矯正が気になっていても実際にどの様な治療の流れになるか分からないと不安はありませんか? 矯正治療に関する不安は最初に解消しておいた方が安心して治療を始めることができます。 そこで今回は矯正治療の開始タイミングと矯正治療の流れについて詳しくご説明するので、矯正治療を検討している方は参考にしてみてくださいね。
矯正治療はいつ始める?

歯並びが気になっていて矯正が気になっていても、いつ始めたら良いか分からないということはありませんか?
大人の矯正であれば、永久歯が生え揃っているので、気になったタイミングで治療の相談をしましょう。
お口の状態によっては、先に虫歯や歯周病の治療が必要になる場合はありますが、その部分がクリアになれば治療を開始することができます。
子どもの矯正の場合には、永久歯生え始める混合歯列期の7歳程度から12歳程度の時期から第1期矯正を行うことができ、あごの成長を正しく整え、歯並びが悪くなる癖を改善して歯が正しい位置に生えてくる様に誘導する治療をすることができます。
第1期矯正で歯並びが整うこともありますし、その後、大人と同じ矯正方法になった場合にも、矯正期間を短縮することができるので、この時期から治療を開始することはメリットが多いです。
矯正治療の流れ
STEP1 カウンセリング
まずはどの様な希望があるのか相談していきます。
また、治療の概要やどのような治療があるか、矯正治療の対しての不安や質問がある場合には疑問を解消してもらう時間です。
ひとことで矯正治療といっても、様々な治療法があり、その治療によって費用や期間が異なります。
また、お口の状況によって、その治療が適応になる場合とそうでない場合もあるので、メリット・デメリットをお話させて頂きながら、どの様な治療法の希望があるかも確認していきます。
そして、お口の状態も確認させてもらい、現在の状況や原因、できる治療方法などについても、できる限りお伝えする時間です。
また、お子様によっては治療を開始するには早い段階の場合もあるので、その場合には経過観察をして、適切な期間になってから治療開始になる場合もあります。
矯正治療は、カウンセリングで納得して頂いてから精密検査に進みます。
STEP2 精密検査
矯正の基本検査として、お顔の写真や口腔内の写真を撮影します。
また、お口の状態を確認するために、歯型をとり、模型を作製します。
その他、レントゲン撮影や必要に応じてCT撮影を行うこともあります。
所要時間は1時間程度です。
その場ですぐに結果を確認するのはなく、この日は検査をして終了になります。
STEP3 診断・治療方針説明
精密検査結果を元に詳しく症状を説明して、カウンセリングの時の希望も踏まえながら患者さんにとって最適な治療計画を作成します。
歯科医院によってはコンピューターで3次元に診断して、治療経過を確認することができる場合もあります。
その場合には、どの程度治療期間がかかるか把握することも可能です。
また、この段階で治療費用の概算も確認することができます。
治療費用のポイント
治療費用は、矯正歯科はほとんどが自費診療なので、費用の提示方法も様々です。
矯正治療が始まる前に費用の内訳がどの様になっているか確認しましょう。
トータルフィー制度
治療に入る前に必要なすべての費用を提示する制度です。
この中に装置料・調整料がすべて含まれるので、治療期間や通院頻度で費用が変わることはありません。
最初に提示された金額より費用が増えることがないので、治療期間が長くなった場合にも治療費が高くなることがないので安心です。
歯科医院によっても『保定期間』のリテーナーが含まれていない場合もあるので、最初に内訳を確認しておきましょう。
装置料・調整料は都度払い
一般的な矯正の支払い方法です。
治療する矯正装置の費用の他に、通院する度に調整料として5000~10000円程度の費用がかかることが多いです。
治療期間が長引くとトータルの金額が高くなってしまうことがあるので、調整料と、治療期間の目安を治療前に確認しておくと安心です。
支払い方法の確認
矯正費用は高額になることが多く、どの様な支払い方法を選択することができるか確認しておきましょう。
現金だけの場合にはトータルフィー制や装置代の場合に費用の負担が大きくなることがあります。
デンタルローンやクレジットカードで支払いができると治療費の支払いをしやすいです。
STEP4 治療開始
矯正方法や治療内容に納得した場合、装置を装着して治療を開始します。
矯正方法によって通院頻度が変わることがありますが、1か月~2か月程度で調整が必要になります。
また、矯正期間中は装置が着いているので、その部分の汚れが着きやすくなることがありますが、お口の中の環境を整えるために、ブラッシング指導やクリーニングも平行して行っていきます。
ブラッシング指導は汚れが着きやすい場所や苦手な部分はどの様にケアしていけば良いか、一人一人のお口の環境に合った方法を確認します。
STEP5 保定期間
矯正治療を行って歯並びが整ってもすぐに治療が終了ではありません。
歯を動かした部分はまだ完全に固定されず、後戻りをしようとします。
その部分がしっかりと定着するまでの期間、保定期間をして『後戻り防止の装置』を使用します。
後戻り防止のリテーナーにはいくつか種類がありますが、取り外し式の装置を使用することが多いです。
保定期間で取り外しが可能になった場合にも、適切な時間装置を装着しないと、歯並びに影響を与えることがあるので、注意が必要です。
また保定期間に移行しても、お口の状態を確認するために、定期メインテナンスを受けましょう。
お口の中に汚れが着いていないか、歯並びに影響がないかを確認していきます。
まとめ
矯正治療の前にはカウンセリングや精密検査があるので、すぐに治療を開始することはありません。
その期間に疑問を解決して、治療方法もメリット・デメリットを比較して納得したものを選びましょう。
また保定期間は矯正期間と同じ様にこれからの歯並びに影響を与える大切な期間です。
しっかりと保定をして整った歯並びを維持しましょう。