矯正治療で「抜歯」が必要なケースと必要でないケース!抜歯をする目的は?

  • 2021.09.142021.09.28
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矯正治療を考えた時に、不安材料の一つとして「抜歯」が挙げられるのではないでしょうか?歯科矯正では健康な歯であっても歯をキレイに並べる上で抜歯が必要なケースが多いです。

今回は、矯正治療において抜歯が必要なケースと、非抜歯でも対応可能なケース、抜歯が必要な理由などについてお話ししていきます。ぜひ参考にしてみてください。

矯正治療に「抜歯」が必要な理由


 

矯正治療で抜歯が必要になる理由としては主に4つあります。

 

  • 歯がキレイに並ぶためのスペースを確保する
  • 上下の噛み合わせのズレを修正する
  • 口元の出っぱりを引っ込める
  • 前歯の位置や角度の改善

 

 

以上の4つが挙げられますが、基本的に歯をワイヤーで並べるだけではキレイな歯並びにならない、または噛み合わせが改善されないような場合は抜歯が必要になります。

最近は食生活などの変化により骨格が以前よりも小さい人が増えてきました。

そのため、顎のサイズに対して歯が大きすぎてしまい歯が並びきれず歯が凸凹になってしまっている、前歯が前に突出してしまっているなどの問題が出やすくなってしまっています。

抜歯を行うことで、歯がキレイに横に並ぶスペースを作り出してあげ、ワイヤーなどの矯正装置によって歯を動かしていきます。

特に日本人は欧米人に比べても顔が小さく、顎の骨が狭いので矯正治療で抜歯が必要になるケースは7〜8割にもなると言われています。

そのため、基本的に矯正治療を行う場合は「抜歯」も一緒に行う可能性が高いという頃を理解しておきましょう。

矯正では「便宜抜歯」になる

矯正治療で抜歯を行う場合には「便宜(べんぎ)抜歯」という名目で歯を抜くことになります。便宜抜歯とは、名前の通り便宜的に抜歯を行い歯を並ぶスペースを確保するために行うものです。

便宜抜歯は矯正治療の一部になりますので、残念ながら保険治療の適応にはならず「自費治療」になります。

1本あたり5000円ほどの抜歯代がかかりますので、理解しておきましょう。

便宜抜歯は、矯正を行う医院で一緒にしてもらえる場合もあれば、矯正専門の医院では抜歯などの一般歯科に対応していないこともあるので他の歯科医院を紹介されることもあります。

ご自身の通いたい歯科医院が抜歯も一緒にしてくれるのか、事前にリサーチし、もしできない場合にはもう1つ歯科医院を探しておきましょう。

矯正専門医院であれば、抜歯をしてもらえる医院を紹介してくれることもあります。

 

抜歯の可能性が高い歯並び

ここでは、矯正治療をするにあたり抜歯をする可能性が高い歯並びをいくつかご紹介していきます。

もちろん、ここに挙げていても抜歯が必要ないケースや、ここに挙げていなくても抜歯が必要になるケースなどもありますので、理解しておきましょう。

 

 

  • 歯がデコボコに生えている
  • 前歯(上下または、どちらか)が以上に突出している
  • 親知らずが生えている
  • いくつかの歯が内側または外側に飛び出している
  • 犬歯が目立つ
  • 過剰歯がある
  • 顎に対して歯のサイズが大きい

 

 

以上で挙げた歯並びに当てはまる方は、抜歯の可能性が高くなります。

特に歯がデコボコしてしまっている、出っ歯の状態になっている人は歯が並ぶスペースがないために抜歯は必須になることが多いようです。

また、親知らずが生えている場合も特殊なケース(歯を失ってしまった部分をカバーするなど)を除いては基本的に全て抜歯するということを理解しておきましょう。

もし親知らずが4本全て生えている+便宜抜歯として4本(上下左右)の第一小臼歯を抜く必要がある場合は、最大で8本もの歯を抜かないといけないケースもあります。

抜歯が必要ないケース

抜歯が必要ないケースとしては、抜歯をしなくても歯が並ぶスペースがある場合や前歯のみを動かす部分矯正などが当てはまります。

特に、前歯など歯の間に隙間が空いている「すきっ歯(正中理解や空隙歯列)」の方は、抜歯をしなくても矯正器具のみで歯をキレイに並べることができます。(抜歯をすることもあります)

抜歯なしで治療する方法


最近では、非抜歯を推奨している医院も多くなってきました。そこで抜歯の代わりに歯を並べる方法をいくつかご紹介していきます。

奥歯を後ろに移動させる

奥歯を矯正器具で後ろに移動させることで、前方に歯が並ぶスペースができるため抜歯が必要なくなります。

歯列の幅を広げる

私たちの歯列(歯の並び)はUの字型をしていますが、この形を外に広げることで歯の間にスペースを作り、歯を正常な位置へ動かしやすくしていきます。

歯を少し削る

最後の方法は、歯と歯の間を少し削る「ディスキング」という処置を行うことで、歯の間にスペースを作り歯を並べていくものです。

マウスピースを使うインビザライン矯正では、このディスキングをすることが多いです。

歯はいくつかの層になってできていますが、一番表面にあるエナメル質は約1mm〜2mmほどの厚さになります。ディスキングではほんの0.25mmほど削る程度ですので、基本的に歯に問題はありません。

人によっては知覚過敏のような症状が出ることもありますが、しばらくすると落ち着くことがほとんどです。

しかし、ディスキングではごく少量しか削れないために、軽度の不正咬合などにしか適応できないということを理解しておきましょう。

抜歯は正しい噛み合わせにするためにも必要な処置

「できれば健康な歯は抜きたくない…。」そう考える気持もわかります。

しかし抜歯をすることで歯が正しい位置へと並ぶようになり、今まで正常でなかった噛み合わせが合うことで顎への負担が減り、咀嚼機能が改善されます。

健康な歯が残っていても歯並びが凸凹であったり噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病、顎関節症などのトラブルを起こすリスクが将来的にどんどん高くなっていきます。

抜歯に対するネガティブなイメージよりも、抜歯をすることで得られるメリットをイメージしながら矯正治療を進めていきましょうね!

 

まとめ

矯正治療で抜歯が必要になった場合は「便宜抜歯」といって、歯が並ぶスペースを確保するために便宜的に抜歯をおこなっていきます。

この便宜抜歯は保険適応にはなりませんので、矯正治療代に+で1本5000円あたり追加されていくということを理解しておきましょう。

抜歯が必要になるケースの多くが、歯がデコボコに生えてしまっている、前歯が前に突出してしまっているというものです。逆に歯と歯の間に隙間がある正中離開や、前歯部分のみを矯正する部分矯正では抜歯が必要ないことが多いです。

健康な歯を抜くということでマイナスなイメージを持たれがちですが、抜歯は美しく健康な歯並びに必要な処置であるということを知っておきましょう。

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