や治療への協力度によって大きく異なりますが、一般的には6カ月〜1年半程度とされています。しかし、個人の状況によってはこれより長くなる場合もあります。

部分矯正のメリット

①短期間で治療ができる

限定された範囲の矯正のため、全体矯正に比べて治療期間が短くなります。

 

②治療費用を抑えられる

治療範囲が狭いため、全体矯正と比較して低コストで治療を受けることができます。

 

③目立たない治療ができる

矯正する範囲が限られているため、装置が目立ちにくく、日常生活における見た目の影響が少ないです。

 

④日常生活への影響が少ない

部分矯正は取り外しが可能な装置を使用することもあり、食事や歯磨きがしやすいです。

 

部分矯正のデメリット

①適用できる症例が限られている

全体の歯並びや咬み合わせの問題を解決できないため、部分矯正が適用可能な症例は限定的です。

 

②全体のバランスを整えることが難しい

部分的な治療により、全体の歯並びや咬み合わせの調整が完全ではないため、期待した結果を得られない場合があります。

 

③再治療の可能性

部分矯正後、将来的に全体矯正が必要になる場合があります。

部分矯正の適応範囲は?

部分矯正は前歯だけで適用されるの?

部分矯正は、多くの人が前歯のみを対象に行われると考えがちですが、実際にはその適用範囲はもっと広いです。

前歯だけではなく、歯列の一部分、例えば側面の歯に対しても行われることがあります。

この治療は、全体的な歯並びは比較的良好であるものの、一部に問題があるケースに特に有効です。

部分矯正が可能な症例

部分矯正は以下のような症例に適しています。

 

①軽度から中等度の歯列不正

わずかに歯がズレている、または軽度から中等度の歯列の乱れがあるケースに適しています。

 

②特定の歯の位置調整

他の歯科治療、例えばブリッジやインプラントのために特定の歯を動かす必要があるケースに適しています。

 

③矯正治療の再治療

過去に矯正治療を受けたが、一部の歯並びが再度悪化したケースに適しています。

部分矯正で対応が難しい症例

部分矯正では対応が難しい症例もあります。

 

①全体的な歯並びや咬み合わせの大幅な改善が必要な場合

部分矯正は歯列の一部の歯を矯正する方法なので、全体のバランスや複雑な咬み合わせの問題を解決する必要があるケースには対応が難しいです。

 

②顎の骨格に問題がある場合

顎の位置が原因で発生している歯並びの問題など、骨格レベルでの矯正が必要なケースは部分矯正で対応することが困難です。

 

部分矯正は、適切な症例選定が成功の鍵を握ります。自分の歯並びが部分矯正で改善可能かどうかを知るためには、専門の歯科医師による詳細な診断が必要です。

矯正治療を検討する際は、歯科医師との十分な相談を通じて、個々の状況に最適な治療計画を立てることが大切です。

 

全体矯正とは?

全体矯正の種類

ここまで、部分矯正について説明してきましたが、全体矯正とはどのようなものなのか説明していきます。

全体矯正は、口腔内のすべての歯に対する矯正治療で、歯並びや咬み合わせの全般的な改善を目指します。

この方法には複数の種類があり、患者さんの状態やニーズに応じて選択されます。

全体矯正の方法は、部分矯正と同様に、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。具体的には、以下のような種類があります。

  • ブラケットを歯の表側につける表側ワイヤー矯正
  • ブラケットを歯の裏側につける裏側ワイヤー矯正
  • 見えやすい上の歯はブラケットを裏側につけ、
    みえにくい下の歯はブラケットを表側につけるハーフリンガル矯正
  • インビザライン・キレイライン・アソアライナー・クリアコレクトなどの
    マウスピース矯正

全体矯正の治療期間

全体矯正の治療期間は、患者さんの歯並びの状態や治療の目的によって大きく異なりますが、一般的には2年~3年程度が目安です。

定期的な調整や装置のメンテナンスが必要で、治療期間中は歯科医師の指示に従って管理することが重要です。

部分矯正と全体矯正の費用比較

部分矯正は治療範囲が限定されるため、全体矯正に比べて費用が抑えられる傾向にあります。

一方で、全体矯正は全ての歯を対象とするため、より高額になることが一般的です。

費用の目安は以下の通りです。

  部分矯正 全体矯正
表側ワイヤー矯正 30万円〜60万円 60~100万円
裏側ワイヤー矯正 40万円〜70万円 100~150万円
マウスピース矯正 20万円〜60万円 80~100万円

 

最終的な費用は、矯正範囲や症状の程度、治療期間、歯科医院などによって異なります。

具体的な費用については、治療前に歯科医院で相談し、見積もりを取得することを推奨します。

部分矯正を行う注意点

部分矯正では、以下の点に注意が必要です。

 

①詳細な診断と計画

部分矯正が適切な選択かどうかを判断するためには、専門の歯科医師による詳細な診断と治療計画の策定が不可欠です。

 

②全体のバランスの考慮

部分的な治療にもかかわらず、全体の歯並びや咬み合わせのバランスを損なわないよう、慎重な治療が求められます。

 

③保定期間の重要性

治療完了後も、矯正した歯が元の位置に戻らないよう、リテーナーなどの維持装置の使用が重要です。維持期間中の正しいケアが、治療結果を長持ちさせる鍵となります。

まとめ

部分矯正は、全ての歯ではなく特定の部位のみを矯正する治療方法です。全体的に軽度の症状で、前歯など目立つ部分の歯並びのみを改善する場合に適応されます。

矯正方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあり、患者の状態や希望に応じた最適なプランが提案されます。

部分矯正の治療期間は6カ月〜1年半程度で、特定の範囲の矯正や軽度から中程度の症状に適しています。

全体的な歯並びや咬み合わせの大幅な改善が必要な場合や顎の骨格に問題がある場合には適していません。

治療前に歯科医院で相談し、自分に合った治療方法を選択することをおすすめします。

 

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