タバコを吸っていても歯列矯正に影響はない?注意点や影響について

  • 2024.01.192024.02.27
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歯列矯正を考えている方の中にはタバコを吸っている喫煙者の方もいると思います。
タバコを吸っていても問題なく矯正治療はできるのか?何か弊害があるのか?気になっている方もいると思います。

今回は歯列矯正とタバコの関係について詳しくお話ししていきますので、ぜひ参考にしてください。

タバコは歯列矯正に影響する?

結論から言いますとタバコは少なからず歯列矯正に悪影響を及ぼしてしまいます。
主に問題として挙げられるのが以下の3つです。それぞれ詳しく説明していきます。

①歯の移動に悪影響を及ぼす

②歯周病が進行しても気付きにくい

③見た目の悪影響や口臭

歯の移動に悪影響を及ぼす

歯列矯正は、矯正器具を装着し歯に力を入れることでその力を歯根膜(歯の根っこを覆っている膜)がキャッチします。
その後、骨を破壊する「破骨細胞」や骨を再生する「骨芽細胞」を活性化させ、歯周組織の破壊と再生を繰り返しながら歯を動かしていきます。

しかしタバコに含まれるニコチンは組織を再生させる細胞の増殖や機能を抑制してしまうため、歯周組織の再生が上手くできずに計画通りに歯が動かなくなったり、組織の破壊だけが進んでしまったりすることがあります。

特にヘビースモーカーの方は、歯の動きが悪くなりやすいので治療を始める前にしっかりと矯正医師と相談してタバコの本数を減らす、禁煙を始めるなどの対策が必要です。

歯周病が進行しても気付きにくい

タバコと歯周病はとても相性が悪いことで知られています。
1日に10本以上喫煙される方は歯周病にかかるリスクが吸わないよりも5倍ほど高くなることがわかっています。

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、歯ぐきに通っている毛細血管への血液量の減少につながります。
歯ぐきへの血液量が減少すると、炎症を起こしていても出血が起こりにくくなるといった症状が現れます。

歯周病が進行している場合は顕著な症状として出血が挙げられますが、喫煙習慣がある方は歯周病が進行しても出血が起こりにくく歯周病に気付きにくいといった問題が起こります。

特に歯列矯正中は、矯正器具のせいで汚れが溜まりやすかったり、唾液による自浄作用が働きにくかったりと歯周病のリスクが高くなってしまうため注意が必要です。

見た目の悪影響や口臭

マウスピースやブラケットなどの矯正器具をつけたまま喫煙を行った場合、タバコのヤニがプラスチック素材の部分にうつり、黄ばみや臭いの原因になります。

特にマウスピース矯正の場合は、全て器具がプラスチックになるため黄ばみが目立ちやすく不衛生な印象になってしまいます。

また、器具に染みついたタバコの臭いで口臭にも繋がってしまうため矯正中の喫煙はできるだけ避けるようにしましょう。

またタバコのヤニは粘着質でベタベタしているため、歯につくことでさらにプラークなどの汚れがつきやすくなり、歯周病や虫歯のリスクが高くなることもあります。

電子タバコや加熱タバコであれば矯正治療に問題がない?

最近では多くみられる加熱タバコや電子タバコですが、紙タバコよりも健康に悪影響を与えないといったイメージをもたれがちです。

ベイプなどの電子タバコはタバコの葉を使用していないため、ヤニやタールなどの影響は受けにくいといえますが、中にはニコチンを含んだものもあるため注意が必要です。

また最近出てきたタバコということもあり、口腔内への影響のデータが少なく、今後何か問題が出てくるということも考えられます。

また、IQOSなどの加熱式タバコは紙タバコと同じようにタバコの葉を加熱したものを吸引するため、ニコチンによる影響は紙タバコと変わりません。

紙タバコと同じように、矯正治療を考えている方は本数を減らすまたは禁煙を心がけることをおすすめします。

外科処置を伴う場合は一時的に禁煙が必要なことも

歯列矯正をする際に抜歯やアンカースクリューの埋入など外科処置が必要になることがあります。

その場合は、一時的に禁煙をしなくてはいけないことがあることを理解しておきましょう。

抜歯をした後にタバコを吸ってしまうと

抜歯後にタバコを吸ってしまうと「ドライソケット」と呼ばれるトラブルを起こすことがあります。

ドライソケットとは、抜歯によって一時的に開いた穴が塞がらず、細菌感染を起こしてしまっている状態です。

通常は抜歯後に血餅が形成され直ちに穴を塞ぐように身体が機能するのですが、喫煙をすることによってこの血餅の形成が阻害され、うまく穴が塞がらなくなってしまうことがあります。

ドライソケットの状態になってしまうと強い痛みを感じるようになり、進行してしまうと首のリンパ節や顎骨の骨膜など、広範囲に細菌感染が広がってしまうため注意が必要です。

アンカースクリューが固定できないことも

アンカースクリューとは「インプラント矯正」とも呼ばれ、矯正用のスクリューを顎の骨に埋入しそれを固定源にして歯を動かしていく矯正方法になります。

アンカースクリューを骨に埋め込むため外科処置になりますが、とても小さいスクリューで麻酔を行うため、痛みを感じることはありません。

しかし処置後に喫煙をしてしまうと、歯周組織の再生などが阻害されスクリューがうまく固定されなくなり、脱離してしまうなどのトラブルを起こしやすくなります。

そのため、処置前から処置後数週間は禁煙を言われることがあります。

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まとめ

今回は、タバコと歯列矯正の関係についてお話ししました。タバコを吸うとニコチンの影響により血流障害が起こり歯が動きにくくなる、歯周病のリスクが高くなるなどの問題があります。

タバコを吸っていたら絶対に歯列矯正ができないわけではないですが、計画通りに矯正治療が進まなくなるなどのトラブルが起きやすくなるということを理解しておきましょう。

歯科医院によっては矯正治療にあたって禁煙を言われることもあるかもしれません。治療を始める前にしっかりと喫煙習慣があることを相談し、どのように治療を進めていくか矯正医師と相談するようにしましょう。

デンタルジュでは一人ひとりにあった歯科医院探しのお手伝いをしています。歯科医院選びに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご利用ください。

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