顎が小さいと歯並びにどんな影響を与える?顎が小さい人の歯科矯正

  • 2023.09.012024.02.29
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「顎が小さいのが気になる」

「顎が小さいのを治すには?」

「顎が小さいと歯並びが悪くなる?」

顎が小さい人の中には、このような悩みや疑問を持つことは少なくありません。顎が小さいと見た目だけでなく、歯並びに悪影響を与えてしまうことがあります。

そこで今回は、顎が小さくなる原因歯並びに与える影響矯正方法などについて紹介します。

顎が小さい人の歯列矯正

昔と比べて現代では、硬い物を食べる機会が減り、よく噛んで食べる習慣がなくなっているため、顎の小さいという人は多いです。

顎が小さいと小顔に見えてメリットに感じられますが、歯並びや身体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。

顎が小さいとどんな弊害がある?

顎が小さいと以下のような弊害が生じる可能性があります。

  • 歯並びが乱れやすい
  • 顎関節症になりやすい
  • Eラインが整わない
  • 睡眠時無呼吸症候群になりやすい

歯並びが乱れやすい

顎が小さいと、永久歯が生えるスペースが足りなくなります。歯列からはみ出したり重なりあって生えたりすることが多く、乱れた歯並びになりやすいです。

顎関節症になりやすい

顎関節症とは、口を開けたときに顎関節が鳴る、口を大きく開けられない状態のことです。

顎が小さい人は、歯並びの乱れによって噛み合わせのバランスが悪くなるため、顎関節症になるリスクが高まります。

Eラインが整わない

Eラインとは「エステティックライン」のことで、鼻の先端と下顎の先端を結ぶ線のことです。横顔の美しさの基準として用いられており、上唇と下唇がEラインよりもやや内側にあると美しいとされています。

顎が小さい人は歯並びの乱れによって、Eラインよりも唇が外に出てしまうことが多く、いわゆる「口ゴボ」といった状態になりやすいです。そのため、横顔にコンプレックスを持ってしまうことがあります。

睡眠時無呼吸症候群になりやすい

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中の呼吸が止まってしまう状態のことです。

いびきや無呼吸の回数が増え、日中に眠くなり日常生活に支障をきたすことがあります。顎が小さいと気道が狭くなりやすいため、睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高まります。

顎が小さいとどんな不正咬合になる?

不正咬合とは出っ歯やすきっ歯など歯並びが悪い状態のことを指します。

不正咬合は見た目だけでなく、虫歯・歯周病になりやすかったり口臭の原因になったりすることも。顎が小さい人は以下のような不正咬合になる可能性があります。

  • 叢生(そうせい)
  • 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
  • 反対咬合(はんたいこうごう)

叢生(そうせい)

叢生とは、歯が歯列からはみ出して生え、ガタガタした歯並びのことです。

顎が小さいと永久歯が生えるスペースが足りなくなり、重なりあって生えてしまいます。また、八重歯も叢生の一種です。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突とは、いわゆる「出っ歯」のことで、上顎の前歯が前方に突出した歯並びのことです。顎が小さいと歯が並ぶスペースが足りないため、出っ歯を生じることがあります。

しかし、出っ歯の場合は上顎の歯が前方に出ているため、顎が小さく見えてしまうことがあります。

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反対咬合(はんたいこうごう)

反対咬合とは、上顎よりも下顎が前方に突出した状態のことです。「受け口」とも言われています。上顎が小さい、または下顎が大きい場合に生じます。

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日本人は顎が小さい人が多いため、歯並びが悪くなってしまう方が多いです。
歯並びが悪いと機能的にも見た目的にもデメリットがあるので、歯列矯正で治療することがおすすめです。

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顎が小さくなる原因

顎が小さくなってしまう原因は、大きくわけると遺伝による先天性のものと、日常の癖などによる後天性のものがあります。

特に骨格は遺伝性が高く、顎の骨も両親や祖父母の遺伝による影響が大きいです。顎が小さい場合は、顎の骨の成長が完了する10歳頃までに適切な処置を行えると顎の成長を促すことが可能です。

後天性の場合、食生活や習慣などが挙げられます。近年ではやわらかい食べ物が増え、噛む力が弱くなり顎の発達が遅れていることもあります。

顎の発達を促すためにも、根野菜や乾物など硬い食べ物を選んだり、トレーニングを取り入れたりする必要があります。

顎が小さい場合の矯正方法

顎が小さい子どもの場合、顎の成長をコントロールする治療やトレーニング、よく噛んで食べることで改善が見込めます。

成人で顎が小さい場合は、抜歯等で歯が並ぶスペース作り、以下のような矯正方法で矯正治療することが可能です。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけて、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。昔からある治療方法で、豊富な実績があり、ほとんどの不正咬合に対応しています。

ただし、ワイヤー矯正は装置が金属製であったり、凸凹していることから目立ちやすいデメリットがあります。

また、矯正が完了するまで装置がついているため、歯磨きを怠ると虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、専用のマウスピースを1日22時間以上装着し、1~2週間ごとにマウスピースを交換して少しずつ歯を動かす方法です。

ワイヤー矯正と比較すると、違和感や痛みが少なく、金属を使用しないため金属アレルギーの方でも行えます。マウスピースは透明なため、周囲の人に気づかれにくいのもメリット。

マウスピースは食事や歯磨きの際、取り外すことができるため、食事はいつも通り楽しめ、歯も磨きやすく虫歯・歯周病になりにくいです。

ただし、歯の状態によっては、適用できないケースもあります。また、マウスピースは1日22時間以上の装着が必要なため、時間を守らないと矯正効果が得られないことがあります。

まとめ

顎が小さいと永久歯が生えるスペースが足りなくなるため、歯並びや身体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、Eラインが整わない、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群になりやすいなどです。

顎が小さいことによって生じる弊害は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった歯科矯正で治すことが可能です。

顎が小さくて歯並びが悪くならないか心配な人、歯並びが悪くなくても顎が小さくて悩んでいる人は、まずは歯科医師に相談してみましょう。

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