インプラント矯正とは矯正用に作られた『スクリュータイプ』や『プレートタイプ』のインプラントを埋め込んで、その部分を固定源とします。
インプラント矯正といっても、小さなねじや小さなプレートを使用するので、負担の少ない矯正方法です。
従来の矯正方法はワイヤーでつながった歯と歯が、お互いに引っ張りあうことで歯を動かしていきましたが、インプラント矯正は動かしたい位置を決めてインプラントを埋め込むことができるので、従来の矯正方法にくらべ、安定して歯を動かすことができます。
スクリュータイプ
小さなスクリュータイプのねじを埋め込んで固定源として矯正していきます。比較的動かす範囲が少ない場合に選択されるインプラントで、装置が耐えられるのが400グラム~500グラムなので、適正な力で矯正する必要があります。
費用目安
1本あたり 2万円~5万円
プレートタイプ
プレートタイプは、穴があいている部分に複数ねじを埋め込んで、歯を全体的に動かしたい場合に使用する装置です。2本~3本ねじを埋め込むので、スクリュータイプより大きな力に耐えることができ、1キロ程度までの負担は可能です。
費用目安
プレート1枚あたり 6万円~10万円
インプラント矯正の痛みについて
インプラントというと大がかりなイメージを持つ方が多いのですが、実際に埋め込む処置はあまり痛みがありません。また、処置の際には『麻酔』を行い、出血もほとんどありません。施術時間も麻酔を含めて30分程度なので、施術中の患者さんの負担も少ない治療です。
そして、虫歯などの痛みはほとんどなく、術後少し痛みが出た場合にも『痛み止め』を服用することで問題なく過ごすことが可能です。
インプラント矯正のメリットとデメリット
メリット1
歯を固定源としていた矯正方法の場合には、一番後ろの歯より奥には歯を動かすことができませんでしたが、インプラント矯正はねじの位置を自由に変えることができるので、歯のスペースを確保しやすくなり、抜歯をしない可能性が高くなります。
メリット2
ヘッドギアの必要がなくなり、患者さんの装置の負担が軽減されます。
メリット3
インプラント矯正では、簡単なステップで治療することができ、治療期間を短縮することができます。
デメリット1
まれにインプラントがグラグラしてしまうことがあり、その場合には再度インプラントをつけなおします。
デメリット2
インプラントという言葉から痛みが出るイメージで治療に恐怖心を抱いてしまうことがあります。