ハーフリンガル矯正はブラケット装置をつける治療の一種ですが、見た目が気になる上の歯は裏側にブラケットをつけ、あまり目立たない下の歯は表側にブラケット装置をつける矯正方法です。
矯正装置をカスタマイズすることで、リンガル矯正より費用を抑えることができ、表側矯正より目立たないというメリットの良い部分を併せ持つ矯正方法です。
さらに審美ブラケットを選択することができるなど、患者さんの希望とお口の状態と費用を相談しながら治療計画を立てることができます。
矯正装置をカスタマイズ
矯正装置を上と下でそれぞれメリットの多い装置を選ぶこともできます。下の歯は見えにくいですが、更に目立たなくするために審美ブラケットを選択することも可能ですし、上の歯はオーダーメイドのリンガル矯正を選択して動きやすくすることもできます。
お口の状態に適した装置があるので、矯正の治療計画を決める前に相談しましょう。
費用目安
65万円~90万円
ハーフリンガル矯正のメリットとデメリット
メリット1 裏側矯正(フルリンガル矯正)より価格を抑えることができる
表側矯正に比べ裏側矯正は見えにくいので、ブラケット装置をつけることが難しく、技術が必要です。そのため表側矯正に比べて裏側矯正は費用が高いのですが、下の歯のブラケットを表側につけることでフルリンガル矯正より費用を抑えることができます。
メリット2 違和感が少ない
下の歯の裏側に矯正装置をつけると舌の装置が当たってしまい、違和感や発音がしにくいことがあります。特に下の歯にブラケットがあると、『さ行』や『た行』などが発音しにくくなりますが、ハーフリンガル矯正は下の歯は表側につけるので、フルリンガル矯正に比べ、違和感が少ないです。
メリット3 装置をつけても口元が出ない
歯並びが悪い患者さんの口元は出っ歯のことも多く、更に表側に装置をつけると口元が出る場合があります。ハーフリンガル矯正は上の歯は裏側に矯正装置をつけるので口元が出ることがありません。
デメリット1 表側矯正より費用が高い
上の歯は裏側に矯正装置をつけるので、技術が必要になり、表側矯正より費用が高いです。フルリンガル矯正よりは費用を抑えることができるので、費用を少し抑えて見た目も目立ちにくくしたい方に適している矯正方法です。
デメリット2 上の歯のブラッシングがしにくい
下の歯は表面に装置がついているので、見ながらブラッシングをすることができるのですが、上の歯は裏側に装置がついているので、ブラッシングが難しいです。矯正装置は食べかすなどがつきやすいので、矯正用の1列の歯ブラシを使用し、タフトブラシも併用して細かな部分も落としていきましょう。